目次
1. BSが映らないときにまずチェックすべきこと

BS放送が映らないとき、直したくても原因がわからないと対処できない。実は、想像しているより意外と簡単なことで映らなくなっている可能性もある。BS放送が映らないときにまずチェックしたい項目を挙げよう。
B-CASカードを点検する
B-CASカードとは、テレビの側面や裏面に差し込まれている赤色のカードのことだ。カードが抜けていたり、カードそのものに問題があったりすると「E100」というエラーコードが出る。B-CASカードが正常に挿入されていない場合、BSだけでなく地上波放送も映らない。
テレビの主電源を切ったあとカードを抜き、カードに付いているICチップを柔らかい布で拭こう。そのあと、方向に注意しながら再度カードを挿入する。テレビの電源を入れて、映るかどうか確認しよう。
テレビの主電源を切ったあとカードを抜き、カードに付いているICチップを柔らかい布で拭こう。そのあと、方向に注意しながら再度カードを挿入する。テレビの電源を入れて、映るかどうか確認しよう。
電源や接続ケーブルの緩みがないか確認する
テレビの電源や接続ケーブルが何かの弾みで緩んでいたり抜けていたりすると、BS放送が映らなくなる。電源と接続ケーブルを確認してしっかり挿入しよう。
チャンネル設定をする
テレビを新しく買い替えた方や引越ししてきた方の場合、チャンネル設定ができていないことがBS放送が映らない原因かもしれない。正しい電波を受信できるように、周波数の帯域を現在住んでいる地域に合わせる。テレビリモコンの「設定」や「初期設定」から「初期スキャン」を選んで設定しよう。
2. BSが映らない原因はアンテナのトラブル?

BS放送が映らない場合、アンテナのトラブルの可能性もある。リモコンでアンテナレベルを確認する方法と対処法を解説する。
アンテナレベルを確認する方法
アンテナレベルは次の手順で確認できる。テレビのメーカーや機種によっても操作は異なるので、詳細は取扱説明書で確認しよう。
- テレビリモコンの「メニュー」ボタンを押し、左右の矢印ボタンで「機器の設定」を選択する
- 「本機の詳細設定」にカーソルを合わせて決定ボタンを押す
- 「アンテナレベル表示・受信設定」を選び、決定ボタンを押す
- 放送選択が「BSデジタル」になるように矢印ボタンを押す
- カーソルを受信チャンネルに合わせて、受信チャンネルが「chBS15」になるように矢印ボタンで操作する
- 決定ボタンを押すと、BSデジタルのアンテナレベルが表示される
- 一般的にはアンテナレベルが35以上あれば、問題なく視聴できるはずだ
エラーコードが出ている場合
BS放送が映らないときにエラーコードが出ている場合がある。次のエラーコードが出たときは、映らない原因がアンテナにあると考えよう。
- E201(アンテナの電波受信レベルが低下している状態)
- E202(電波がアンテナからテレビに届いていない状態)
- E203(チャンネルが休止中という意味だが、電波レベルが低下しているときも表示される可能性がある)
アンテナの問題だった場合の対処法
アンテナレベルが高すぎて映像が乱れている場合は「アッテネータ」という装置を使う。アッテネータを使うと電波を抑えられるが、機器に詳しくない方は選び方や設置方法が難しいため業者に依頼したほうがよい。反対にアンテナレベルが低い場合には、「ブースター」を使うと電波を増幅できる。こちらも設置は業者に任せることをおすすめする。
3. アンテナレベルが正常でもBSが映らない場合は?

B-CASカードやケーブル類の点検をして問題がなく、アンテナレベルも正常なのに、BS放送がまだ映らないときは何が原因なのだろうか?考え得る原因を紹介する。
悪天候
BSアンテナを屋外に設置している場合、悪天候の影響で放送が映らないことがある。豪雨や強風で電波を受信できなくなることが原因だ。この場合、天気がよくなったらBS放送の映りも同時に改善する。雪が降った場合には、BSアンテナに積雪があると電波が悪くなるので、アンテナの雪を取り除こう。
アンテナ自体の損傷や設置方向のズレ
強風や雨のあと、天気がよくなってもBS放送が映らない場合には、アンテナ自体に損傷があったり設置方向がズレてしまったりしている可能性がある。BSアンテナの向きを調整し、テレビの主電源を入れ直してみよう。アンテナに損傷がある場合には、修理や交換が必要だ。
4. 確認してもBSが映らないときは業者に相談

さまざまな項目をチェックしたものの、BS放送が映らない原因が判明しない場合は業者に依頼して確認してもらおう。業者に依頼する手順や修理にかかる費用の相場を解説する。
業者に依頼する
戸建住宅にお住まいで屋根の上にBSアンテナを設置している場合には、高所作業が必要になるので自分で修理を行わないようにしよう。自分でできる項目のチェックを終えてもBS放送が映らないときは、3~4件の業者に問い合わせして見積もりをしてもらうのがおすすめだ。また、台風などによってアンテナが損傷している場合などは、火災保険で修理費用を補填してくれる可能性もある。修理前にご自身の入っている保険の条件なども確認しておこう。
集合住宅にお住まいの方は、マンションなどの管理組合や大家さんが設置したBSアンテナを住民が共同で使用している可能性もある。まずはBS放送が映らないことを管理人などに相談しよう。
集合住宅にお住まいの方は、マンションなどの管理組合や大家さんが設置したBSアンテナを住民が共同で使用している可能性もある。まずはBS放送が映らないことを管理人などに相談しよう。
修理にかかる費用の相場
BSアンテナの修理にかかる費用は、約18,000~33,000円である。別途出張費などを加算する業者もあるので、複数の業者から見積もりをとることをおすすめする。
結論
BS放送が映らないときに考えられる原因や対処法について解説してきた。BS放送が映らない原因はB-CASカードやケーブルが抜けているなど簡単なことが原因かもしれない。まずは自分でできる項目をチェックしてみよう。それでも改善しないときは、複数の業者に問い合わせをするのがおすすめだ。高所での作業は危険なので、自分でアンテナの修理を試みるなどの無理をしないでほしい。