1. SDGsと環境問題について

最近よく耳にするSDGsについて、その起源や意味を解説する。併せて、SDGsと環境問題にどのような関係があるのかも紹介する。
SDGsとは何?
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略である。読み方は「エス・ディー・ジーズ」という。日本語では「持続可能な開発目標」という意味だ。
SDGsは2015年9月に開催された国連サミットで、2030年までに達成すべき目標として採択された。国連に加盟している193カ国が15年かけて達成することが決められたのだ。
それ以前、2001年には「MDGs(ミレニアム開発目標)」というものが策定されていた。これはSDGsと同様に、2001年から15年間で達成すべき目標を挙げたものだったが、実際には国や地域によって達成度合いに差が出てしまった。これを踏まえて、SDGsでは「地球上の誰一人として取り残さない」を重要な柱として、より詳細で具体的な目標を掲げている。
SDGsは2015年9月に開催された国連サミットで、2030年までに達成すべき目標として採択された。国連に加盟している193カ国が15年かけて達成することが決められたのだ。
それ以前、2001年には「MDGs(ミレニアム開発目標)」というものが策定されていた。これはSDGsと同様に、2001年から15年間で達成すべき目標を挙げたものだったが、実際には国や地域によって達成度合いに差が出てしまった。これを踏まえて、SDGsでは「地球上の誰一人として取り残さない」を重要な柱として、より詳細で具体的な目標を掲げている。
SDGsと環境問題との関係
SDGsでは17のゴールと、ゴールを達成するための169のターゲットが設定された。17のゴールには貧困の克服や健康に関することも多いが、それらも環境問題に深くかかわっている。安全な食料や水の確保も都市計画も、環境問題を無視しては達成できないからだ。
2. SDGsと環境問題への取り組み

SDGsには、環境問題に対する取り組みも多く含まれている。SDGsで解決すべき17のゴールと、そのうちの環境に関することを説明する。
SDGsにおける17のゴール
具体的にSDGsで達成すべき17のゴールを紹介する。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
17のうちの13が環境に関すること
環境省によると、SDGsに関する17のゴールのうち少なくとも13は環境にかかわることだと発表している。(※1)分かりやすい陸や海の環境問題や気候変動だけでなく、食料の安全保障や教育、エネルギーについても環境と深い関係がある。地球の環境はすべての生命と暮らしの基盤になるからだ。
しかも、環境問題はいくつかの国が力を入れても目標達成はできない。すべての国が包括的に課題に取り組む必要がある。
しかも、環境問題はいくつかの国が力を入れても目標達成はできない。すべての国が包括的に課題に取り組む必要がある。
3. SDGsの環境問題に取り組む企業

日本の企業の中でもSDGsに関して独自の取り組みを行っているところがある。実際にSDGsの環境問題に取り組んでいる3社の取り組みを紹介する。
アートコーポレーション株式会社
「アート引越センター」でおなじみのアートコーポレーションでは、SDGsの考えに賛同し「ゴミゼロ」「事故ゼロ」に取り組み中だ。具体的には、引っ越しのゴミを減らすために、紙の梱包材が必要ない「エコ楽ボックス」を導入したり、ダンボール箱の再利用を進めたりしている。
パナソニック株式会社
パナソニックでは、環境によい再生可能エネルギーを使って、貧困問題にも取り組み中だ。「ソーラーランタン10万台プロジェクト」では、東南アジアなどの電気の通っていない地域向けに、ソーラーランタンや太陽光エネルギーの蓄電池を展開している。ほかにも、突然停電が起きても治療ができるように、ミャンマーの病院にソーラーランタンを提供した。
サラヤ株式会社
サラヤでは、SDGsにおける14のゴールに対して積極的に取り組み中だ。とくに環境に関する取り組みとしては、海洋プラスチックゴミの資源化やボルネオの環境保全への支援を行っている。
結論
2015年に策定されたSDGsと環境問題について解説した。SDGsは2030年までに達成すべき目標で、17のゴールが設定されている。発展途上国だけの問題だけでなく地球全体で取り組むべき問題ばかりで、日本でも積極的に取り組んでいる企業が多い。私たちも地球人の一員として環境問題に関心を持っていこう。