1. 結露とは?

結露対策で困っているということをよく聞く。結露というのは、どのような状況で何が原因となっているのだろう。
窓に結露ができる原因
結露は、窓の外と内の温度差が大きくなると起こる現象だ。とくに外気温と室内の気温差が大きくなる冬に多く見られる。温かい空気は、たくさんの水蒸気を含んでいる。室内の温かい空気が窓に触れると、外からの冷気によって冷やされ、水蒸気として保持できなくなり、水滴に変わって結露となる。結露ができる原因を知っておくことが結露対策につながる。
結露を放置する危険性
結露対策をせずに放置していると、窓ガラス、窓枠、サッシに黒カビが発生してしまう危険性がある。この黒カビは、ぜんそくやアレルギーの原因となる。また、壁の中や床下まで結露が浸透すると、壁材、床材、断熱材などを腐らせ住宅の寿命を短くしてしまう。
2. 日頃からできる窓の結露対策

結露は放置していてはいけない。日頃からできる手軽な対策から大掛かりな対策まで紹介しよう。
こまめに換気する
室内に湿気がこもらないようにこまめな換気が大切だ。1回に10分程度、部屋の対角線上にある窓を開けるなどして効率的に換気をしよう。
温度や湿度を調節する
外の気温や湿度との差が大きければ大きいほど結露ができやすくなる。暖房温度はやや低めに設定し、湿度も40~60%をキープしよう。
暖房器具やサーキュレーターを活用する
石油ストーブ、ガスストーブは大量の水蒸気を発生させるため、結露ができやすくなる。結露対策には、電気ストーブ、エアコン、オイルヒーターなどがおすすめだ。また、窓付近に結露の原因となる温かい空気を停滞させないため、サーキュレーターなどを使って循環させるのも効果がある。
空気の通り道を作る
結露対策には、空気の通り道が重要だ。空気が通りやすいように家具と家具、家具と壁の隙間を作る。また、観葉植物を置いてある場合には、葉や土からの水蒸気が結露の原因になる。なるべく窓際に置かないように工夫しよう。
窓を変更する
結露対策として、窓ガラス自体の変更を考えてみよう。窓枠はそのままにして、ガラスを複層ガラスや真空ガラスに交換することで結露を防ぐことができる。結露対策としては費用がかかってしまうが、根本的な結露対策となるため効果は永続的だ。
洗剤でガラスを拭く
食器洗いに使う中性洗剤を20倍程度に薄めてタオルに浸み込ませ、ガラス面を拭く。あとは乾拭きをするだけで簡単に結露対策ができる。洗剤に含まれる界面活性剤により、水の水面張力を弱める効果がある。ただし、持続性は一週間程度だ。
結露対策グッズを使う
結露対策グッズを使えば、簡単だ。たとえば、結露防止シートなどは、ホームセンターだけでなく100均でも手に入れることができる。安価でデザインもいろいろあるため、インテリア感覚で取り入れてもいいだろう。ただし、こうした対策グッズは結露に対しては限界がある。頻繁に取り替える必要も出てくるかもしれない。
3. おすすめの結露対策グッズ

忙しい朝に、窓の結露を拭き取るのは大変な作業だ。結露対策グッズを上手に使えば、こうした手間を省くことができる。
プチプチシート
結露防止対策で最も一般的な方法が窓に貼るシートやフィルムだ。梱包材で使用されるプチプチシートでも代用できる。窓からの冷気と部屋の暖気を接触させず、断熱効果もあるため結露が起こりにくくなる。
結露防止スプレー
結露防止スプレーは、窓ガラスに吹き付けるだけでひと月ほど効果が持続する。界面活性剤の作用により、ガラス面に薄い膜を張ることで結露を防止してくれる。
結露吸水テープ
結露が溜まりやすいサッシの下の部分に貼る。水分を吸収するため、カビの発生防止対策に効果がある。シートやフィルムよりも少ない面積の加工で目立ちにくい。デザインも豊富でインテリアに合わせたコーディネートも楽しめる。
4. それでも結露ができた場合の対処法

いろいろな対策をしても、結露ができてしまった場合にはどうしたらいいのだろうか。
すぐに水滴を拭き取る
結露対策をしていても十分でなかったり、対策以上の結露が発生してしまう場合がある。そのような場合には、とにかく水分が残らないように拭き取ることだ。スクイージーを使うと、簡単にガラス面の水滴を取り除くことができる。乾いたタオルで、サッシ部分、ゴムパッキンの水分を拭き取ることも忘れずに。
窓やカーテンにカビが発生したときの対処法
結露で最も厄介なのが、窓やカーテンに黒カビが発生してしまうことだ。黒カビは根を張るので、ひどくなると取れにくくなる。結露対策と同時にカビ対策もしておきたい。
軽度のカビであれば、アルコールスプレーで拭き取る。アルコールスプレーは、カビ予防にもなる。
窓枠のゴムパッキンなど拭き取っても残るようなカビの場合、カビキラーのような塩素系漂白剤を使う。密着度の高いジェルタイプがおすすめだ。
カーテンに発生したカビは通常の洗濯では取れない。色柄もののカーテンは、酸素系の漂白剤でカビを取ってみよう。それでも取れない場合は、カビキラーなどの塩素系漂白剤を使ってみる。その場合、洗濯表示に「エンソサラシ不可」のマークがないことを確認しよう。塩素系漂白剤が使えない場合には、クリーニング店に相談してみるといいだろう。
軽度のカビであれば、アルコールスプレーで拭き取る。アルコールスプレーは、カビ予防にもなる。
窓枠のゴムパッキンなど拭き取っても残るようなカビの場合、カビキラーのような塩素系漂白剤を使う。密着度の高いジェルタイプがおすすめだ。
カーテンに発生したカビは通常の洗濯では取れない。色柄もののカーテンは、酸素系の漂白剤でカビを取ってみよう。それでも取れない場合は、カビキラーなどの塩素系漂白剤を使ってみる。その場合、洗濯表示に「エンソサラシ不可」のマークがないことを確認しよう。塩素系漂白剤が使えない場合には、クリーニング店に相談してみるといいだろう。
結論
結露の原因は、外気温と室温の差にある。結露対策としては、こまめな換気をはじめ、温度・湿度の調節など日頃からできることから始めてみよう。また、結露対策グッズを使うのもおすすめだ。結露は、カビの原因になるだけでなく、家屋の劣化にもつながるので、放置せずに適切な対策を講じよう。