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ボールペンの油性と水性の違いは?油性を選ぶときのポイントとは

ボールペンの油性と水性の違いは?油性を選ぶときのポイントとは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年4月16日

ボールペンには、大きく分けて油性と水性がある。ボールペンを選ぶときにそれぞれの違いや特徴を知っておくと、目的に合ったボールペン選びをすることができる。ここでは、とくに油性ボールペンに焦点を当てて、その特徴や使い方、さらに油性ボールペンの落とし方やインクが出ないときの対処法などを紹介しよう。ボールペン選びに迷っている方はぜひ参考にしていただきたい。

  

1. 油性ボールペンとは?水性との違いは?

ボールペンには「油性」と「水性」がある。選ぶときにどちらがいいのか迷ってしまうが、それぞれの特徴を知っておけば、用途に合ったボールペンを選ぶことができる。

油性ボールペンの特徴

油性ボールペンのインクは、有機溶剤を使って色素を溶かしている。そのためインクは粘り気が強いのが特徴だ。乾きが早く、耐水性にも優れているため、インクがにじみにくいというメリットがある。長期にわたって変色しにくいという特徴もあり、公文書など長期保存が必要な重要書類の記入では、油性ボールペンを使用することが多い。強い筆圧に適しているため、複写式の伝票を書くときには便利だ。その反面、インクが途中で垂れてしまうという「インクボテ」が発生しやすい。

水性ボールペンの特徴

水性ボールペンのインクは、水を使って色素を溶かしている。そのためインクはサラッとしているのが特徴だ。書き味も油性ボールペンに比べると軽く、さらさらと書くことができる。また、水を使って溶剤をとかしているので、発色の鮮やかなインクを作りやすい。そのため水性ボールペンは、カラーバリエーションが豊富という特徴がある。軽いタッチで書けるので、長時間使っていても疲れないというメリットがある反面、耐水性がないため、汗や雨などの水分で文字がにじみやすいというデメリットがある。

2. 油性ボールペンの上手な選び方

油性ボールペンは実用性が高いため、人気モデルのほとんどが採用していて種類もさまざまだ。どのようなポイントで選んだらいいのか紹介しよう。

用途によって選ぶ

油性ボールペンには、線の太さがいろいろと用意されている。大まかに分けると「細字(0.8mm未満)」「中字(1mm未満)」「太字(1mm以上)」だ。

細字はメモ帳などの狭いスペースに文字を書き込むときに便利だ。中字は読みやすく書きやすい。手紙など、ある程度の文字の大きさを確保したいときに使うと便利だ。太字は宛名書きや大きく目立つように文字を書きたいときに使う。

書き味の好みで「低粘度」「高粘度」を選ぶ

油性ボールペンのインクには、粘度の高いものと低いものがある。粘度が高いインクは、ひとつひとつの文字をしっかりと丁寧に書くときに使いやすい。粘度が低いインクは、サラサラとスムーズに書きたいときにおすすめだ。ボールペンを選ぶときには、書き心地が非常に重要だ。長く愛用するためにも、できれば購入前に試し書きができると失敗が少なくなる。

ペン先の収納方法で選ぶ

油性ボールペンにはペン先収納の方法として「キャップ式」「ノック式」「ツイスト式」がある。ノック式は、手ごろな価格帯の油性ボールペンに多く、すぐに書き始めることができる便利さから多くの社会人に人気だ。キャップ式は、比較的高級な油性ボールペンに多い。ノック式のようにふいにペン先が飛び出てしまう心配がないので、しっかりとペン先を保護することができる。ツイスト式は、ボディを回転させることでペン先が出る仕組みで、スッキリとしたフォルムに。デザイン重視の方におすすめだ。

3. 紙に書いた油性ボールペンの落とし方

油性ボールペンを使って紙に書いているとき、うっかり書き損じてしまうこともある。このようなとき、鉛筆なら消しゴムで消すことができるが、油性ボールペンはどのように消したらいいのだろうか。

砂消しゴムを使う

砂消しゴムで消したい部分を消していく。砂消しゴムは、研磨剤が含まれており、油性ボールペンのインクの付いた紙を擦り取っていくことで消すことができる。ただし、細かな部分や文字と文字の間隔が狭い場合などは、ほかの部分も削り取ってしまう可能性もある。

カッターナイフを使う

細かな部分の油性ボールペンを落とすのには、カッターがおすすめだ。カッターの刃先を消したい部分に当てて、軽く擦っていく。砂消しゴムよりも細かな作業ができ、力の入り具合も調節できる。

4. 油性ボールペンのインクが出ないときの対処法

まだインクが残っているのに、油性ボールペンのインクが出ない、あるいはかすれてしまうといった場合、諦めてしまう前に試してみたい対処法がある。

ティッシュにグルグルと書く

油性ボールペンが出なくなる原因のひとつとして、ペン先のインクの出るボール部分にゴミやホコリが溜まっている可能性がある。柔らかなティッシュの上で、グルグルとボールを回転させているようなイメージで書くと、汚れが取れてインクがスムーズに流れて書けるようになる。

ペンの先を温める

油性ボールペンのペン先にインクが溜まり、それが乾燥して固まってしまっている場合がある。油性ボールペンのインクは有機溶剤なので、温めてやることでインクが溶けて書けるようになる。ペン先を指でつまんで温め、そのあとでティッシュを使って溶けたインクを拭き取る。高温で温めるとボールやほかのパーツが変形してかえって書けなくなってしまうことがあるので注意しよう。

結論

油性と水性ボールペンの違いは、インクの性質だ。それぞれ、長所と短所があるので、自分に合ったボールペンを選ぼう。油性ボールペンを選ぶときには「ペン先の太さ」「インクの粘度による書き心地」「キャップの種類」などをチェックしてみるといい。自分の好みに合った使いやすいボールペンを見つけるだけで、仕事の効率もよくなるだろう。
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  • 更新日:

    2021年4月16日

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