- 1. 【夏】エアコンの冷房は室温何度からつける?
- 2. 【熱帯夜】エアコンの冷房(除湿)は室温何度からつける?
- 3. 【冬】エアコンの暖房は室温何度からつける?
- 4. エアコンの適正な設定温度は何度?
- 5. エアコンの電気代を少しでも抑えるためのコツ
- 6. エアコンは「室温何度から」だけにこだわらないことが重要
1. 【夏】エアコンの冷房は室温何度からつける?
さっそく、エアコンは何度からつけるのかを考えていこう。まずは夏の冷房から基準をお伝えする。ただしこれから解説する温度はすべて、あくまで「目安」である。実際には臨機応変に対応することが何よりも大切だ。くれぐれも「我慢」することのないようにお願いしたい。
エアコンの冷房をつける目安は「室温28度」
夏にエアコンの冷房をつける室温の目安は「28度」とされている。キリのよいところで30度というご家庭も多いかもしれないが、近年、室内での熱中症も大きな問題となっている。
「28度では別に暑さを感じない」「窓から入る風だけで十分」「扇風機の風で事足りる」という方はそれでもよいかもしれないが、目安として28度と覚えておこう。
エアコンの冷房はいつから使い始める?目安は「6〜7月頃」
使い始める時期は6月下旬から7月頃だ。梅雨に除湿を使い始め、梅雨明けから冷房にするといったご家庭も多いだろう。だが近年、5月頃から気温25度を超える日も増えた。そのような日はまだ早いと考えず、必要に応じてエアコンをつけよう。
もちろん!決して暑さをや体調不良を我慢してはいけない
エアコンの冷房をつける室温の目安は28度とお伝えしたが、赤ちゃんやお年寄りがいるご家庭は気をつけてほしい。体力がない方にとっての暑さは、考えている以上に身体への負担となるためだ。
我慢すると(させると)体調を崩すおそれがあるため「いつから」「何度から」などにこだわらずエアコンを使おう。
2. 【熱帯夜】エアコンの冷房(除湿)は室温何度からつける?
日中の目安はわかったが、夏は夜も蒸し暑い日が続く。熱帯夜だ。「寝ているのにエアコンの冷房をつけるなんてもったいない」という従来の価値観は大きく変化している。
「25度」以上を熱帯夜と呼ぶ
一般的に熱帯夜とは、夕方から翌明け方まで気温が25度を下回らない場合に用いられる。天気アプリなどを見て、夜間の気温が25度以上だったときは熱帯夜と考えてよいだろう。
こうした夜は寝ている間でも熱中症になるおそれがあるため、弱冷房または弱冷房除湿、もしくは扇風機などで室温が上がりすぎないようにする工夫を取り入れてほしい。
就寝中の熱中症を防ぐためにも無理は禁物
節電が求められる昨今、たしかに寝ている間にエアコンをつけるなんてもったいないという気持ちが芽生えるのは当然かもしれない。だが寝ている間に熱中症になる方もいるし、寝苦しくて睡眠の質が悪くなることも考えられる。
結果として仕事のパフォーマンスが低下したり、運転中に眠くなって事故を起こしたりするリスクも増える。健康面などを考慮しても決して無理は禁物だ。そんな中でも節電に寄与できるよう、温度や風量を抑えたり扇風機を併用したりする工夫を取り入れていけばよい。
3. 【冬】エアコンの暖房は室温何度からつける?
続いて冬の基準を見てみよう。エアコンの暖房は何度からつけるのがベストなのだろうか。
エアコンの暖房をつける目安は「室温20度」
冬にエアコンの暖房をつける室温の目安は「20度」とされている。室温20度以下になったら暖房の使用を検討しよう。この場合の20度はエアコンの設定温度ではなく室温である。
実際のエアコンの温度設定は「18度」などでも十分、室温が20度を超えるケースもあるため、様子を見ながら適宜調整していただきたい。
エアコンの暖房はいつから使い始める?目安は「11月頃」
暖房を使い始める時期は11月頃からが一般的である(北海道や東北など一部10月頃から)。目安として最低気温が16度を下回るかどうかを基準としよう。
ただし!温度差が大きくなったと感じたら無理をせず暖房を
11月にもなると朝晩の温度差が大きくなる。健康面を考えて11月頃からエアコンの暖房を使い始めよう。もちろん、夏同様に我慢は禁物だ。厚着で乗り切るといったことは考えず、エアコンを早めにつけて温度差を小さくすることを心がけよう。
4. エアコンの適正な設定温度は何度?
エアコンの適正な設定温度は何度から何度までなのか?冷房と暖房に分けて解説する。なお適した温度は赤ちゃんやお年寄りなど年代でも変わる。
冷房の設定温度は「室温26〜28度」が目安
冷房の適正な設定温度は、身体への負担がもっとも少ないとされる「26〜28度」である。それでも暑く感じるときは、設定温度を下げるのではなく扇風機やサーキュレーターを併用して体感温度を下げるとよい。
なお体感温度は男性と女性で異なる。女性の場合、一度冷えた体温が元に戻るまで時間がかかるため、男性よりも冷房がキツいと感じることが多い。話し合いながら落とし所を探ろう。
暖房の設定温度は「室温20度(寝室は16度〜)」が目安
一方、暖房の適正な設定温度は「20度」である。リビングとトイレ、浴室などで温度差が大きいと身体に負担がかかるため、各部屋の温度差は3度から5度が適正とされている。また寝室の場合「16度から20度」にすると、質のよい睡眠をとれるといわれている。
赤ちゃんは体温調整が未熟なため注意が必要
赤ちゃんのいる部屋は適正温度がやや異なる。冷房の「26度から28度」は同じだが、暖房は「20度から25度」に保つのがよい。赤ちゃんは体温調整機能が未熟なため、大人が過ごしやすい室温でも寒すぎるケースがある。服装や体調でも変わるので温度はこまめに調整しよう。
お年寄りは体調の変化に応じて温度を調整することが大切
お年寄りの場合、やはり冷房は「26度から28度」で暖房は「20度から22度」が適正とされている。お年寄りも体温調整機能が衰えており、温度の影響を受けやすいので覚えておこう。エアコンの設定温度は「何度から何度まで」と決めず、体調の変化に応じて調整することも大切だ。
5. エアコンの電気代を少しでも抑えるためのコツ
省エネ性に優れたエアコンも続々登場しているが、数年前〜10年以上前のエアコンを使っているというご家庭もまだまだ多いだろう。そこで気になるのが電気代ではないだろうか?日中と夜間でエアコンを丸一日つけたままにする場合などはとくに、電気代が心配になることがある。
夏はエアコンの「弱冷房除湿」を活用する
エアコンの除湿機能は活用しているだろうか?除湿には大きく「弱冷房除湿」と「再熱除湿」がある。前者は湿度を下げるため微弱の冷房運転をする機能、後者は室内機に取り込んだ空気を冷やして除湿し、室内へ戻す機能だ。
どちらを搭載しているかはエアコンによるが、吹出口から冷たい風が出ていれば弱冷房除湿と考えてよい。再熱除湿や冷房よりも電気代がかからないとされているので覚えておこう。
設定温度を「1度」上げる(下げる)
冷房なら1度上げるだけで10%、暖房なら1度下げるだけで10%の電気代を節約できるといわれている。身体に負担とならない範囲で温度を調節してみるのもおすすめだ。
サーキュレーターで効率よく冷気や暖気を循環させる
冷気は下に、暖気は上に溜まる性質を利用し、サーキュレーターを上手に使おう。冷房運転中はエアコンを背にして設置すると効率よく冷気を循環させられる。一方、暖房運転中はエアコンの対角線上に設置し、エアコン本体の吹き出し口に向けて風を送ると効率よく循環する。
扇風機やポータブル冷風機の併用もおすすめ
夏は扇風機やポータブル冷風機など、エアコンよりも電気代がかからない家電を併用して体感温度を下げよう。それにより、エアコンの設定温度を1度ないし2度など上げることもできる。
6. エアコンは「室温何度から」だけにこだわらないことが重要
「エアコンは室温が何度になってからつけるのか」について解説してきたが、何より最優先させるべきは自分や家族、ペットなどの健康である。「室温が28度に達していないから」「節電が叫ばれているから」「電気代がもったいないから」と無理や我慢をせず、早めにつけることを心がけてほしい。
結論
エアコンの冷房は室温28度以上、暖房は室温20度以下とお伝えしたが、ご家庭の環境などによって変わるため臨機応変な対応が求められる。とくに室温は深夜・早朝・日中などで細かく変化するため、エアコンの設定温度もその都度、状況をみて調整することが大切だ。体温調整がうまくできない赤ちゃんやお年寄りがいるご家庭ではとくに、こまめな温度調整を心がけよう。
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