1. 家での換気のやり方や推奨頻度

新型コロナウイルスの家庭内感染も増えているという。ここでは、家でできる効果的な換気の方法と推奨頻度、さらに季節によって工夫したい換気方法も紹介する。
24時間換気システムを正しく使おう
2002年に改正された建築基準法により、気密性の高い家屋やマンションなどには、24時間換気システムを導入することが義務付けられている。このシステムにより、2時間で室内の空気を入れ替えることができるため、換気の頻度を気にせずに生活ができる。
しかし、24時間換気システムは外からの空気がダイレクトに入ってきて季節によっては暑かったり、寒かったりすることがある。それを嫌がって換気口を閉めてしまったり、電源を切ってしまうという方も少なくないのが実情だ。24時間換気システムは、必ず作動させて空気の入れ替えを行おう。
しかし、24時間換気システムは外からの空気がダイレクトに入ってきて季節によっては暑かったり、寒かったりすることがある。それを嫌がって換気口を閉めてしまったり、電源を切ってしまうという方も少なくないのが実情だ。24時間換気システムは、必ず作動させて空気の入れ替えを行おう。
窓を開けて換気するときには空気の通り道を作る
窓を開けて換気するときの頻度は、1時間に1回、5~10分と推奨されている。頻度を高めれば高めるほど換気の効果が高まる。ただし、窓や部屋の大きさ、風の強さなどいろいろな要素が絡んでくるため、一概に頻度は決められるものではない。
窓を開けて換気するときには、入り口と出口を作ることで空気が通りやすくなる。さらに入り口と出口は対角線上にあることが望ましい。また入り口は狭く、出口は広くすることで空気は勢いよく部屋を通り抜け、汚染物質を外へと運んでくれる。
窓を開けて換気するときには、入り口と出口を作ることで空気が通りやすくなる。さらに入り口と出口は対角線上にあることが望ましい。また入り口は狭く、出口は広くすることで空気は勢いよく部屋を通り抜け、汚染物質を外へと運んでくれる。
季節ごとの換気方法について
寒さが身に沁みる冬は、せっかく暖かくなった部屋に冷たい空気を招き入れなくてはならない。冬は室内と外の温度差が大きいため、自然と室内に入る空気量は多くなる。換気の頻度は1時間に1回だとしても、時間は少し短めにするほうが、部屋の温度も下がりにくい。
逆に夏場は、換気をすることで部屋の温度が高くなってしまう。換気をするときにエアコンを切ってしまうと、次にスイッチを入れたとき設定温度まで下げるために大きな消費電力を使うことになる。1時間に1回、5~10分程度の換気であれば、エアコンのスイッチは入れたままにする方が電気の節約になる。
逆に夏場は、換気をすることで部屋の温度が高くなってしまう。換気をするときにエアコンを切ってしまうと、次にスイッチを入れたとき設定温度まで下げるために大きな消費電力を使うことになる。1時間に1回、5~10分程度の換気であれば、エアコンのスイッチは入れたままにする方が電気の節約になる。
2. オフィスでの換気のやり方や推奨頻度

オフィスの換気設備には、いくつかの種類がある。また、窓があるかないかでも換気頻度が違ってくる。
窓があるオフィスの場合
オフィスビルでは、管理会社が換気設備を操作していることが多い。運転状況を把握して換気頻度を決めることも大切だ。オフィスの場合は、不特定多数の在室人数が多い場合やオフィス内のパーテーションが邪魔をして換気が不十分な状況になってしまうことも多い。そこで、窓があるオフィスの場合には換気システムが作動していても、5分程度の換気を1時間に2回の頻度で行うことで換気の効果をさらに高めることができる。
窓がないオフィスの場合
ほとんどの高層ビルの場合、窓は開かないことが多い。窓を開けなくても十分な換気設備を設置することが義務付けられているからだ。しかし、人が密になる会議室などにおいては、想定外になることもあるだろう。会議室の入り口のドアを開ける頻度を多くしたり、サーキュレーターで空気の流れを作るなどの工夫が必要になる。
3. コロナ対策としての換気の推奨頻度

コロナ対策を重点として換気を行う場合の頻度は、1時間に2回、5分程度とされている。換気の頻度ばかりが注目されているが、空気を入れ替えるだけで本当にコロナ対策はできるのだろうか。
今注目されている「必要換気量」
必要換気量とは、室内の空気を清浄に保つために必要となる換気量のことだ。空気は実際に見ることができないので、換気の頻度を高くしても空気がキレイになっているかどうかわからない。
必要換気量は、どれくらいの広さの部屋にどれだけの人数がいるかによって変化する。部屋の広さや人数によって換気の頻度を変えるということもなかなかできない。
そこで活躍するのが、二酸化炭素濃度測定器だ。CO2モニターとも呼ばれている。この二酸化炭素濃度測定器で二酸化炭素の濃度をチェックすれば、換気のタイミングや頻度などが把握できるようになる。今まで漠然とした換気頻度も、このモニターを使うことで「見える化」できて、学校の教室などでも適切な換気頻度を得られることになる。
必要換気量は、どれくらいの広さの部屋にどれだけの人数がいるかによって変化する。部屋の広さや人数によって換気の頻度を変えるということもなかなかできない。
そこで活躍するのが、二酸化炭素濃度測定器だ。CO2モニターとも呼ばれている。この二酸化炭素濃度測定器で二酸化炭素の濃度をチェックすれば、換気のタイミングや頻度などが把握できるようになる。今まで漠然とした換気頻度も、このモニターを使うことで「見える化」できて、学校の教室などでも適切な換気頻度を得られることになる。
結論
家でもオフィスでも、窓からの換気の頻度は1時間に1回、5~10分を目安にしよう。同じ10分なら2回に分けて換気したほうが効果が高い。換気する際には空気の通る道を作って、対角線上の窓を開けるようにしよう。コロナ対策として、室内の二酸化炭素濃度をチェックできるモニターに注目が集まっている。温度、湿度、そして二酸化炭素濃度を測るモニターも今後は必要になってくるだろう。