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110番はどこにつながるのかを解説!#9110の利用方法も紹介

110番はどこにつながるのかを解説!#9110の利用方法も紹介

投稿者:ライター ブルーナ明子 (ぶるーなあきこ)

鉛筆アイコン 2021年4月25日

緊急ダイヤルの110番は、誰もが知る番号であるが、連絡したときにはどこにつながるのか疑問に思う方もいるだろう。また「#9110」はどのような役割を担うものか分からないという場合もあるはずだ。そこで、今回は緊急ダイヤルの110番と♯9110について詳しく解説しよう。ぜひ、両者の役割を正しく理解し、適切な利用につなげていただきたい。

  

1. 緊急ダイヤルの110番はどこにつながるのか?

緊急ダイヤルの110番がどこにつながるのかを確認し、いざというとき適切に利用できるように備えていただきたい。

110番の通報システム

まず110番がどこにつながるのかをお伝えする前に、110番の通報システムから解説しよう。緊急ダイヤルの110番は、固定電話をはじめ、公衆電話やスマートホンからも無料で利用でき、通報することができる。
110番を受理した警察の通信指令室では、地図表示システムや衛星通信などを活用し、警察署やパトカーに事故・事件の発生現場に急行するよう指令する。

緊急ダイヤルの110番がつながる場所

次に、緊急ダイヤルの110番はどこにつながるのかを、通報に使用する電話の種類ごとに解説しよう。
まず、固定電話や公衆電話では、各都道府県の警察本部と覚えておくとよいだろう。都道府県内のどこからかけても、それぞれの警察本部の通信指令室につながるようになっている。しかし、携帯電話などの移動電話の場合では、電波を受診する中継局のある都道府県の警察本部につながる。そのため、県境に該当する場所から通報した場合には、まれに隣接する都道府県につながることもあるが、警察から変わりなく対応を受けられる。

2. スマホや携帯からの110番はどこにつながる?

スマホや携帯電話からの通報がどこにつながるのかも確認しておくと役立つはずだ。どこにつながるのか分からない状況での通報は、焦りが募る場合もあるためぜひ、家族で確認していただきたい。
スマホや携帯電話からも局番なしで緊急ダイヤルに110番に通報することができる。スマホや携帯電話からの110番通報がどこにつながるのかといえば、固定電話同様に各都道府県の警察本部である。
しかし、前述の通り県境に該当する場所からの110番への通報では、電波を受信する中継局のある都道府県につながる。そのため、まれに隣接する警察本部につながる場合もあることを覚えておくとよいだろう。例え隣県の警察本部につながったとしても、管轄の警察本部に転送してもらえる。かけ直す必要はないので、慌てず今いる場所をわかりやすく伝えることが大事だ。

3. 110番がどこにつながるか周知されたのはいつから?

こちらでは110番がどこにつながるのか、一般に周知された歴史についてご紹介しよう。

緊急ダイヤルの歴史

緊急ダイヤルが設定された理由は諸説あるが、こちらではその中の1つをご紹介しよう。
それまで交換手に依頼して手動式の電話であったものが、1926年に自動交換方式が導入され、電話もダイヤル式になった。
これに伴い、先に消防への緊急ダイヤルとして112番が制定された。1のダイヤルを回す距離が最も短いのが理由の1つだが、焦って通報するときには間違いが多いことが問題とされた。そのため、後に通報時の番号間違いを防ぐために、ダイヤル式の番号配列で1から離れた9が3番目の数字に用いられるようになったそうだ。

「110」になった理由

1948年に警察への緊急通報ダイヤルとして110番が制定されたが、番号は119番のときと同様に多くの人が覚えやすいものが検討された。また、ダイヤル式の電話で0が1から遠く、誰もが間違いなく通報できる番号であることから、110番に設定された。
しかし、このときに110番を使用できたのは、大都市の一部に限られており、どこにつながるのかもそれぞれの番号により異なっていた。
現在のように全国で緊急ダイヤルが110番に統一され、どこにつながる番号であるのか周知されたのは1954年といわれている。
警察庁(※1)によると、令和元年中の110番への通報による緊急配備の発令件数は、5960件であったことが報告されている。また、このうちスマホなどの移動電話からの通報は74%にも上ることが明らかとなっている。

110番の日

1985年に警察庁は、110番の適切な使用を推進するために1月10日を110番の日に定めた。この日には、各地にて110番の有効利用と市民の防犯意識の向上のためのイベントが開催されている。

110番の読み方の由来

実は、110番を「ひゃくとおばん」と読むことが定着したのは、1957年から放映された警察のセミ・ドキュメンタリーのドラマといわれている。このドラマの放送開始の翌年には、警察庁長官からの感謝状がスポンサーに贈られ、その功績が称えられた。

4. もう一つの110番「#9110」はどこにつながる?

こちらでは、もう一つの110番である「相談ダイヤル#9110」はどこにつながるのか、また使い方についてご紹介しよう。どこにつながるのかを確認し、いざというときに役立ててほしい。

つながる場所

相談ダイヤル#9110がどこにつながるのかというと、管轄する警察本部などの相談窓口だ。しかし、一部のIP電話やダイヤル回線からは、利用することができないため、該当する場合は在住する都道府県の警察総合相談電話番号にかけてほしい。
番号はそれぞれ異なるため、詳しく知りたい場合は各都道府県警察のホームページ等で確認していただきたい。

利用方法

緊急ダイヤル110番は、事故・事件などを警察に早く通報するためのシステムである。これに対し、緊急ではないが警察に相談したい場合、相談する窓口の1つとして利用できるのが相談ダイヤル#9110になる。こちらは、緊急ダイヤル110番とは異なり、通常の通話料が必要である。
場合によっては匿名による相談も可能であり、専門の相談員から必要な相談窓口や専門家の紹介などを受けることができる。
急を要しない状況にも関わらず110番に通報することは、緊急の通報が必要な方への妨げとなるため、#9110を上手に活用していただきたい。

結論

今回は、緊急ダイヤル110番や相談ダイヤル#9110がどこにつながるのか、歴史や利用方法について詳しく解説したが、いかがだっただろうか。ぜひ、こちらの内容を参考に各ダイヤルの役割を確認し、有効に利用していただきたい。
(参考文献)
※1出典:警察庁「令和2年 警察白書 第2章生活安全の確保と犯罪捜査活動」(p91)
https://www.npa.go.jp/hakusyo/r02/pdf/05_dai2sho.pdf
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  • 更新日:

    2021年4月25日

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