このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
ボールペンの仕組みは?小さな筒の中に隠された驚くべき技術とは

ボールペンの仕組みは?小さな筒の中に隠された驚くべき技術とは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年4月14日

何気なく使っているボールペン。手に取って字が書けるのが当たり前だと思っているが、実は非常に精密にできている。普段は考えもしなかったボールペンの仕組みや字が書ける仕組みにスポットを当ててみた。ボールペンという小さな文房具の中に、非常に精密な技術が隠されていたことに驚かされるだろう。

  

1. ボールペンの構造の仕組み

ボールペンの仕組みを知るためには、構造を知る必要がある。ボールペンの構造は6つのパーツに分けることができ、それぞれ重要な役割を担っている。

ペン先を守る「キャップ」

キャップは、ペン先を保護する働きがある。ボールペンのペン先は、非常にデリケートなので、落として傷つけると書けなくなってしまうこともある。ペン先を守る仕組みとしては、キャップ式のほかにもノック式、回転式といったボールペンもある。

ボールペンの心臓部「チップ」

ボールペンの仕組みにおいて重要なパーツの1つであるチップは、ペン先にある部分で金属製の台座にボールが回転できるように固定されている。チップの反対側にはインクの詰まったリフィル(替え芯)がセットされている。このチップの働きで文字を書くことができる、いわばボールペンの心臓部である。

使用感を左右する「ボディ」

ボールペンのボディは、軸になる部分だ。ボディの形状によって持ったときの感覚や使用感が違ってくる。デザインにも大きくかかわってくるため、各メーカーも力を入れている部分だ。太さや重さ、素材などいろいろなボールペンがある。重さに関しては、長時間書くときには軽い方が疲れにくい。重いボールペンは安定感があるので、短時間なら書きやすい。

好みによって選びたい「グリップ」

ボールペンのグリップは、指の当たる部分だ。グリップの太さによって、書くときの指への負担を軽くしたり、ペンだこなどをできにくくしたりする。さまざまなバリエーションがあるので、実際にボールペンで書いてみて指の当たりや力の入り具合などを確認しよう。

インクの入ったリフィル(替え芯)

ボールペンのリフィル(替え芯)は、インクの入った筒状のものだ。ここから先端にインクが供給される仕組みになっている。使い捨てのボールペンもあるが、リフィルを交換することでボディをそのまま再利用することができるボールペンもある。お気に入りのボールペンを長く使うなら、リフィルが交換できるものを選ぼう。

各メーカーで特徴のある「ペン尻」

ボールペンのペン尻は、リフィルを固定するためのフタの役割をしている。また、ペン尻を個性的なデザインにしてあるボールペンもあり、消せるボールペンでは、専用の消しゴムをペン尻に取り付けてある。

2. ボールペンで字が書ける仕組み

ボールペンの構造的仕組みがわかったところで、今度はボールペンで字が書ける仕組みを紹介しよう。

書くための仕組みとは

ボールペンは、ペン先に装着されているボールにインクが付着し、そのインクを紙に転写することによって文字を書くことができる仕組みだ。羽ペンなどは、ペン先にインクを付けながら文字を書かなくてはならないが、ボールペンはボールが回転することでインクが押し出され、リフィルの中のインクが無くなるまで文字が書ける持続性がある。

重要な役割を果たすボールペンのチップとは

書くための仕組みの中で、とくに重要な役割を果たすのがチップと呼ばれるペン先だ。チップはボールとホルダーで構成されており、このパーツが精密であればあるほど書き心地が滑らかになる。

ペン先のチップには、大きく分けて「コーンチップ」と「ニードルチップ」がある。コーンチップは、高筆圧に対して強度があり、安定感がある。ニードルチップは、針のように細いチップで筆記線が見やすくなっており、細かい字を書くのに適している。

3. ノック式ボールペンの仕組み

ノック式ボールペンは、ペン尻をノックするだけで、ペン先を出したり、引っ込めたりできる。その仕組みはどのようになっているのだろう。

ノック式ボールペンに欠かせない「回転子」

ノック式ボールペンの仕組みは「ノックカム機構」と呼ばれている。「カム本体」「ノック棒」「回転子」というパーツで構成されている。この3つのパーツが連動することによって、必ず同じ方向に回り続けることができる。

とくに回転子は、ノックペンの仕組みに欠かせない。一度ノックして回転子が回転しながら外カムの高さの違う溝に収まるとペン先が出た状態で「ロック」。もう一度押すことで「ロック解除」が行われ、ペン先が引っ込む。この繰り返しがノック式ボールペンの基本的な仕組みだ。

結論

ボールペンの仕組みは6つのパーツから成り立っている。それぞれが役割を担ってボールペンを構成している。また、ボールペンが書ける仕組みに欠かせないのがペン先のチップだ。非常に繊細で精密なパーツなので、落としたりぶつけたりしないように注意したい。ボールペンの仕組みを知って、自分に合った最適なボールペンを見つけよう。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2021年4月14日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧