1. カッティングシートの貼り方は2種類ある

カッティングシートの貼り方は「水張り」と「ドライ張り」ある。カッティングシートの基礎知識と、貼り方の特徴を紹介しよう。
カッティングシートとは?
カッティングシートは「株式会社中川ケミカル」の登録商法だ。窓ガラスや看板、車、バイクに貼って使用できる塩化ビニールのフィルムで、総称なら「マーキングフィルム」になる。伸縮するのでいろいろな所に貼れて、加工も簡単だ。
屋内用や屋外用、電飾用、反射シート、テント生地用など、さまざまな種類があるので用途に適した商品を選んでほしい。貼り方には水張りとドライ張りがあり、それぞれに適したケースが違うので注意しよう。
屋内用や屋外用、電飾用、反射シート、テント生地用など、さまざまな種類があるので用途に適した商品を選んでほしい。貼り方には水張りとドライ張りがあり、それぞれに適したケースが違うので注意しよう。
水張り
カッティングシートに水を吹きかける貼り方だ。水が貼り付け面に入り込むため、貼り付くまでに時間がかかる。貼った後に位置を移動して細かい修正ができ、間に入り込んだ気泡を外に出せるのが特徴だ。
正確に位置を決めたいときは水張りを選ぼう。車のフロントガラスやボデイ、ショーウィンドウなど、広い面積に貼りたいときにおすすめだ。ただし、水が乾燥するまで待つ必要があり、手間がかかるデメリットもある。水をかけられないものには使用できないので注意しよう。
正確に位置を決めたいときは水張りを選ぼう。車のフロントガラスやボデイ、ショーウィンドウなど、広い面積に貼りたいときにおすすめだ。ただし、水が乾燥するまで待つ必要があり、手間がかかるデメリットもある。水をかけられないものには使用できないので注意しよう。
ドライ張り
台紙を剥がしてからカッティングシートをそのまま貼り付ける。水が使えない場所にも貼れて、乾くまで待つ必要がない。ずれる心配がないので、粘着面が小さかったり文字などの複雑な形だったりするカッティングシートの貼り付けに向いている。
ドライ張りは一度貼ったら修正できないデメリットがある。曲がりにシワができても直せないので、貼り方には注意が必要だ。また、電飾用や半透明のシートに使用すると糊斑が透けて見えるので、ドライ張りは避けた方がよい。
ドライ張りは一度貼ったら修正できないデメリットがある。曲がりにシワができても直せないので、貼り方には注意が必要だ。また、電飾用や半透明のシートに使用すると糊斑が透けて見えるので、ドライ張りは避けた方がよい。
2. カッティングシートの貼り方【水張り編】

カッティングシートを水張りで貼り付ける方法を解説しよう。必要な道具と詳しい貼り方を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
道具をそろえる
水張りするときに必要なのは、マスキングテープと洗剤水、タオル、スキージーだ。洗剤水は水(1L)に中性洗剤(10滴ほど)を混ぜて霧吹きに入れたもので、水の滑りをよくするために利用する。
洗剤水があれば貼り付けるときに水を排出しやすくなるため、大きなカッティングシートも貼り付けやすい。スキージーは水や気泡を除去するためのヘラだ。ない場合は定規にタオルを当てたもので代用しよう。
洗剤水があれば貼り付けるときに水を排出しやすくなるため、大きなカッティングシートも貼り付けやすい。スキージーは水や気泡を除去するためのヘラだ。ない場合は定規にタオルを当てたもので代用しよう。
水張りの方法
カッティングシートを水張りする前に貼る場所をキレイに掃除する。ホコリや汚れが残っていると、剥がれる原因になるので注意しよう。デザインやサイズによって貼り方が異なるケースはあるが、基本的な手順は以下の通りだ。
- 転写シートの上にカッティングシートを重ねる
- カッティングシートをスキージーでこすって圧着させる
- 転写シートごとカッティングシートを台紙からゆっくりと剥がす
- 貼る位置を決めたらマスキングテープを貼って目印にする
- 貼り付ける面に霧吹きで洗剤水を吹きかける
- 台紙を剥がしたカッティングシートに水をかけて貼り付ける
- 位置を調整したら転写シートの上からスキージーで圧着させる
- 水や気泡を取り除いて転写シートをゆっくりと剥がす
しっかり圧着しているかを確認しながら作業するのが、貼り方のポイントだ。水を抜くときはまず軽くスイージーで圧着してから、全体のシワを取る。その後に力を入れてしっかりと水抜きしてほしい。
3. カッティングシートの貼り方【ドライ張り編】

水を使わないドライ張りの貼り方を説明する。必要な道具はマスキングテープと、気泡を除去するためのスキージーだけだ。水張りするときと同じようにゴミや汚れは掃除しておこう。
- 転写シートの上にカッティングシートを重ねてスキージーで圧着させる
- 裏返して剥離紙側からもスキージーでこすって圧着する
- 貼る位置を決めたら下辺をマスキングテープで仮止めする
- 固定したままカッティングシートを裏返して剥離紙を剥がす
- カッティングシートをピンと張りながらスキージーを使ってゆっくりと貼る
- スキージーで気泡を抜きながら圧着する
- 転写シートとマスキングシートをゆっくりと剥がす
細かい文字など複雑な形のカッティングシートは、台紙に残る可能性が高い。様子を見ながら慎重に剥がすのが貼り方のポイントだ。また、カットできるデザインの場合、小分けにする貼り方にすればサイズが大きいカッティングシートでも失敗しにくい。
結論
カッティングシートの正しい貼り方を覚えれば、初心者でも失敗することがない。水張りとドライ張りの2種類があるので、貼るものやデザインに適した貼り方を選ぼう。水張りは広い範囲に、ドライ張りは複雑な形のデザインに向いている。紹介した正しい貼り方をチェックして、カッティングシートをキレイに仕上げてほしい。