1. そもそもマグネットキャッチとは?

まずはマグネットキャッチの基礎知識を紹介する。特徴とメリットについて解説するので、あらかじめチェックしておこう。
マグネットキャッチとは?
マグネットキャッチとは、戸棚やキャビネット、本棚といった家具に取り付ける金具だ。扉の開け閉めをするときに役立ち、磁力によって閉めた扉を固定する。キッチンや洗面所、書斎など、さまざまな場所で活躍するだろう。サイズや形状、素材は商品によって違うので、用途や設置する扉に合ったマグネットキャッチを選んでほしい。
マグネットキャッチのメリット
マグネットキャッチを取り付ければ、扉が勝手に開くことがなくなり、風や立て付けの悪さによる開閉を防ぐことができる。磁力で固定しているだけなので、ドアロックやストッパーと違って開閉に手間がかからない。また、ハンドルやつまみを取り付ける必要がないため、見た目もスッキリするのが魅力だ。
2. マグネットキャッチの種類や選び方

マグネットキャッチを取り付けるまえに、種類や違いについて学んでおこう。知っておきたい選び方のポイントを6つにまとめた。
サイズ
取り付けたい位置に合ったサイズの、マグネットキャッチを選ぶことが重要だ。正確に測っておくことで、適した商品が選びやすくなる。また、コンパクトな薄型タイプなら取り付けたときに邪魔になりにくい。マグネットキャッチを取り付けたあとでも、スペースを有効に活用できるだろう。
吸着力
マグネットキャッチを選ぶときは吸着力(N)を比較する。磁力が高い強力タイプなら、開きやすい扉でもしっかりと閉じられるだろう。一般的に磁石の接地面積が広く高さが高いほど磁力は強力だが、その分大きくなる傾向があるので注意が必要だ。必要な吸着力は設置したい場所や用途によって違うので、十分に比較してから選んでほしい。
防サビタイプ
マグネットキャッチにはサビが発生する可能性がある。水回りで使うならマグネットに防錆字加工がしてあり、受け板にステンレスなど錆びにくい素材を使った商品がおすすめだ。水気が多いキッチンや洗面所、雨が降る屋外でも長く使用できるだろう。
ヨークのクッションやシリコーンで衝撃を緩和
ヨークとは磁石を固定するための鉄板だ。磁石と組合わせることで吸着力を発揮する。クッションがついたタイプのヨークなら、閉めたときの衝撃を緩和できるだろう。また、マグネットをシリコーンゴムで包んであるマグネットキャッチは、衝撃を吸収して音を和らげる効果がある。
取り付ける場所
マグネットキャッチは「横型」「縦型」に分かれる。取り付ける場所で適したものが違うので、選び方には注意が必要だ。また、2方向の取付面から選べたり、埋め込んで使ったりするタイプもあるので、ぜひチェックしてほしい。引き出しに使えるタイプを選べば、さまざまな用途に使えるだろう。
取り付けの方法
一般的なマグネットキャッチはネジで固定するタイプが多い。ただし、家具に穴を開ける必要があり、抵抗を感じる方もいるだろう。両面テープで固定するマグネットキャッチなら、穴を開けなくても簡単に取り付けができる。両面テープがキレイに剥がせるタイプを選べば、外したあとも跡が残らない。
3. マグネットキャッチの上手な付け方

マグネットキャッチの基本的な取り付け方について紹介する。ズレなどリスクを避けるためにも、ぜひ参考にしてほしい。準備としてマグネットキャッチとネジ、ドライバー、ペンを用意しておこう。
- 取り付けたい位置にマグネットキャッチを当てる
- ペンを使って正しい位置に印をつける
- 磁石がついている方のパーツを本体側にネジで固定する
- 受け板のパーツを扉側に取り付ける
磁石側のパーツと受け板がキレイに重なるように調整するのがポイントだ。本体側に取り付けるマグネットキャッチは長穴になっているタイプが多く、軽く締めておけばあとからでも位置の調整ができる。
また、マグネットキャッチにはさまざまな種類があり、商品によって取り付け方が異なるので注意が必要だ。必ず説明書を読んでから正しい方法で取り付けをしてほしい。
また、マグネットキャッチにはさまざまな種類があり、商品によって取り付け方が異なるので注意が必要だ。必ず説明書を読んでから正しい方法で取り付けをしてほしい。
結論
磁石の力で扉を固定できるマグネットキャッチは、意図しない開閉を防ぐことができる。ロックするタイプの商品と違って、簡単に開閉できるのがメリットだ。ただし、マグネットキャッチにはいろいろなタイプの商品がある。サイズや吸着力、取り付ける場所によって適したものを選ぼう。また、基本的な取り付け方についても紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。ペンを使って取り付ける位置に目印をつけておくのがポイントだ。