1. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)とは?
まずはマグネットケーブルの基礎知識について解説する。どのようなアイテムなのか、あらかじめチェックしておこう。
ワンタッチで接続可能な便利なケーブル
コネクタの先端部分が磁石で着脱できるタイプの充電ケーブルだ。コネクタの先端をスマホやタブレットに差し込んでおき、充電のときだけケーブルに取り付ける仕組みになっている。
近づけるだけでマグネットが吸着するので、そのつどコネクタを差し込む必要がない。また、対応するコネクタを差し込んでおけば、複数のデバイスを1つのマグネットケーブルで充電できるのが魅力だ。
近づけるだけでマグネットが吸着するので、そのつどコネクタを差し込む必要がない。また、対応するコネクタを差し込んでおけば、複数のデバイスを1つのマグネットケーブルで充電できるのが魅力だ。
データ転送は問題なくできる?
マグネットケーブルは、データ転送未対応とデータ転送対応に分かれる。充電だけではなくデータ転送に使用したいなら、対応しているか確認しておこう。
2. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)のメリット
マグネットケーブルのメリットをまとめた。一般的な充電ケーブルと比較して優れている点を、チェックしてほしい。
暗闇などでも着脱が簡単
磁石でくっつくマグネットケーブルは、片手でも着脱ができる。差し込みのときに表と裏を確認する作業が不要になり、手元が見えない暗闇でも使いやすい。車などの運転中でも手軽に充電でき、電話がかかってきたときなども簡単に取り外せるのがメリットだ。
コネクタが傷みにくい
コネクタの抜き差しを繰り返すと、コネクタやケーブルが傷みやすい。磁石で着脱するマグネットケーブルなら、抜き差しによる負担が少なくなる。充電ケーブルはもちろん、スマホやタブレットの差し込み口の損傷や劣化も防げるだろう。充電ケーブルを頻繁に使用する場合でも、マグネット式なら長持ちする。
3. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)のデメリット
マグネットケーブルにはデメリットもある。メリットと一緒に確認しておこう。
コネクタが出っ張るため見栄えが悪くなる
マグネットケーブルは、コネクタを差し込んだままデバイスを使用するのが一般的だ。いちいち外しているとメリットが実感できないが、コネクタの出っ張りで見栄えが悪くなる可能性があるので注意。電話をするときに髪の毛に引っかかれば、痛い思いをするかもしれない。スマホケースによっては、コネクタが差し込めないこともあるので確認が必要だ。
衝撃を与えると壊れるおそれがある
マグネットケーブルのコネクタは衝撃を与えると、壊れるおそれがある。スマホを落としたとき、マグネットの部分が割れることも。ケーブルと接続できなくなる可能性があるので、気をつけてほしい。リングやストラップなど落下防止用のアイテムで、対策するとよいだろう。
コネクタが取り外しにくいことがある
コネクタは取り外しが面倒だ。高速充電をしたいときなど有線の充電ケーブルを使う場合、無駄な手間がかかってしまう。コネクタは小さいため紛失も心配だろう。抜き差しの手間を減らしたいなら、マグネットケーブルだけで充電するほうがよさそうだ。
4. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)を使う際の注意点
マグネットケーブルを使う前には、注意点をチェックしておきたい。トラブルを避けるために、知っておきたい知識を説明する。
スマホメーカーの純正品はない
2021年7月現在、メーカー純正品のマグネットケーブルはない。Appleの「MagSafe充電器」のようなスマホ本体にくっつく充電器はあるが、今回紹介するマグネットケーブルとは別物だ。
ほとんどがサードパーティ製なので、スマホに悪影響があったとしても保証対象外になるだろう。使用するときはあくまで自己責任、ということを覚えておきたい。口コミをチェックしてから購入するといった対策が必要だ。
ほとんどがサードパーティ製なので、スマホに悪影響があったとしても保証対象外になるだろう。使用するときはあくまで自己責任、ということを覚えておきたい。口コミをチェックしてから購入するといった対策が必要だ。
5. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)を選ぶときのポイント
マグネットケーブルを選ぶときのポイントを紹介。4つのポイントをチェックして、自分に合ったアイテムを選ぼう。
コネクタはお使いのデバイスに適合するか
スマホなどデバイスによって使えるコネクタ(端子)の種類は異なる。Android向けの「microUSB(マイクロユーエスビー)」「USBType-C(タイプシー)」、iPhone向けの「Lightning(ライトニング)」が基本の3種類だ。コネクタと差し込み口の形が適合しないと充電はできない。
所持しているデバイスに対応したコネクタを確認しておこう。また、コネクタとケーブルが分かれているマグネットケーブルは、コネクタだけ適合していればいい。3つのコネクタがセットになった商品もあり、1本のケーブルだけでさまざまなデバイスを充電できる。
所持しているデバイスに対応したコネクタを確認しておこう。また、コネクタとケーブルが分かれているマグネットケーブルは、コネクタだけ適合していればいい。3つのコネクタがセットになった商品もあり、1本のケーブルだけでさまざまなデバイスを充電できる。
急速充電やデータ転送に対応しているか
急速充電に対応しているマグネットケーブルなら、充電時間を大幅に短縮できる。急な充電切れが発生した場合でも、素早く対応できるだろう。ただし、高速充電に対応していないデバイスもあるので、あらかじめ確認が必要だ。
また、データ転送に対応したマグネットケーブルを選べば、写真や音楽などのデータが移行できる。スマホとパソコンを接続してデータのやりとりをしたいなら、データ転送に対応した商品を選ぼう。
また、データ転送に対応したマグネットケーブルを選べば、写真や音楽などのデータが移行できる。スマホとパソコンを接続してデータのやりとりをしたいなら、データ転送に対応した商品を選ぼう。
充電しながら使うならL字や回転するタイプが便利
充電しながら使用する場合は、ケーブルの出っ張りが邪魔だ。L字タイプなら手に当たりにくくなるので、快適に操作できる。また、回転するタイプのマグネットケーブルは、向きを自由に調整できるのでおすすめだ。ゲームの操作をしたりスタンドなどに設置したりするときにも邪魔にならない。
充電中にライトが点灯するタイプもある
充電したときにライトが点灯するタイプは、通電したことがひと目でわかる。電気を消した寝室や夜の車内など、暗い場所でも充電がしやすいのがメリットだ。充電中にケーブルが外れてしまったときもわかりやすい。充電ができていなかった、といったトラブルを予防できるだろう。
6. 急速充電対応のものも!おすすめのマグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)4選
おすすめのマグネットケーブルを4つに厳選した。それぞれの特徴を比較して、選ぶときの参考にしてほしい。
サンワサプライ「マグネット着脱式マイクロUSB充電ケーブル」
USBコネクタが両面対応で裏や表を気にせず挿入できる。デバイスに取り付けるコネクタは3.8mmのスリムタイプなので、邪魔になりにくい。スマホケースをつけたままでも着脱や充電ができるのもメリットだ。
Ewise「マグネット充電ケーブル」
高速充電とデータ転送に対応のマグネットケーブル。磁気が強力なので近づけるだけですぐ接続でき、途中で外れる心配が少ないのが特徴だ。耐久性にもこだわっているので、繰り返し使用しても壊れにくい。
漱石堂「マグネット 充電ケーブル」
3種類のコネクタがセットになっているため、1つでいろいろなデバイスに使用できる。コネクタも360度回転するので、充電しながら操作しやすい。磁力でキレイにまとまり、絡まる心配がない。
ライズクリエイション「3in1 DATA LINES USBセイバーマグネティック」
ケーブル部分を本体に収納できる。ケーブルが絡まる心配がなく、コンパクトなので持ち運びにも便利だ。マグネットケーブル本体にスタンドを内蔵しているため、スマホで動画を視聴するときにも役立つだろう。
7. マグネットケーブル(マグネット式充電ケーブル)は長所と短所をよく理解して使おう
マグネットケーブルは着脱が簡単で、コネクタやケーブルが傷みにくい。スマホやタブレットの差し込み口が劣化するのも予防できるだろう。だが、こういった長所だけではなく、マグネットケーブルの短所についてもあらかじめ確認しておきたい。
コネクタの出っ張りは見栄えが悪く、衝撃で壊れるリスクがある。取り外しが面倒なので小まめに外す方には向いていない。また、マグネットケーブルのメーカー純正品はないため、使用するのはあくまで自己責任になるだろう。
コネクタの出っ張りは見栄えが悪く、衝撃で壊れるリスクがある。取り外しが面倒なので小まめに外す方には向いていない。また、マグネットケーブルのメーカー純正品はないため、使用するのはあくまで自己責任になるだろう。
結論
着脱による手間や劣化を軽減したいなら、マグネットケーブルがおすすめだ。一方でデメリットもあるため、併せてチェックしておきたい。また、いろいろなタイプの商品があるので選び方が重要だ。デバイスに適合するか、データ転送に対応しているかなど、十分に確認してから購入しよう。おすすめのマグネットケーブルも紹介したので、選び方に迷ったときの参考にしてほしい。