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熨斗がついたごく一般的な目録の写真

目録の書き方をシーン別に解説!包み方や渡し方などのマナーも紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年5月 6日

「目録」の書き方を結納や結婚式、卒業式、あるいは現金を贈るケースなどシーンごとに解説する。包み方や渡し方、水引きの必要性といったマナーについてもお伝えしていくので、あわせて参考にしてほしい。日本では正式な贈答のシーンで必ず目録を添える。正しい書き方を知っておくと安心だ。

  

1. 「目録」に関する基礎知識

目録の写真
そもそも目録とは何なのかといった、ごく基本的なところからおさらいしておこう。

目録とはいわゆる「リスト」である

目録にはふたつの意味がある。ひとつは、図書館や博物館などに収蔵しているものを記した「収蔵物リスト」、もうひとつは「贈り物リスト」だ。後者は、贈り物の品名や個数などをわかりやすくまとめるためのものである。本稿では贈り物リストとして使われる目録の書き方やマナーについてまとめている。

目録が使用されるシーンは?

目録は結納や結婚、卒業式などの式典、イベントなどさまざまなシーンで使われる。主に贈り物の実物代わりに手渡すことが多い。たとえば贈り物が大きい、数が多いなどの理由で手渡しが難しい場合、先に目録を手渡し実物は後日送るといった方法を採るのだ。なおシーンや用途で目録の書き方が変わる部分がある。

目録に使用する紙は?

目録用紙が販売されているが「奉書紙(ほうしょがみ)」があれば、簡単につくることも可能だ。奉書紙を縦二つ折りにし、袋状になった側を下にして三つ折りにすれば完成する。

2. さまざまな目録に共通する書き方の「基本」

「目録」と書かれた目録の写真
目録の書き方の基本的なところから説明していこう。

目録の書き方の基本

  • 三つ折りの右側:中央に「目録」あるいは「贈」などと書く
  • 三つ折りの中央:物と数、贈る理由(必要に応じて)を書く
  • 三つ折りの左側:年月日と進呈(贈呈)者名または企業名、受領者名を書く
品物やその数を書く場合は「一、◯◯(テレビなどの品物名) ◯(台などの数量)」と書く。フォーマルなシーンでは「一」ではなく「壱」などの漢字を用いるとよいだろう。理由を添えるのであれば「右、◯◯(理由)を記念してお贈りします」といった一言でOKだ。

3. シーン別に目録の書き方を詳しく解説

「寿」と書かれた目録の写真
目録は通常縦書きで、目的により書き方が決まっているものもある。結納や結婚祝い、卒業記念や現金を贈る場合など、シーン別に目録の書き方を解説しよう。

結納目録の書き方

結納目録は、結納の際に贈られる品をまとめて記したものだ。タイトルに目録と書き、品名と数量を記す。その後「右之通幾久敷芽出度御寿納被下度候也(みぎのとおり いくひさしく めでたく ごじゅのうくだされたくそうろうなり)」と書き込む。最後に日付と送り主の名前、宛名を書く。なお宛名には複数の書き方がある。家から家、男性本人から女性本人、男性の親から女性の親、のいずれかにする必要があるため注意しよう。
結納目録は、指輪の文字を「優美和」、時計を「登慶恵」と書くなど、おめでたい漢字を当て字に使う書き方が特徴だ。そのほか、日付は年と月は通常通りだが、日にちは「吉日」としよう。

祝い目録の書き方

結婚祝いの贈り物が大きすぎるなどの理由から、式の席で実物の代わりに目録を渡すことがある。結婚祝いの目録の書き方は、タイトルに目録と書き、続いて品名と数量、次いで「右、ご結婚のお祝い品としてお贈りいたします」と書き込む。最後に日付と送り主の名前、宛名を記入しよう。表書きは「目録」「寿」「御祝」「御結婚祝」などとする。

卒業記念品目録の書き方

卒業式で、卒業生代表が母校に残す記念品を手渡す際にも目録が使用される。記念品は製作物であることが多く、実物を持ち運ぶのが難しいことから、式の席では目録を使うのだ。卒業記念品目録の書き方は、タイトルに目録、続いて品名と数量を記す。そして「右、卒業記念品として寄贈いたします」と記入しよう。卒業記念品目録の宛名は個人ではなく学校のため「殿」を使用する。

現金を贈るときの目録の書き方

現金を贈るシーンでも目録が使われる。現金の目録は金額に難しい漢数字(壱、弐、参など)を使うのが特徴だ。たとえば10,000円であれば「金壱萬円也」と書く。タイトルを目録とし、金額に続いて贈り物の理由を「右、〜〜としてお贈りします」と記入する。そして日付、送り主の名前、宛名を書こう。

4. 目録に関するマナーも覚えておこう

目録を渡そうとしているところの写真
目録の包み方や渡し方、水引などのマナーについても解説しよう。正しく書けても、マナーがわかっていないと手渡す際に戸惑うことがあるためだ。書き方とあわせてぜひ覚えておこう。

目録の包み方

目録を包む際は、上包みの奉書紙の裏面を上向きにして置き、その上に三つ折りした目録を、中央から少しだけ左側に寄せて置く。上包みの右側を目録に重ねて折り、左側も同じように重ねて折ってから、上下を折り上げて完成である。上包みの表書きは「寿」「御祝い」「目録」などシーンに合うものにするか無記入でもよい。

目録に水引は必要?

目録はすぐに開くため水引きは不要という考えもあるが、使用する場合、水引は色や結び方、本数に意味があるためシーンに応じて選び分けることが重要だ。たとえば結婚記念品目録であれば、(結婚は)何度も繰り返してはいけないもののため、結び切が適している。反対に何度あってもよいお祝い事で目録を添える際は、蝶結びを用いるとよい。

目録の渡し方

白木台の上に目録を置き、それを広盆に載せて差し出す。広盆とは、正式な贈り物や目録を載せるために用いられる盆である。白木台は片木(へぎ)と呼ばれるもので、木製の四角いお盆のような形状をしている。脚のあるものはお供え用などに使われ、目録を渡す際には脚のない白木台を使う。また目録を持参する際は、白木台ごと広蓋に載せた目録に袱紗をかけ、風呂敷で包んでいくのが正式である。

【読み上げて手渡しする場合は?】

式典やイベントでは、人前で目録の内容を読み上げてから手渡しすることもある。表題から品名を順に読み上げ、贈呈の理由として「以上を〜〜として贈呈いたします」と一言添えて、のし袋にしまってから手渡すのが正式な渡し方となる。

結論

正式な贈り物に必ず添えられる目録には「贈り物リスト」という意味がある。結納や結婚祝い、卒業記念などの式典やイベントなどさまざまなシーンで用いられる。シーンによって書き方や特徴が異なるため、きちんと調べてから目録を用意しよう。また渡し方にも決まりがあるため、知っておくと安心だ。
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  • 公開日:

    2021年4月 5日

  • 更新日:

    2022年5月 6日

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