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塗り直す前に古い塗装は剥がしたほうがいい?素材別の剥がし方とは

塗り直す前に古い塗装は剥がしたほうがいい?素材別の剥がし方とは

投稿者:ライター 松本マユ(まつもとまゆ)

鉛筆アイコン 2021年4月 8日

家具やガーデニング道具・プラモデルなどを塗装する際、古い塗装が残っている場合は事前に剥がしたほうがいいか悩む方も多いのではないだろうか。この記事では木製品・金属などの素材別に、古い塗装を剥がす方法を解説する。塗装を剥がすことで塗り直し後の仕上がりが左右される場合もあるので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 塗り直すなら古い塗装は剥がしたほうがいい?

古い塗料が残っているものを再度塗装したいのなら、基本的には古い塗装を剝がしてから塗り直すのがおすすめだ。「死膜」と呼ばれる剥がれかけの塗膜や、カビやコケ・汚れなどがついた古い塗膜がある場合は、もとの塗料を剥がしてから塗り直したほうが仕上がりがグッとキレイになりやすい。

古い塗装を剥がしてから塗り直すメリットは、新しい塗料の密着性を高めることだ。古い塗装の上から新しい塗料を重ねると、既存の塗膜が剥がれたりひび割れたりして、新しい塗料が密着しなくなることもある。

既存の塗装を剥がすには、スクレーパーやワイヤーブラシ・ヘラ・サンドペーパーなどを使うのが一般的だ。ただし木製品や金属などの素材によって適切な剥がし方が異なるので、まずは塗り直したいものの素材を確認しよう。

塗装剥がしには「剥がし剤」を使うのがおすすめ

古い塗装を剥がすには、基本的に塗料用の剥がし剤を使用するといい。剥がし剤は、塗ることで既存の塗膜や樹脂を剥がせるアイテムだ。塗膜を軟化させるように剥がすタイプと、塗膜を溶かすように剥がすタイプがある。

2. 木製品の古い塗装の剥がし方と注意点

椅子やテーブルなど木製品の古い塗装を剥がす場合は、木製品に使える剥がし剤と刷毛を用意しよう。ほかにも塗装を剝がすスクレーパーやヘラ・サンドペーパーが必要だ。

木製品の古い塗装の剥がし方

  • 塗装を剥がしたい木製品に、刷毛で剥がし剤を塗る。塗り残しがないよう丁寧に塗ろう。
  • 剥がし剤を塗ってしばらくすると、古い塗装が浮き上がってくる。剥がし剤が乾くと塗装を剥がしにくいため、乾かないうちに剥がし始めて部分ごとに作業する方法がおすすめだ。スクレーパーで塗装をこすって剥がそう。
  • 塗装が剥がれて下地が見えてきたら、スクレーパーで剥がしきれない部分をサンドペーパーで削る。スクレーパーで木製品の表面を傷付けてしまった場合は、最後にサンドペーパーでこすってなめらかに仕上げよう。

木製品の塗装を剝がす際の注意点

剥がし剤を使う際は室内を換気し、作業時はゴム手袋をするなど肌を守ろう。
また木製品であっても、材質によっては剥がし剤が使えないケースもある。そのような場合はサンドペーパーを使って「足付け」してから塗り直すといい。足付けとは、塗装したいものの表面に凹凸をつけ、塗装できる表面積を広げることで付着力を上げる方法だ。サンドペーパーで塗装の表面に細かい傷を作って足付けしよう。

3. 金属の古い塗装の剥がし方と注意点

金属の古い塗装を剥がすには、木製品と同様に剥がし剤を活用しよう。
もしDIYなどで金属の塗装を大量に剥がしたい場合などは、「ディスクグラインダー」という機器を使うのも手だ。ディスクグラインダーとは、ディスクを高速で回転させることで素材を研磨するものを指す。ディスクを交換することでさまざまな素材に使え、もちろん金属も研磨できる。

金属の古い塗装の剥がし方

  • 金属に剥がし剤を塗り、成分が浸透するのを待つ。
  • 古い塗装が浮き上がってきたら、サンドペーパーなどを使って剥がしていく。
  • 金属を水で洗浄し、付着した剥がし剤を落とす。

金属の塗装を剝がす際の注意点

剥がし剤の中には金属には使用できないものも多いため、購入の際はしっかりチェックしてほしい。いくつかある種類のうち、強アルカリ系の剥がし剤はアルミニウムを侵食するため使えず、アルカリ・中性の剥がし剤はアルミニウムのほか銅にも使えない。また酸性のタイプは鉄鋼がさびることがあるため注意しよう。

4. プラスチックを溶かさない塗装の剥がし方はある?

木製品や金属の場合は上記の剥がし方が有効だが、一般的な剥がし剤はプラスチックを溶かしてしまうので、プラスチックの塗装には基本的に剥がし剤が使えない。そのためプラスチックの塗装をキレイに剥がすのは難しいといえる。

プラスチックに自分で塗装を行う際は、あらかじめ剥がせるタイプの塗料を使うといいだろう。「塗って剥がせる」とうたった液体状のスプレーなどを使えば、剥がしたいときに塗膜を引っ張るだけでスルッと剥がせるのでおすすめだ。

結論

古い塗装を剥がしたいときは、市販の剥がし剤とサンドペーパーなどを使おう。剥がし剤には種類があるので、塗装を剥がしたい素材を確かめて合ったものを選びたい。塗装を剥がす際はしっかり換気するなど、安全面にも注意して作業しよう。
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  • 更新日:

    2021年4月 8日

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