目次
1. DIYでできる塗装の方法にはどのような種類がある?

DIYで候補にあがる塗装方法は、主に刷毛塗り、ローラー塗り、吹付けの3つがある。それぞれの塗装方法と適した場所、対象物について解説するので、まずは塗装方法からしっかり押さえよう。
塗装の種類その1.刷毛(はけ)塗り
刷毛塗りとは、豚毛、山羊毛、馬毛、化センなどでできた刷毛を用いて対象物を塗る塗装方法のことである。また、刷毛は材質の違いに加えて平、撫でブラシ、寸胴など毛先の形状もさまざまだ。対象物としてはタイルの目地、カラーボックス、プラモデルなどがあげられる。これらの用途に応じて使いやすい形状や材質の刷毛を選ぶとよいだろう。
塗装の種類その2.ローラー塗り
ローラー塗りとは、毛やスポンジ状のローラーに塗料をなじませて塗っていく塗装方法のことである。ローラー塗りは吹付け塗装に比べて塗料が飛散しにくく、刷毛塗りに比べて広範囲を塗装できるのが特徴だ。したがって対象物としては面積が広い外壁や屋根、壁面のDIYに適している。
塗装の種類その3.吹付け塗装
吹付け塗装とは、エアレススプレーや万能ガンといった吹き付け機械を使用して霧状にした塗料を吹き付けていく塗装方法のことである。吹付け塗装の大きな特徴は、凹凸感があり、意匠性に富んだオリジナリティ溢れる表現ができることにある。主に外壁塗装の際に用いられることが多い。
2. DIYで塗装する際に使いやすい塗料の種類と選び方

DIYで塗装する際に使用する塗料には大きく分けて水性塗料と油性塗料がある。それぞれ特徴があり、屋内で使うもの、屋外で使うものなど対象物の用途によって選び分ける必要がある。ここでは、塗料の種類や選び方について解説するのでぜひ参考にしてほしい。
塗料の種類:水性
水性塗料の特徴は乾く前であれば失敗しても水で洗い流せる点と、臭いが少なく室内での使用に適している点だ。一方デメリットとしては、金属部には弾かれてしまうケースもある、冬場の乾燥に時間がかかるなどがある。水性塗料は塗装初心者におすすめで、なおかつ屋内で使用するアイテムに適した塗料といえる。
塗料の種類:油性
油性塗料は臭いが強く、着性と耐久性に優れている点が特徴だ。ウッドデッキや屋外用のベンチなど主に外で使用するアイテムへの塗装に適しており、逆に室内用には向いていない。また、油性塗料は固まらないように処置するなど保管に少し気をつける必要があり、ある程度DIYに慣れている人やこまめに家の補修をしたい人向けの塗料といえる。
3. 一味違うDIY塗装が簡単に!人気の水性塗料の種類

人気の水性塗料の種類を厳選して4つ紹介するので、思い思いのDIYを叶えてほしい。
水性塗料の種類.1:ステイン塗装
木材に浸透して着色する塗料。木目がはっきり浮かびあがるので、木の表情を生かしたナチュラルな仕上がりになるのが特徴だ。膜をはらないため汚れや傷から表面を保護することはできないが、上から塗りなおすだけでキレイになるのでメンテナンスしやすい。
水性塗料の種類.2:チョークボードペイント塗装
塗ったところが黒板として使えるようになる塗料で、カラーバリエーションは12色。水性なので不快な臭いもなく、乾きやすいのでキレイに仕上がる。乾くと水に強くなり、チョークは水拭きで簡単に消せるので使い勝手もよい。家族との連絡や予定の書き込み、毎日の献立などを書くことができ、家がオシャレなカフェ風に様変わりする。
水性塗料の種類.3:錆エイジングペイント塗装
アンティーク調にエイジングがかったように仕上げるための、錆風塗料。鉄(スチール・アルミ)、木、コンクリート、モルタルなどに塗装できる。空き缶に塗装したり、木のフレームに塗装したりなど、手持ちの家具を簡単にヴィンテージ風にDIYすることが可能だ。
水性塗料の種類.4:ミルクペイント塗装
森永乳業のミルク原料を用いた天然由来のペイント塗料。クリーミーな質感でよく伸びるので塗りやすく、乾燥後は耐水性になるのも特徴だ。屋内用・屋外用・室内壁用とあり、屋内用ならカラーボックスやイスなどのDIYに、屋外用なら植木鉢などのガーデン雑貨のペイントに、室内壁用は文字通り壁面の塗装におすすめだ。
4. 木製品や屋外用DIY塗装にも安心!油性塗料の種類

木製品や屋外用DIY塗装に安心して使用できる油性塗料の種類は以下の通りだ。
油性塗料の種類.1:オイルステイン塗装
ステイン塗料の一種で、オイルをベースに作られた塗料だ。水性のステインに比べて、濡れたようなツヤ感を出すことができる。
油性塗料の種類.2:蜜蝋クリーム・ワックス塗装
着色が目的ではなく、既存の木製家具などを長く使うためのケア用品。撥水性があるので木製家具を水の浸食による劣化から守ったり、木のツヤ感を引き出したりすることができる。
油性塗料の種類.3:ワトコオイル塗装
木材専用の自然由来の塗料。家具や工芸品など室内の木部全般に使用できる。木の質感を残し、木の風合いが感じられる仕上がりになるのが特徴だ。
油性塗料の種類.4:油性ニススプレー塗装
ニス塗りと着色が同時にできるスプレー式の塗料。木製家具、建物木部、木工品、廊下などのニス仕上げに最適で、ツヤのある木目を生かした美しい仕上がりになる。摩擦、衝撃に強く、耐久性に優れているのも特徴だ。
結論
既存の家具をリニューアルするのに最適なDIY。色を上塗りして家具の雰囲気をガラッと変えたり、塗装が剥げた部分を補修したりなど趣味にメンテナンスにとさまざまな楽しみ方がある。ぜひ今回紹介した塗装の種類や方法を参考にして、家具のDIYに挑戦してみよう。