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エアコンの送風機能には意味がある?電気代を抑える使い分けのコツ

エアコンの送風機能には意味がある?電気代を抑える使い分けのコツ

投稿者:ライター 藤田幸恵 (ふじたゆきえ)

鉛筆アイコン 2021年7月30日

あなたはエアコンの送風機能を使ったことがあるだろうか?暑い部屋で送風運転をしてもモアっとした空気をかき混ぜるだけで涼しくならないため、意味がないと思う方も多いはずだ。だが、エアコンの送風機能にはさまざまなメリットがある。そこで今回は、送風機能の特徴やメリット、電気代の比較について詳しく解説する。

  

1. エアコンの送風機能とは?

エアコンの送風機能がどのような機能なのかわからず、使ったことがないという方も多いのではないだろうか?まずは、送風機能の役割や特徴を紹介する。

文字通り「風を送る」機能

送風機能は、部屋の空気を循環させる機能だ。内部のファンで風を送り出す仕組みなので、冷房や暖房と違って室外機は動かない。扇風機と同じような機能と考えればわかりやすいだろう。冷房や暖房と異なり室温のコントロールはできないが、使い分けることでエアコンを効率よく活用できる。

2. エアコンの送風機能と除湿機能の違いは?

エアコンの送風機能と似ているものに除湿機能がある。次に、除湿機能の特徴を解説しよう。

除湿機能とは

除湿機能は、部屋の湿度を下げるために使用する。冷房の機能を使って空気中の水分を取り除く仕組みだ。洗濯物の部屋干しや湿気の多い梅雨に役立つ。ただし、送風はエアコン内部の乾燥ができるが、除湿にはその効果がない。送風機能と除湿機能では適した用途が違うので、上手に使い分けよう。

除湿機能には種類がある

除湿機能には主に2つの種類がある。「弱冷房除湿」と「再熱除湿」だ。弱冷房除湿では、温度を下げながら空気中の湿気を除去して、そのまま部屋に涼しい空気を戻す。このため、弱冷房除湿の場合は冷房と同じように温度を下げる機能がある。再熱除湿では、一度空気の温度を下げたあと、再度暖め直して室内に空気を戻す。空気の温度を下げたあと暖め直すため、電気代がかかるのが特徴だ。

3. エアコンの送風機能を使うことのメリット・デメリット

エアコンの送風機能にはメリットが多い。送風機能を使うべき理由と、デメリットを解説する。

電気代が抑えられる

エアコンの送風機能は、冷暖房運転に比べると電気代が安く済む。エアコンをつけると電気代が高くなると心配する方もいるかもしれないが、送風機能であれば電気代の節約になるのだ。

結露防止やカビ対策になる

エアコンは冷房や暖房で運転すると、内部に結露が溜まる。結露は放置するとエアコン内部のカビの原因になってしまう。だが、送風機能を使うことで、エアコン内部を乾燥させてカビの発生を防止できる。

体感温度だけを下げることができる

エアコンの送風機能は扇風機と同じように、部屋の温度は下げないものの体感温度を下げる効果が期待できる。冷房をつけるほどではないけれど不快な暑さのときは、体感温度を下げるために送風機能を使おう。

デメリットはある?

エアコンの送風機能に大きなデメリットはない。強いて言うと、冷房や暖房のように部屋の気温を調整できないことがデメリットだろう。また、エアコンは持ち運びができないため、同じ送風機能であれば扇風機のほうが使い勝手がよいこともデメリットとして挙げられる。

4. エアコンの送風運転時にかかる電気代

エアコンの送風運転をしたときに、実際にどの程度電気代がかかるのかが気になる方も多いだろう。冷暖房運転や扇風機の電気代と比較してみよう。

電気代の計算方法

送風機能と冷暖房機能との電気代を比較する前に、電気代の計算方法を解説しよう。電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)で求められる。電気料金の単価は経済産業省によって決められていて、2021年7月現在1kWhあたり税込27円である。(※1)

送風運転1時間あたりの電気代の目安

メーカーや機種・型番によって異なるが、エアコンの送風機能を使った場合、電気代は1時間で0.3~0.5円ほどだ。たとえば、シャープL-Xシリーズ「AY-L22X」の場合、1時間あたり0.5円である。(※2)

冷・暖房運転1時間あたりの電気代と比較すると?

先ほど挙げたシャープL-Xシリーズ「AY-L22X」で冷暖房を使ったときの1時間あたりの電気代と比較してみよう。まず、冷房運転を1時間使うと約11円(消費電力410W/電気料金単価27円)である。暖房運転だと約12円(消費電力430W/電気料金単価27円)だ。送風運転1時間あたりの電気代は約0.5円なので、冷暖房運転よりもお得だとわかるだろう。

扇風機の電気代と比較すると?

扇風機もメーカーや機種、モーターの種類によって消費電力に幅があるが、「強」で運転しても消費電力は35W程度だ。1時間あたりの電気代を計算すると約0.9円である。エアコンの送風運転と扇風機とでは、ほとんど電気代が変わらないと言えるだろう。

5. エアコンの送風機能の上手な使い方

冷房運転の前に使用する

夏場に閉め切った室内は熱気がこもっており、そのまま冷房を使用すると効率が悪い。窓を開けて送風運転をすることで、熱気を素早く外に逃せるだろう。冷房をつける前に送風機能を使って温度を下げれば、消費電力を抑えられる。室内と室外の温度差がなくなるまで使うのがポイントだ。

冷房運転後のカビ対策に使用する

冷房を使用したあとのエアコン内部には水分がたまっているため、カビが発生しやすい。シーズン後に内部をしっかり乾燥させておくことが重要だ。晴れた日に3〜4時間ほど送風運転をすることで、カビ対策になるだろう。冷房や除湿のあとに内部を乾かす内部クリーン機能がないエアコンの場合は、使用後に送風運転を30分~1時間するのがおすすめだ。

扇風機の代わりに使用する

送風機能は扇風機として使用できる。吹き出し方向は自由に調整できるので、風に当たって涼めるだろう。冷房を使うほどではない暑さのときでも、送風機能を活用することで快適に過ごせる。

空気を循環させる目的で使用する

温かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があり、同じ室内でも温度差は発生する。エアコンの送風機能で空気を循環させることで、温度を均一にすることが可能だ。送風機能で空気の流れを作ってから、冷房や暖房機能を使うことで涼しさや暖かさを感じやすくなる。

エアコンを長期間使わないときにも活用しよう

暑い季節が終わりしばらくエアコンを使わないときは、エアコン内部の結露を乾燥させるため、送風運転を行おう。3~4時間送風運転を行うのがおすすめだ。

6. エアコンに送風機能がないときの対処方法

さまざまなメリットのある送風機能だが、エアコンのリモコンを見ても送風機能が見当たらないという場合もあるだろう。送風機能がないエアコンでも同じような機能を使うことはできるのだろうか?

まずは「取扱説明書」を確認する

リモコンに「送風」というボタンがない場合でも、送風機能と同じ機能があるエアコンもある。「空清」「風だけ」「ミスト」など、名前が異なるケースがあるので注意が必要だ。まずは説明書やメーカーのホームページで、送風に該当する機能があるかを確認してみよう。

冷房で「32℃」などに設定すると送風運転になる機種もある

室温が30℃以下なのを確認してから、エアコンの設定温度を一番高く設定して冷房運転すると送風運転と同じになる機種もある。たとえば、日立製のエアコンでは32℃に設定して冷房運転をすると、室外機が動かないため送風運転になる。ただし、室温が32℃より高い場合には冷房運転になるので注意しよう。内部を乾燥させるために暖房運転をすると、エアコンに負担がかかるので必ず冷房を使用してほしい。

7. エアコンの送風ファンの掃除も重要

エアコンの送風機能を使うと、エアコン内部の結露を乾燥させてカビを抑えることが可能だ。だが、カビの発生を100%防止できるわけではない。定期的に送風ファンを掃除する必要がある。

送風ファンなど内部の掃除は業者に依頼するのがおすすめ

フィルターの掃除をシーズン毎に行っている方は多いかもしれない。簡単にフィルター掃除ができるスプレーなども市販されている。だが、フィンやファンの内部の汚れを素人が取り除くのは難しい。内部の掃除は分解が必要な場合もあるため、業者に相談するのがおすすめだ。

8. エアコンの送風機能を賢く使って電気代の節約につなげよう

エアコンの送風機能は冷暖房運転よりも電気代が安く済み、しかもカビなどを予防することができる。冷暖房のスイッチを入れる前や使用後に、積極的に送風運転を利用しよう。

結論

エアコンの送風機能を使うメリットや使用する際の電気代などを紹介してきた。送風機能では室温を調整できるわけではないので、利用している方は少ないかもしれない。だが、冷房運転する前に使うと電気代を節約できたり、体感温度を下げたりとメリットが大きい。エアコン使用後に使うと、内部の結露を乾燥させてカビの予防もできる。今まで使ったことのなかった方も、ぜひ今日から送風機能を使ってみよう。

(参考文献)
※1出典:経済産業省「『電気料金の目安単価』の改定に関する件」
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/sho_energy/kori_jigyosha/pdf/002_b05_00.pdf

※2出典:シャープ株式会社「L-Xシリーズ 特長」
https://jp.sharp/aircon/products/lx/plasmacluster/
  • 公開日:

    2021年3月29日

  • 更新日:

    2021年7月30日

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