1. ベッドフレームなしのマットレスを使うデメリット
ベッドといえば、ベッドフレームのあるタイプが一般的だ。ベッドフレームがあるのには、理由があり、ベッドフレームなしの場合にはデメリットもあることを知っておこう。
ベッドフレームなしは通気性が悪い
人間は、就寝中に200mL以上の汗をかくといわれている。マットレスは、このような湿気をダイレクトに受け止めているため、毎日かく汗をため込んでしまう。ベッドフレームなしだと、ため込んだ湿気の逃げ場がなくなってしまうため、床との間に湿気がたまっていく。湿気がたまることでカビが発生しやすく、衛生的に問題が出てくる。
ベッドフレームなしは床冷えがする
ベッドフレームなしでマットレスを直置きすると、床や畳からの冷気が直接伝わってしまう。とくに冬場はこの冷気が身体にまで伝わり、寒くて眠れなくなってしまうこともある。
ベッドフレームなしはハウスダストを吸い込みやすい
マットレスを直置きにすることで、床との距離が近くなる。そのため、床にたまっているホコリ、ダニの死骸や糞などのハウスダストを吸い込みやすくなってしまう。ハウスダストはアレルギーの原因となるため、小さな子どもなどはとくに注意が必要だ。
2. ベッドフレームなしのマットレスのメリット
ベッドフレームなしで生活する方も増えている。ベッドフレームなしのマットレスのメリットにはどのようなものがあるのだろうか。
ベッドフレームなしは圧迫感がない
ベッドフレームは、大型家具といっていい。狭い部屋にベッドフレームを置くことで、余白が少なくなり圧迫感を感じることになる。フレームなしでマットレスだけを置けば、それだけ占有スペースも少なくなり、圧迫感がなくなるメリットがある。
ベッドフレームなしは落ちても安全
小さな子どもがいる家庭では、親と一緒にベッドで寝るときに子どもが落ちてしまわないか心配になることもある。ベッドフレームなしなら、高さはせいぜい20~30cmなので寝相の悪い子どもでも落ちてケガをする可能性も少ない。
ベッドフレームなしは畳の部屋に合う
ベッドフレームなしでマットレスだけというスタイルは、畳の部屋にもマッチする。収納も敷布団と近い形で使用することも可能だ。畳の部屋でベッドフレームを使うと、畳が傷ついてしまうこともある。
3. マットレスをベッドフレームなしで使用する方法は?
ベッドフレームなしでマットレスを使った場合に、通気性などの問題が出てくるが、それをカバーするアイデアもある。
折りたたみのマットレスを使う
一般的なウレタンマットレスは、厚みや重みがあるので移動が大変だ。折りたたみができるマットレスなら、寝ていないときには立てかけて風通しをよくすることができる。軽いものが多いので、陰干しすることも可能だ。
すのこと組み合わせる
ベッドフレームなしで直接マットレスを床に置いてしまうことで、空気の通り道がなくなって湿気がこもってしまう。そこで、すのこをマットレスの下に敷いて湿気対策をしよう。すのこはホームセンターなどで簡単に手に入る。
除湿パッドなどのアイテムを使う
マットレスをベッドフレームなしで使う場合、除湿パッドを置くこともひとつの対策だ。寝汗を吸湿してくれるのでカビの防止になる。また、床冷えする場合には、アルミシートを利用しよう。床の冷えがマットレスに伝わるのを遮断して身体の熱も逃げにくくなり、結露防止にもなる。
4. ベッドフレームなしでも満足の人気マットレス3選
ベッドフレームなしでも、直置きのデメリットをカバーして快適な睡眠を得られるマットレスがある。その中でもとくにおすすめの3つのマットレスを紹介しよう。
マニフレックス「三つ折り マットレス」
日本の生活様式にフィットさせたマニフレックスの日本限定マットレスだ。このマットレスひとつで、ベッドフレームなしで畳やフローリングの直置きに対応。三つ折りタイプなので、簡単にたたんで収納もできる。通常使用で長期耐久性があり、10年保証も魅力だ。通気性が高く、夏は涼しく冬は保温性の高いマットレスとなっている。リピーターが多いのも実力を示しているマットレスといっていいだろう。
エアウィーヴ「マットレス スマートZ シングル」
ベッドフレームなしでマットレスを直置きしたときに、最も気を遣うのが通気性だ。通気性が悪いとカビやダニの繁殖の原因となる。このマットレスは通気性が抜群で、夏は涼しく冬は暖かい。しかもカバーだけではなく、マットレスの中材のエアファイバーまで水で洗えるため、常に清潔を保てる。フローリングや畳に直接敷いても底付き感がなく、身体をしっかりと支えてくれるので快適な寝心地を約束してくれる。
ナイスデイ「3つ折り 高反発 マットレス」
ベッドフレームなしでも、腰やお尻などの負荷がかかる部分をサポートする高反発ウレタンを使用。耐圧をバランスよく分散して、寝返りが楽にできる。柔らかすぎず硬すぎない快適な寝心地が睡眠の満足度をアップさせる。高反発ウレタンのマットレスは一般的に高価だが、このマットレスはコストパフォーマンスのよい低価格を実現。単身赴任やひとり暮らしの方にピッタリのマットレスだ。
結論
ベッドフレームなしでマットレスを床や畳の上に直置きするのは、メリットもデメリットもある。最も注意しなければならない点は、湿気をため込むことだ。通気性をよくするためには、折りたたみのマットレスやすのこを組み合わせよう。除湿アイテムを使ってみるのもいい。通気性だけでなく寝心地など、ベッドフレームなしでも快適に眠れるマットレスを選ぼう。