目次
- 1. シャワーヘッドを交換する前の確認事項
- 2. シャワーヘッドの交換方法
- 3. シャワーヘッドが外れない2つの原因と対処方法
- 4. シャワーヘッドを交換したあとによくある疑問やトラブル
- 5. 交換したシャワーヘッドを清潔に保つためのお手入れ方法
- 6. 交換するシャワーヘッドを選ぶ際のチェックポイント
- 7. 止水ボタンや塩素除去も!交換におすすめのシャワーヘッド3選
1. シャワーヘッドを交換する前の確認事項

シャワーヘッドを交換するにあたって確認しておきたいことがあるので、先にお伝えしておこう。
そのまま取り付け可能か、アダプターが必要かをチェック
国内メーカーであれば、基本的にはシャワーヘッドとホースのメーカーが異なっていても取り付けられる。LIXIL(INAX)やTOTOなどのホースであれば、たいていのシャワーヘッドはそのまま取り付け可能と考えてよいだろう。
一方、KVKやMYM、ガスターなどのメーカーはネジ山が合わないことがあるため、シャワーヘッドに付属しているアダプターが必要だ。付属していなければ取り寄せるなどして用意しておこう。なお海外製はアダプターがあっても取り付けできないケースがある。
2. シャワーヘッドの交換方法

交換可能であることがわかったら、あとは交換すればよい。難しそうなイメージがあるかもしれないが意外なほど簡単だ。
1.既存のシャワーヘッドを取り外す
シャワーヘッドとホースの結合部を回すだけで簡単に取り外せる。反時計回りに回転させればすぐに外れるはずだ。
2.新しいシャワーヘッドを取り付ける
古いシャワーヘッドを取り外したら、逆の手順(時計回り)で新しいシャワーヘッドを取り付けて終了。念のため水かお湯を出して、漏れてこないかなどをチェックしておこう。
シャワーホースを交換する場合は?
シャワーヘッドだけを交換すると、経年劣化で変色したホースが目立ったり、色が合わなくなったりすることがある。古いホースであればシャワーヘッドとあわせて交換してしまおう。手順は簡単で、水栓の根元からホースを外して逆の手順で取り付けるだけだ。
同じように反時計回りで外し、時計回りで取り付けるといった具合なので手でもできるが、外れないときはモンキーレンチやプライヤーを使おう。壁との距離が近く自力で外すのが難しい場合は、水栓ごと外すことになるため業者に依頼しよう。
3. シャワーヘッドが外れない2つの原因と対処方法

上述のようにシャワーヘッドの交換は基本的に簡単だ。だが中には「シャワーヘッドが外れない」という場合もある。その原因と対処方法について解説していこう。
水垢などが固着していて回らない
シャワーヘッドが外れないときは、つなぎ目を見てみよう。とくに長くお使いのシャワーヘッドの場合、つなぎ目に水垢などが固着しており回転しない=外れないということが考えられる。
【対処方法】
滑り止めラバー付きのゴム手袋などを装着して、力を入れて回してみよう。あるいはつなぎ目部分をクエン酸水にしばらく浸しておき、中和させてから回してみる手もある。いずれを試しても外れないというときは、シャワーヘッドとホースごと交換すればOKだ。
シャワーヘッドとホースが「一体型」のため外れない
もうひとつ、シャワーヘッドとホースのつなぎ目がない場合は一体型であると考えられる。当然、このケースではシャワーヘッドのみを交換することは不可能だ。
【対処方法】
取扱説明書に従い、ホースごと交換すればOKだ。交換したいシャワーヘッドが分離型の場合は、ホースもそれに合うもの(一体型ではなく分離型)を購入することを忘れないようにしよう。
4. シャワーヘッドを交換したあとによくある疑問やトラブル

シャワーヘッドを交換したあと、不具合が生じる場合がある。とくによくあるトラブルの原因と対処方法をまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
シャワーヘッドの本体部分(散水板)からポタポタ漏れるのはなぜ?
水栓を閉めた直後などであれば、ホース内やシャワーヘッド内に残っていたお湯(水)がポタポタと垂れてくることがある。これは故障ではないため問題視しなくてもよいだろう。ただしシャワーヘッドの本体部分に破損が見られる場合などは別だ。この場合はシャワーヘッドを修理(または交換)しなければならないため、メーカーに問い合わせるなどしよう。
止水ボタンを使用しているのにポタポタ漏れるのはなぜ?
手元止水機能のあるシャワーヘッドの場合、水圧による破損(ウォーターハンマー現象)を防ぐため完全止水しないものがある。止水ボタンの使用中にポタポタ漏れるのはその機能によるものと考えられる。商品のパッケージやメーカーのホームページに「完全止水しない」と書かれていれば間違いないだろう。
シャワーヘッドとホースの接続部分からポタポタ漏れるのはなぜ?
シャワーヘッドの付け根にある「Oリング」と、ホースの先端にある「Uパッキン」はどちらも水漏れを防ぐための部品だ。これらが劣化すると接続部分から水漏れすることがある。パッキンがヒビ割れている、弾力がない、触れると手に黒い色が付くといった場合は交換しよう。
シャワーヘッドの寿命(交換すべきタイミング)は?
シャワーヘッドの寿命は5〜15年といわれている。ただし破損や異常な水漏れなどが見られる場合や、カビが発生している場合などは寿命に関わらず速やかに交換しよう。
賃貸物件のシャワーヘッドも勝手に交換してよい?
基本的に、原状回復できるようにしておけば問題ないはずだ。交換する前のシャワーヘッドやパッキン、ホースなどは廃棄せずに残しておこう。とはいえ規約で無許可によるDIYや備品の交換などは一切NGということもあるため、事前に大家や管理会社に確認をとっておくと安心だ。
5. 交換したシャワーヘッドを清潔に保つためのお手入れ方法

せっかくシャワーヘッドを交換してキレイになったのだから、少しでも長く清潔に使い続けたいものだ。シャワーヘッドのお手入れ方法も知っておこう。
歯ブラシと中性洗剤を使ったお手入れ方法
ある程度汚れが溜まっているときは、歯ブラシやスポンジに中性洗剤を使い、こすり洗いをする方法がある。ただし、メタルなど傷つきそうな素材には注意してほしい。
水垢対策にはこまめに水滴を拭き取ること
シャワーヘッドの水滴を放置すると、頑固な水垢や汚れになってしまう。お風呂から上がるときに水滴を拭き取る、使用後は水気をしっかり切るといったことを習慣づけよう。
専用アイテムを使ったお手入れ方法もおすすめ
シャワーヘッドの吐水穴を掃除するためのブラシや、つけ置きできる洗浄剤なども販売されている。そういった専用アイテムを使ったお手入れもおすすめだ。
6. 交換するシャワーヘッドを選ぶ際のチェックポイント

「シャワーヘッドを交換したいが、まだどれにするか決めかねている」という方は、機能性に着目するとよいだろう。
節水機能や手元止水ボタン付きのシャワーヘッド
シャワーヘッドの散水板の穴を小さくしたり、数を減らしたりすることで高い節水性を実現したシャワーヘッドも増えた。またシャワーヘッド本体に止水ボタンが付いているものであれば、こまめに止められるためこちらも節水につながるはずだ。
塩素除去作用のあるシャワーヘッド
水道水に含まれている塩素が気になる方は、塩素除去作用のあるカートリッジ付きのシャワーヘッドがおすすめだ。ただしカートリッジを定期的に交換する必要があるため、コストパフォーマンスはやや低いといえるかもしれない。
頭皮ケアや美容効果が期待できるシャワーヘッド
肌が潤う、毛穴の汚れをかき出すといった美容効果が期待できるシャワーヘッドも多い。ウルトラファインバブル(ナノバブル)など、美容に嬉しい機能もチェックしてみよう。
7. 止水ボタンや塩素除去も!交換におすすめのシャワーヘッド3選

交換方法や確認事項などを踏まえ、機能性にも着目してシャワーヘッドを選んでほしい。ここでは、おすすめのシャワーヘッドを3つ紹介しよう。
サイエンス「ミラブルzero」
毛穴の奥まで届く、超微細気泡のウルトラファインバブルを生成するシャワーヘッド。シワの間や毛穴汚れもスッキリ洗い流してくれる。水道水に含まれる塩素を低減させる機能により、肌への刺激も抑えたやさしいシャワーヘッドだ。
田中金属製作所「Bollina Risaia」
極小の気泡、ウルトラファインバブルで肌や髪の汚れをやさしく洗い流してくれるシャワーヘッド。ウルトラファインバブルが芯まで身体を温め、湯冷めしにくいという効果も期待できる。ハイエンドモデルには一時止水ボタンも付いており、こまめに蛇口をひねる必要がない点も魅力だ。
アラミック「3Dアースシャワー・安心ストップ」
一時止水機能だけでなく、水量調節機能もついたシャワーヘッド。最大で60%もの節水効果が期待できる。さらに、シャワーヘッドの方向を自由に変更できる、散水方向を調整可能な3D機能が特徴だ。
結論
シャワーヘッドが外れない原因のほとんどは「水垢などによる固着」もしくは「ホース一体型」だ。対処方法は本稿でもお伝えしたので、交換する際はぜひ参考にしてほしい。近年、さまざまな機能を備えたシャワーヘッドが登場している。ぜひ最新の商品に交換して快適なバスタイムを過ごしていただきたい。