浴室乾燥機の交換に関する基礎知識！修理より交換がおすすめの理由は

まずは、浴室乾燥機を交換するにあたっての基礎知識を身につけておこう。

浴室乾燥機に不具合などが生じて交換を検討する際、どこにお願いすればいいだろうか？ルートはいくつかあるが、たとえば「既設の浴室乾燥機のメーカーまたは購入したお店」「家電量販店やホームセンター」「浴室乾燥機の取り付けに対応してくれる業者」などが挙げられる。

既設の浴室乾燥機が気に入っており、より新しいモデルに交換したいというときはメーカーや購入したお店などに相談するといいだろう。いろいろなメーカーの浴室乾燥機を見てみたい、少しでも安く手に入れたいというときは家電量販店やホームセンターがおすすめだ。あるいはネット通販などで浴室乾燥機だけを購入し、交換作業は別の業者に自分で依頼するという方法もある。

A4サイズほどの古いタイプの浴室乾燥機をお使いの場合、より大きなサイズで高性能のモデルに交換したいと思ってもできないことがある。天井の穴を広げる際、梁（はり）が邪魔をして設置できないというケースだ。購入してから設置できないとなれば購入費用が無駄になるだけでなく、適合するモデルに買い直すなど出費が膨らんでしまう。そのため、古い浴室乾燥機をお使いの場合は、先に業者などに現場を見てもらうことをおすすめしたい。

浴室乾燥機が調子悪いという場合、なぜ修理ではなく交換を検討したほうがよいのか？その理由や交換を検討すべきタイミングについて解説する。

異音や機能の低下などが見られるのは、購入からすでに何年も経っている浴室乾燥機だろう。その間、メーカーはより高性能で省エネ性の高い浴室乾燥機を開発しているはず。それに経年劣化している浴室乾燥機なら、修理で直してもすぐに別の場所が故障するといったことも考えられる。

それなら新しい浴室乾燥機に交換してしまったほうが、快適に使えるし電気代を抑えられる可能性も高い。こうしたことからも、浴室乾燥機は修理よりも交換をおすすめしたい。

異音や機能の低下などが見られるようなら、それが交換を検討すべきタイミングだ。ただし、不具合が発生していない浴室乾燥機でも交換を検討したほうがいい場合がある。

一般的に、浴室乾燥機のメーカーは部品の保有期間を「6年」としている。異常が現れたのが購入後間もない時期などで、保証期間が残っていれば修理したほうがいいだろう。だが6年を超えると部品が残っていない可能性があり、その場合は修理ができないため交換を検討することになる。あるいは、一般的な浴室乾燥機の寿命とされる「10年」を目安に交換を検討してもいいだろう。

浴室乾燥機の交換は、電気工事士といった資格を持つプロにしか行えない。電気は目に見えないが、誤って触れれば感電のリスクがあるため、交換は必ず業者にお願いしてほしい。最後に、浴室乾燥機の交換を業者にお願いしたときの費用の目安をお伝えする。

業者によって料金設定が異なるほか、浴室乾燥機の大きさや乾燥方式（電気式、ガス式）、あるいは既設の浴室乾燥機の取り外しおよび処分費用などさまざまな条件で変わってくる。そのためあくまで目安だが、3〜5万円程度を見ておこう。もちろん浴室乾燥機の商品代は別途必要だ。また、業者によって出張料や現地調査といった諸費用がプラスになることもある。トラブルを避けるためにも、費用は事前にしっかり確認し、見積もりを取り寄せておこう。

浴室乾燥機の調子が悪いとき、6年が経過していれば交換を検討しよう。あるいは、とくに不具合がなくても10年がひとつの目安になる。既設のものより大きな浴室乾燥機に交換する際は、天井裏の梁などが邪魔にならないか事前に調査してもらおう。