1. 換気レジスターとは?

比較的新しい建築物であれば、部屋の壁や天井を見回してみると、丸や四角の換気口が見つかるはずだ。これがレジスターで、最近のマンションや戸建て住宅では、取り付けが義務化されている。
換気レジスターの役割とは
換気レジスターは、部屋の換気を行うために取り付けられるもので、開閉操作などによって流入する空気量を調整できる。外から新鮮な空気を取り込み、室内のよどんだ空気を外に排出するのが主な目的だ。通常、部屋の換気は窓を開けて行うが、四六時中窓を開けておくわけにもいかない。さらに、外から侵入してくるほこりや花粉、虫、排気ガス、最近ではPM2.5などが気になる。
換気レジスターは、こうした空気の汚れを部屋に取り込まないようにフィルターでキャッチして、部屋の空気を入れ替える働きがある。さらに、空気を入れ替えることで部屋の中にたまった湿気を排出し、カビなどのトラブルから部屋を守る働きも担っている。
換気レジスターは、こうした空気の汚れを部屋に取り込まないようにフィルターでキャッチして、部屋の空気を入れ替える働きがある。さらに、空気を入れ替えることで部屋の中にたまった湿気を排出し、カビなどのトラブルから部屋を守る働きも担っている。
換気レジスターの取り付けは義務化されている
換気レジスターの取り付けは、2003年に建築基準法の改正により義務化されている。最近のマンションや一戸建ては、昔の木造住宅に比べて「高断熱」「高気密」が主流となっている。そのため、通気性が悪くなり、建材に含まれる薬剤・塗料が原因の「シックハウス症候群」が問題になってきた。そこで、強制的に24時間換気できるシステムである換気レジスターの取り付けが義務化された。
2. 換気レジスターの外し方や交換方法

換気レジスターは、空気の入れ替えをすると同時に、外からの汚れをキャッチする働きがある。そのため、思った以上に汚れやすい。メンテナンスをするときの換気レジスターの外し方や交換方法を知っておく必要がある。
換気レジスターのタイプによって取り扱いが変わってくる
換気レジスターには「角型レジスター」「丸型レジスター」「プッシュ式レジスター」などさまざまなタイプがある。ほとんどのレジスターは、回したりプッシュしたりすることで簡単に取り外しができる。ネジが付いているタイプのレジスターは、ドライバーを使って取り外すことができる。レジスターの取り外しに関しては、それぞれの取り扱い説明書を一読してから、作業にかかろう。
換気レジスターの交換方法
換気レジスターを交換するためには、もとからあった換気レジスターを外す必要がある。パイプにはまっているタイプなら、マイナスドライバーを隙間に入れて外す。汚れがこびりついている場合はなかなか外せないので、内部の破損に気を付けて注意深く外していこう。
次にフィルターとケースを外し、新しいレジスターを取り付ける。取り付ける方向を必ず確認し、正しく設置する。
次にフィルターとケースを外し、新しいレジスターを取り付ける。取り付ける方向を必ず確認し、正しく設置する。
3. 換気レジスターのお手入れ方法

換気レジスターの存在は知っていたけれど、お手入れの必要性を知らなかったという方も多いかもしれない。環境にもよるが、換気レジスターは、季節の変わり目ごとにフィルターの掃除などを定期的に行うことをおすすめする。
換気レジスターのお手入れ手順
換気レジスターにはフィルターが付いており、ホコリや汚れを室内に入らないようにしている。フィルターが汚れてしまうと、空気の循環が悪くなるばかりではなく、換気レジスターの周りが黒ずんできたり、他の換気機器の性能の低下にもつながるので、こまめにお手入れする必要がある。
1.換気レジスターのカバーを外す。手前に引っ張れば簡単に取り外すことができる。ネジが付いているカバーの場合には、ドライバーでネジを外してから取り外そう。
2.フィルターを取り外す。フィルターも手前に引っ張るだけですぐに取り外しができる。
3.フィルターを洗う。フィルターは水洗いするだけで汚れを落とすことができる。それでも汚れが落ちない場合には、中性洗剤を水で薄めて洗う。あまり力を入れて洗うと、フィルターが破れてしまうので注意しよう。
4.フィルターを乾かす。洗ったフィルターは、直射日光を避けて陰干しをする。
5.換気口のホコリを取る。換気口をのぞいてみて汚れがたまっているようなら、ペーパータオルなどで拭き取る。手が届かない奥の方は、割りばしの先にメラミンスポンジなどを輪ゴムで固定して汚れを取る。
6.取り外したフィルターとカバーを取り付ければ完了だ。
1.換気レジスターのカバーを外す。手前に引っ張れば簡単に取り外すことができる。ネジが付いているカバーの場合には、ドライバーでネジを外してから取り外そう。
2.フィルターを取り外す。フィルターも手前に引っ張るだけですぐに取り外しができる。
3.フィルターを洗う。フィルターは水洗いするだけで汚れを落とすことができる。それでも汚れが落ちない場合には、中性洗剤を水で薄めて洗う。あまり力を入れて洗うと、フィルターが破れてしまうので注意しよう。
4.フィルターを乾かす。洗ったフィルターは、直射日光を避けて陰干しをする。
5.換気口のホコリを取る。換気口をのぞいてみて汚れがたまっているようなら、ペーパータオルなどで拭き取る。手が届かない奥の方は、割りばしの先にメラミンスポンジなどを輪ゴムで固定して汚れを取る。
6.取り外したフィルターとカバーを取り付ければ完了だ。
結論
換気レジスターとは、部屋に流れ込む空気量を調整する部品のことだ。外気に含まれるホコリや花粉、有害物質などをフィルターでキャッチして、室内に取り込まないような仕組みになっている。換気レジスターの働きを最大限に活かすためには、定期的なお手入れが必要だ。季節の変わり目などにフィルターを洗うなどのメンテナンスを忘れずにしよう。