このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
秋に植える野菜で初心者におすすめの種類を紹介!育て方も徹底解説

秋に植える野菜で初心者におすすめの種類を紹介!育て方も徹底解説

投稿者:ライター 宗形ミナ (むなかたみな)

鉛筆アイコン 2021年10月17日

夏野菜の収穫が終わり秋になると、何の野菜を育てようか悩む方も多いはず。そもそも秋に植える野菜が思い浮かばない方もいるかもしれない。この記事では、秋に植えるのにおすすめの野菜の種類や育て方を解説する。初心者でも育てやすい野菜や上手な育て方まで紹介するので、参考にしてほしい。

  

1. 初めて秋に植える野菜の種類と選び方

秋に植える野菜には、ねぎや白菜などさまざまな種類がある。しかし、秋植え野菜の中には、育て方が難しい野菜も。ここでは、秋に植える野菜の中でも、初心者が育てやすいものを解説する。それぞれの植え付けや収穫の時期もあわせて紹介するので、参考にしてほしい。

1.ほうれん草

ほうれん草は丈夫で、寒さにも比較的強い野菜だ。そのため、初心者でも育てやすい秋植え野菜のひとつとなっている。

植え付け時期:9~10月
収穫時期:10~11月

2.ブロッコリー

ブロッコリーも秋に植える野菜のひとつだ。脇芽が出てくるため、一株で大量に収穫できる。育苗は難しいが、苗からなら初心者でも育てやすい。選ぶ際は、茎が太く丈夫なものにするとよいだろう。

植え付け時期:8~9月
収穫時期:10~2月

3.大根

大根は肥えていない土でも育ちやすい、丈夫な野菜だ。あまり手間がかからないので、初心者におすすめの秋植え野菜である。

植え付け時期:8~9月
収穫時期:11~12月

4.春菊

春菊は暑さが苦手だが、寒さには比較的強い野菜だ。そのため、秋に植えるのに最適な野菜となっている。病害虫にも強いため、初心者でも育てやすいだろう。

植え付け時期:9~10月中旬
収穫時期:11~1月

5.キャベツ

結球する野菜(白菜やレタスなど)の中で、初心者が最も育てやすいものとされている。ただし、育苗は難しいため、初心者は苗から育てるとよいだろう。

植え付け時期:9~10月
収穫時期:10~12月

2. プランターで育てる!秋に植える野菜

秋に植える野菜の中には、プランターで簡単に育てられるものもある。ここでは、秋に植える野菜の中でも、とくにプランター栽培に適したものを紹介する。育て方や注意点もあわせて説明するので、参考にしてほしい。

1.春菊

春菊は小さなスペースで栽培できる野菜だ。そのため、プランターでの栽培にも最適である。

プランターでの育て方は、以下の通りだ。

必要なもの
・プランター
・培養土
・鉢底石

育て方
1.プランターの底に鉢底石を2cm程度敷き詰める
2.1に培養土を8分目程度まで入れる
3.種を1cm間隔でばらまく
4.3の上に土を薄くかける
5.発芽したら成長に応じて間引きや追肥を行う
6.20cmになったら摘心し、伸びた茎や葉を摘みながら収穫する

間引きは成長にあわせて、以下のタイミングで行おう。

・本葉2枚のとき:株間が2~3cmになるようにする。
・本葉4~5枚のとき:株間が5~6cmになるようにする。
・背丈10cmのとき:株間が15cmになるようにする。

注意点
・霜に当たらないようにする
春菊は霜に弱い。そのため、霜に当たらないように十分注意しよう。

・とう立ちすることがある
とう立ちとは、花芽のついた茎が出てくることを指す。とう立ちすると葉が固くなり味が落ちる可能性があるので、すぐに摘み取るようにしよう。

・乾燥に注意する
春菊は乾燥に弱い。そのため、こまめに水やりを行うことが大切だ。

2.ほうれん草

ほうれん草も、プランター栽培に最適な野菜である。

ほうれん草の育て方は、以下の通りだ。

用意するもの
・プランター
・用土
・種
・湿った布
・ポリ袋
・寒冷紗または不織布
・肥料

方法
1.種を水の中に1日浸す
2.種を湿った布でくるみ、ポリ袋に入れる
3.冷蔵庫で2~3日間保存する
4.プランターに土を入れる
5.4にまき溝を作る
6.溝に種が重ならないようにまく
7.6の上に土をかぶせる
8.水をたっぷり与える
9.成長にあわせて間引きや追肥を行う
10.寒冷紗や不織布をかぶせて防寒する
11.草丈が25cm程度になったら収穫する

プランターに入れる土は、自分で作るか野菜用培養土を使うかの2通りだ。自分で作る場合は、赤玉土・腐葉土・バーミキュライトを6:2:1の割合で混ぜるとよいだろう。

ほうれん草は乾燥に弱い。そのため、土の表面が乾いてきたら水やりをするとよい。ただし、水の与えすぎは根腐れの原因にもなる。土が乾いていなければ、水やりはしないようにしよう。

間引きは、収穫までに3回行う必要がある。間引きのタイミングは、以下の通りだ。

1回目:本葉が1~2枚のときに行う。株間が2~3cm程度となるように、成長の悪い株を抜き取る。
2回目:草丈が5cm程度のときに行う。株間が5cm程度となるように間引こう。
3回目:草丈が8cm程度のときに行う。株間が8~10cm程度となるようにしよう。

追肥は、2、3回目の間引きのときに行うのがベストだ。間引き直後に、1m2(平方メートル)あたり20~30gの肥料を株の列の間にまき、土と混ぜ合わせて株元に土寄せするとよいだろう。

注意点
・害虫に注意する
ほうれん草は、アブラムシやハダニ、ヨトウムシなどの害虫が発生しやすい。これらの虫は、葉を食べてほうれん草の成長を阻害する害虫である。見つけ次第、駆除するとよいだろう。

・病気に注意する
ほうれん草は、べと病や炭疽病が起こりやすい。べと病は、葉に淡黄色の斑点が出現し、葉裏にカビが生えるものだ。進行すると、株全体が一気に枯れてしまうこともある。症状が出始めたら、病斑のある葉などをすべて除去することが大切だ。

炭疽病は、葉や茎などに灰白色の斑点ができるものである。進行するにつれて、中心部が破れやすくなり、穴が開いてきてしまう。発病したことに気づいたら、早めに病斑のある部分を除去しよう。

3.カブ

カブも秋に植える野菜のひとつだ。カブは失敗することが少なく、栽培期間も短いため、初心者でも育てやすいとされている。

このカブもプランターでの栽培が最適だ。カブの育て方は、以下の通り。

必要なもの
・プランター
・用土
・カブの種

方法
1.プランターに用土を入れる
2.土に深さ1cm程度の溝を作る
3.2に1cm程度の間隔をあけながら種をまく
4.土を寄せて溝を埋める
5.水をたっぷり与える
6.成長に合わせて間引きや追肥をする
7.カブの直径が適度な大きさになったら収穫する

カブを育てる際の土は、自分で作ることが可能だ。自分で作る際は、赤玉土小粒:バーミキュライト:川砂=6:3:2の割合で混ぜ合わせよう。作るのが面倒な方は、野菜用培養土を利用するとよい。

カブの間引きは収穫までに3回行う必要がある。間引きのタイミングは以下の通りだ。

1回目:本葉1~2枚のときに行う。株間が3cm程度となるように調整しよう。
2回目:本葉が5~6枚となった頃に行う。株間を6~7cm程度にするとよい。
3回目:根が1~2cmになったときに行う。株間を10~12cm程度となるようにしよう。

追肥は、2回目の間引きのタイミングで行うのが最適だ。株の列の間に20~30g/1m2(平方メートル)の肥料を与えよう。肥料をまいたら土の表面と混ぜ合わせて、株元に土寄せするとよい。

収穫の時期は、カブの種類によって異なる。

小カブ:直径4~5cm
中カブ:直径8~10cm
大カブ:直径20~30cm

上記の大きさを満たしていれば収穫どきだ。直径を測定して収穫時期を見極めよう。

注意点
カブもほかの野菜と同様、病気や害虫に注意が必要だ。

カブは根こぶ病になりやすいとされている。根こぶ病とは、根にこぶができてしまう病気のことだ。土の養分や水分を吸収しづらくなることで、日中に葉がしおれ夕方に回復するのを繰り返す状態となる。

そのまま放置しておくと、ほかの株にもうつる可能性があるので、発病したら株を根っこから抜き取ろう。

カブに発生しやすい害虫には、アブラムシ・コナガ・ヨトウムシなどが挙げられる。葉を食べてカブの成長を阻害する害虫であるため、見つけたら除去することが大切だ。

3. 庭に直まき!秋に植える野菜の育て方

秋に植える野菜には、庭へ直まきして育てられるものもある。ここからは、秋に植える野菜の中でも、庭への直まきで育てられる野菜を紹介する。

大根

秋に植える野菜のひとつである大根は、庭へ直まきして育てるのが最適だ。育て方は以下の通り。

必要なもの
・大根の種
・苦土石灰
・防虫ネット

育て方
1.保水力、排水性に優れた土を探す
2.土の中の石や堆肥の塊などを取りながら、30cmほどよく耕す
3.2にコップ1杯/1m2(平方メートル)の苦土石灰を混ぜる
4.幅60~70cm程度の畝を作る
5.株間が30cm程度となるように考えながら、1カ所に種を4~5粒まく
6.5の上から軽く土をかぶせ、たっぷりの水を与える
7.6の上から防虫ネットをかぶせる
8.成長にあわせて間引きや追肥を行う
9.立ち上がっている葉の先端が垂れてきたら収穫する

大根を育てる際は、保水力や排水性の優れた土を探すのが重要だ。根が障害物に触れると、股分かれしてしまうため、障害物となるもの(石・土や堆肥の塊など)を取り除きながら、よく耕そう。

間引きを行うタイミングは、以下の通りだ。

・1回目:子葉が完全に開いたときに行う。3本立ちにする。
・2回目:本葉が2~3枚のときに行う。生育が中くらいのものが残るように考えて、2本立ちにする。
・3回目:本葉が6~7枚のときに行う。一番元気のよいものを残し1本立ちにするとよい。

間引きは、大根の根を太らせるための重要なポイントである。タイミングを逃さないように、ハサミを使って株を切っていこう。

追肥は2、3回目の間引き後に行うのがおすすめだ。肥料が株自体にかからないように注意しながら、株の周りに一握り程度ばらまくとよいだろう。

水やりは発芽するまで毎日行うのがおすすめだ。発芽後は、多湿にならないように注意しながら水やりを行おう。

注意点
大根を育てる際に注意が必要なのは、以下の2点だ。

・害虫に気を付ける
大根の栽培時は、アオムシ・ヨトウムシ・キスジノミハムシなどの害虫がつく可能性がある。アオムシとヨトウムシは、大根の葉を食べてしまう虫で、キスジノミハムシは軟腐病の原因となる虫だ。

発芽時に薬剤を与えて予防するか、見つけたらすぐに駆除するとよいだろう。

・病気に注意する
大根は、萎黄病・軟腐病・べと病になる可能性がある。

・萎黄病:葉がしおれてきてしまう病気
・軟腐病:茎や根などが腐る病気
・べと病:葉に黄色い病斑ができたり、カビが生えたりする病気

多くの場合、病気の原因は多湿によるものだ。多湿にならないように十分注意して育てよう。

白菜

秋に植える野菜の一種である白菜は、庭への直まき栽培が最適だ。

育て方は以下の通り。

必要なもの
・白菜の種
・防虫ネット
・肥料

育て方
1.種をまく
2.発芽したら防虫ネットをかける
3.成長にあわせて間引きと追肥を行う
4.白菜の頭が固くしまっていたら収穫する

白菜の種をまくのは、9月上旬が最適だ。40~50cm程度間隔をあけつつ、1穴に5~6粒ずつ種をまこう。

間引きは収穫までに2回行う必要がある。間引きのタイミングは以下の通りだ。

1回目:本葉2~3枚のとき。
2回目:本葉5~6枚のとき。

本葉が2~3枚のときから間引き始め、本葉5~6枚のときに1本立ちにできるようにしよう。

白菜は外葉が成長しないと、結球が始まらない。そのため、こまめに追肥を行い、外葉が大きく育つようにしよう。外葉が15枚になる頃に、ようやく結球が始まる。雨が降る日以外は、水やりを欠かせず行おう。頭を押さえて固く締まっていたら収穫どきだ。外葉を開いて、頭を倒し根元から切り取ろう。

注意点
白菜もほかの野菜と同様、病気や害虫に注意が必要だ。

・起こりやすい病気
白菜は軟腐病や根こぶ病、白斑病になりやすいとされている。軟腐病は根や茎などが腐る病気のことで、根こぶ病は根にこぶができ、土からの栄養を吸収しづらくなる病気を指す。発病した際には、株ごと抜き取って処分するとよいだろう。

白斑病は、葉の表面に灰白色で水浸し状の斑点ができる病気だ。カビが原因で起こるとされている。発病したら、病斑のある葉をすべて取り除こう。

・発生しやすい害虫
白菜に発生しやすい害虫は、アオムシ・ダイコンハムシ・ヨトウムシの3種類だ。見つけたら、すぐに駆除しよう。

4. 秋に植えると冬の食卓で楽しめる野菜

秋に植える野菜の中には、冬に収穫して食べられるものもある。ここからは、秋に植える野菜の中で冬に食べられるものを紹介する。育て方のポイントも紹介するので、参考にしてみてほしい。

白菜

鍋をするときに欠かせない白菜は、秋に植えて冬には収穫できる野菜だ。

品種によって向いている料理は異なる。どういった料理に使いたいかを考えた上で、品種を選ぶとより美味しく味わうことができるだろう。

育て方のポイント
・水はけのよい土を使う
・追肥をタイミングよく行う

ブロッコリー

秋に植える野菜であるブロッコリーは、冬の食卓で楽しめるものだ。鉄分やカルシウムなどが豊富に含まれているため、とくに妊婦さんにおすすめの食材である。

育て方のポイントは、以下の通りだ。

・水やりは控えめに行う
・肥料を与える

ブロッコリーは湿気が苦手な食材である。水やりをしすぎないように、十分注意しよう。ブロッコリーは栄養豊富な土が好みだ。そのため、肥料を与えて育てるとよいだろう。

チンゲン菜

チンゲン菜も冬に収穫時期を迎える野菜だ。クセが少ないため、炒め物やクリーム煮など、さまざまな料理に使える。

育て方のポイント
・土の表面が乾いてきたタイミングで水やりをする

チンゲン菜は乾燥に弱く、葉先が傷んでしまうことがある。土の表面が乾いてきた段階で、水を与えるとよいだろう。

ほうれん草

秋に植える野菜のほうれん草も、冬に収穫できるものだ。和食から洋食まで幅広い料理に使える食材である。

育て方のポイント
・発芽後は適宜間引きをする
・最適な温度環境で育てる

ほうれん草は、発芽後に適宜間引きをすることで、キレイに育てられる。気温15~20℃程度の環境でないと発芽しないので、育てる際は温度に気を付けよう。

結論

秋に植える野菜には、ほうれん草やブロッコリーなどさまざまな種類がある。初心者でも育てやすい野菜もいくつかあるため、秋植え野菜を育てたことのない人も気軽に試してみるとよいだろう。ただし、どの野菜も育てる上で注意すべき点がいくつかある。育て方だけでなく、注意点もしっかり押さえた上で、秋植え野菜の栽培を楽しんでみてはいかがだろうか。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2021年10月17日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧