1. クローゼットの引き戸・折り戸・開き戸とは?

こちらでは、クローゼットに用いられる扉の種類とそれぞれの特徴について解説しよう。
引き戸
引き戸には、片引き戸、引き違い戸の2種類がある。片引き戸は、1枚の扉を開閉するタイプであり、扉を開いたときに壁に収まる構造だ。そのため、設置するときには、壁に戸が収まる幅が必要になるが、クローゼット全体を見渡せるのが特徴だ。引き違い戸は、左右どちらからでも開閉可能なタイプだが、開いたときに扉が重なるため、2枚扉では半分、3枚扉では3分の1の幅だけ有効間口が狭くなる。アウトセットタイプの引き戸は、レールが外付けとなるため、リフォームも簡単に済む。また、上吊り式ではレールは上のみとなるため、掃除も簡単に済ませることができる。
折れ戸
折れ戸は、手前に扉を引くことでレールに沿って扉が動き、2つに折りたたまれるタイプの扉だ。折りたたまれた扉は片側で10cmほど、両側で20cmほどの厚みになり、その分有効間口が狭くなるが、クローゼット全体を見渡せるのが特徴だ。また、開閉時に扉に負担がかかりやすい構造であるため、破損して修理やリフォームが必要になることもある。レールを上下両方に取り付けるタイプと上のみに取り付ける上吊り式の2種類があるが、上吊り式の方が床の掃除も簡単に済ませることができる。
開き戸
開き戸は、完全に扉を開くことができるため、最大の有効間口分の幅でクローゼット全体を見渡せるのが特徴だ。しかし、クローゼットの前には、開閉時に扉が弧を描く部分の確保が必要であり、家具の設置位置や、エアコンやカーテンレールなどとの接触の有無も確認する必要がある。扉の構造上、車いすを使用する方には開閉が難しいタイプといえる。
2. 引き戸のクローゼットのメリット・デメリット

こちらでは、引き戸のクローゼットのメリットとデメリットについて解説しよう。
メリット
クローゼットの扉を引き戸にするメリットは、まずクローゼットの前に扉を開くためのスペースが不要である点が挙げられる。折れ戸や開き戸は、いずれもクローゼットの扉を開くためにある程度のスペースがクローゼットの手前に必要であり、その点が大きく異なる。
引き戸は、車いすを使用する方の場合も簡単に開閉でき、比較的バリアフリーな構造といえるだろう。クローゼットの手前に家具を配置して部屋のスペースを有効活用できるのも、引き戸ならではのメリットといえる。
また、上吊り式の引き戸では扉の開閉時の騒音を防ぐことができることに加え、掃除も簡単に済ませることができる。さらに、引き戸は弱い力で開閉することができるため、力の弱い子どもや高齢者も簡単に開閉可能である点もメリットだ。
引き戸は、車いすを使用する方の場合も簡単に開閉でき、比較的バリアフリーな構造といえるだろう。クローゼットの手前に家具を配置して部屋のスペースを有効活用できるのも、引き戸ならではのメリットといえる。
また、上吊り式の引き戸では扉の開閉時の騒音を防ぐことができることに加え、掃除も簡単に済ませることができる。さらに、引き戸は弱い力で開閉することができるため、力の弱い子どもや高齢者も簡単に開閉可能である点もメリットだ。
デメリット
クローゼットの扉が引き戸であるデメリットは、特に複数の扉の場合に大きなものを収納したり、中身を確認したりすることが難しくなる点だ。
3. クローゼットを引き戸にリフォームする際の注意点

こちらでは、クローゼットを引き戸にリフォームする際の注意点について解説しよう。
使用者にあわせて引き戸のタイプを選ぶ
引き戸は、力の弱い方でも簡単に開閉できるのが特徴だが、子どもや高齢者が使用したり、家族で共用したりするクローゼットの場合は、とくにゆっくりと開閉するものを選ぶのがおすすめだ。ソフトクローズタイプの引き戸を採用すれば、使用者が身体を挟むことや騒音を防ぐことができる。
使用頻度にあわせて引き戸のタイプを選ぶ
使用頻度が高い場合、クローゼットの開閉の音やレールの汚れが気になる場合もあるだろう。引き戸を選ぶ際は、開閉の音や掃除のしやすさもチェックしておこう。上吊り式の引き戸なら、開閉時の騒音も抑えられ、汚れても簡単に掃除できる。
クローゼットの設置場所に注意
1枚の引き戸にリフォームする場合は、壁に扉が収まる幅がなければ設置できない。そのため、クローゼットの設置場所によっては引き戸へのリフォームが難しい場合があることも理解しておくことが大切だ。
結論
今回は、クローゼットの扉の種類と特徴を紹介し、なかでも引き戸にリフォームするメリットやデメリット、リフォーム時の注意点について詳しく解説した。クローゼットの設置場所だけでなく、間取りや家具の配置、使用者、使用頻度はそれぞれ異なる。そのため、ぜひこちらの内容を参考に、快適にクローゼットを使用できる扉を選んでほしい。