1. シャーペンの芯にはどんな種類がある?

シャーペンの芯には、さまざまな種類があるのをご存知だろうか。ここでは、芯の濃さや硬さ、HBとFの違いなどを解説する。
成分
シャーペンの芯は、高分子有機化合物と水を混ぜて焼き上げる製法で作られている。焼いて炭素化させることで、細くて硬いシャーペンの芯を作ることができる。これを合成樹脂芯と呼ぶ。
濃さ・硬さ
濃さや硬さはJISによって決まりがあるので、どこのメーカーで購入しても同じ濃さや硬さのものを手に入れることができる。
シャーペンの芯の濃さは4Bがもっとも濃く、6Hに向かうに連れて薄くなっていく。また、硬さは6Hがもっとも硬く、4Bにいくにしたがって軟質になっていく。
4B(もっとも濃くて柔らかい)
3B
2B
B
HB(標準)
F
H
2H
3H
4H
5H
6H(もっとも薄くて硬い)
シャーペンの芯の濃さは4Bがもっとも濃く、6Hに向かうに連れて薄くなっていく。また、硬さは6Hがもっとも硬く、4Bにいくにしたがって軟質になっていく。
4B(もっとも濃くて柔らかい)
3B
2B
B
HB(標準)
F
H
2H
3H
4H
5H
6H(もっとも薄くて硬い)
太さ
芯の太さは主に、0.3mm・0.5mm・0.7mmの3種類だ。一般的に市販されているので、目にしたことがある方も多いだろう。
なかには0.2mmや0.4mmといった細いものから、0.9mmや1.3mmのような太いシャーペンの芯もある。
なかには0.2mmや0.4mmといった細いものから、0.9mmや1.3mmのような太いシャーペンの芯もある。
HBとFの違いとは?
HBはHardとBlackの頭文字をとったもので、「硬い」「黒い」という意味を示している。
FはFirmの頭文字をとったもので、「しっかりした」という意味を示している。
HBが標準であるのに対して、FはHとHBの中間の濃さと硬さという位置づけである。
FはFirmの頭文字をとったもので、「しっかりした」という意味を示している。
HBが標準であるのに対して、FはHとHBの中間の濃さと硬さという位置づけである。
2. 用途に合ったシャーペンの芯の選び方

ここでは、シャーペンの芯を使用目的別に選ぶ方法を紹介する。異なる濃さや太さのなかから、自分にぴったりなものを見つけてみよう。
文字を書くときのシャーペンの芯
文字を書く際は、0.3mmや0.5mmの太さがおすすめだ。特に0.5mmは需要が高く、どこにでも売っているので手に入りやすい。
子どもは筆圧が弱いので、0.7mmをおすすめする。筆圧が弱くても文字をはっきりと書くことができるだろう。
子どもは筆圧が弱いので、0.7mmをおすすめする。筆圧が弱くても文字をはっきりと書くことができるだろう。
絵や製図に使うシャーペンの芯
絵や製図は繊細なラインが描けるように、0.3mm〜0.5mmの太さを選ぶとよい。特に0.4mmは、絵や製図が描きやすく人気が高い。0.2mmの細いタイプを用いることもある。
また、芯の濃淡を使い分けることで線の濃さを変化させることができる。
ただし、一般的な需要が少ない関係で、0.4mmはH・HB・B・2Bのみと種類が少ないので注意したい。
また、芯の濃淡を使い分けることで線の濃さを変化させることができる。
ただし、一般的な需要が少ない関係で、0.4mmはH・HB・B・2Bのみと種類が少ないので注意したい。
3. 人気メーカーの注目シャーペンの芯3選

ここでは、注目商品3選を紹介する。シャーペンの芯を選ぶときの参考にしてみてはいかがだろうか。
ぺんてる「アイン シュタイン HB XC275HB-3P」
フレームが芯の強度を上げて、折れにくさを実現しているシャーペンの芯だ。芯が紙にしっかり密着するので、特有のこすれを大幅に解消している。滑らかな描き心地も魅力的だ。
三菱鉛筆「シャープペン芯 ナノダイヤ 0.5 B 3個 」
芯に配合したナノダイヤが摩擦を最小限に抑え、従来よりも書きやすくて折れにくい芯になった。ケース上部にあるスライドは2段階に開くので、芯を取り出しやすい構造になっている。
トンボ「シャープ芯 モノグラフMG 0.5 HB ECG-121A モノカラー」
ケースから、ワンタッチでサッと取り出すことができるシャーペンの芯だ。ケースの上部にあるスライドを使い分けることで、1本またはまとめて取り出すことができる。仕事や勉強中でもストレスなく使うことができるだろう。
4. 【番外編】シャーペンの芯が刺さったら?

シャーペンを使っているときに、芯が指に刺さってしまったことはないだろうか。
刺さったまま折れてしまうとシャーペンの芯がホクロのように黒く残ることがあり、長期間放置すると腫れたり膿が出てきたりすることもあるので注意したい。
そうならないためにも、まずはシャーペンの芯を抜いて、患部を流水で洗い流すことが大切だ。
刺さった芯を抜くときは、5円玉とピンセットを使ってみると上手にできる。シャーペンの芯が刺さった箇所に5円玉の穴を押し当てて芯を浮き出し、ピンセットで抜くとよい。
また、刺し傷が深い場合は自分で対処せずに、形成外科などの病院にいくことをおすすめする。
刺さったまま折れてしまうとシャーペンの芯がホクロのように黒く残ることがあり、長期間放置すると腫れたり膿が出てきたりすることもあるので注意したい。
そうならないためにも、まずはシャーペンの芯を抜いて、患部を流水で洗い流すことが大切だ。
刺さった芯を抜くときは、5円玉とピンセットを使ってみると上手にできる。シャーペンの芯が刺さった箇所に5円玉の穴を押し当てて芯を浮き出し、ピンセットで抜くとよい。
また、刺し傷が深い場合は自分で対処せずに、形成外科などの病院にいくことをおすすめする。
結論
シャーペンの芯には、さまざまな濃さや硬さ・太さがある。文字を書くときには、0.3mmや0.5mmがおすすめだ。子どもの場合は、0.7mmを使うとキレイに文字を書くことができるだろう。また、絵や製図を描くときは0.4mmを中心にさまざまな太さや濃さのシャーペンの芯を取り揃えるとよい。万が一、指に刺さったときは芯を抜いて流水で洗い流して対処しよう。