目次
1. リフォームとリノベーションってどう違う? 特徴や違いを解説

一般社団法人リノベーション協議会(※1)は「リフォーム」と「リノベーション」は、明確な定義がなされていないことを説明している。そのため、やや曖昧なニュアンスで用いられやすい欠点があることを理解しておくとよいだろう。
こちらでは、一般社団法人リノベーション協議会の解説をもとにリフォームとリノベーションの用語の特徴を確認しておこう。
こちらでは、一般社団法人リノベーション協議会の解説をもとにリフォームとリノベーションの用語の特徴を確認しておこう。
リフォーム
一般社団法人リノベーション協議会(※1)はリフォームを「原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処」と説明している。例えば、設備の交換や壁紙の張替えなどの部分的な内装工事や原状回復を目的に修繕することが挙げられる。
リノベーション
一般社団法人リノベーション協議会(※1)はリノベーションを「機能、価値の再生のための改修」「その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修」としている。具体的には、中古住宅を現代のライフスタイルに適した住まいによみがえらせることである。これには、住宅の構造躯体の性能や水・電気・ガスなどのライフラインの改修・更新、ライフスタイルに応じて間取りや内外装を刷新することなどが挙げられる。
流行の理由
リフォームとリノベーションが流行している背景としては、費用を抑えながら、自分のこだわりを反映させた家づくりをしたい人が増えているためである。また、リフォームやリノベーションでは大がかりな解体なども不要である場合も多い。そのため、新築よりも廃材の排出や新しい建材の使用を抑えられるため、環境を保護しながら快適な住環境を手に入れられる点も人気の理由の1つだ。
2. 改修するならリフォームかリノベーション、それとも建て替え?

現在居住する住宅に改修が必要になった場合、リフォーム、リノベーション、建て替えのいずれにすべきか悩む場合もあるはずだ。そこで、改修方法や検討ポイントを解説しよう。工期や費用は、それぞれの住宅環境や使用する建材などの費用によって異なるため、あくまでも目安として参考にしていただきたい。
工期
必要な工期の目安はリフォームやリノベーションでは1.5カ月から5カ月ほど、建て替えでは3カ月から8カ月ほどである。
費用
まず必要な工費は、全面的なリフォームやリノベーションでは350万円から2,000万円ほどといわれている。また、床・柱・梁などの建物の躯体だけを残し、住居の内装や外装、設備をすべて解体して行うスケルトン・リフォームでは、390万円から2,500万円が目安となる。一方、建て替えの場合では1,000万円から4,000万円が目安となる。
さらに諸費用として、リフォームやリノベーションの規模や部位によっては、仮住まいの確保や引っ越し、登記の申請費用などが必要になる。建て替えの場合は、費用建物の解体費や仮住まいの確保や引っ越し、登記の申請費用、儀式代金などの諸費用も必要になることに注意が必要だ。
リフォームやリノベーションを部分的に行う場合は、予算内に済ませられるように調整しやすく、費用を抑えて快適な住居環境を得られるのが特徴だ。
さらに諸費用として、リフォームやリノベーションの規模や部位によっては、仮住まいの確保や引っ越し、登記の申請費用などが必要になる。建て替えの場合は、費用建物の解体費や仮住まいの確保や引っ越し、登記の申請費用、儀式代金などの諸費用も必要になることに注意が必要だ。
リフォームやリノベーションを部分的に行う場合は、予算内に済ませられるように調整しやすく、費用を抑えて快適な住居環境を得られるのが特徴だ。
間取りの変更の可否
リフォームやリノベーションでは、すべて希望通りに部屋の間取りや広さを変更することは難しいが、建て替えの場合は新築同様に間取りを自由に変更できるのが特徴だ。
3. 中古購入で、築浅リフォームor完全リノベーションどちらが得?

中古住宅を購入する場合では、築浅リフォームか完全リノベーションをすべきか悩む場合もあるだろう。こちらでは、どちらが有益であるのかを検討ポイントと注意点を解説しよう。
築浅リフォーム
築浅リフォームでは、大きな改修が不要である場合も多いため、改修費用を抑えられる分、こだわりたい部分に費用を充てられるのが特徴だ。また、工期も完全リノベーションよりも短く済むため、早く住み始められるのがメリットである。しかし、リフォーム費用を抑えたい場合は、間取りを変更するなど大がかりな改修は難しい。
完全リノベーション
完全リノベーションは大がかりな改修が必要になるため、築浅リフォームよりも費用も高くなり、工期も長くなる。また、築年数が古い場合は改修工事中に、新たな不具合が見つかる可能性を想定して、予算に余裕をもって見積もっておく必要性がある。しかし、内装や外装だけでなく、断熱機能など家自体の機能を向上させたり、間取りを変更したりなど大がかりな工事も併せて実施できるのが特徴だ。断熱性能の向上を目指したリノベーションでは、国や自治体からの補助金を利用できる場合もあり、費用を抑えられる可能性もある。
注意点
築浅リフォームと言っても実は明確な定義がないため、費用だけに注目せず、築年数や耐震構造、断熱機能なども確認した上で改修方法を検討することが大切だ。また、マンションの場合では、完全リノベーションを目指しても玄関ドアや窓サッシなどの共有部分は改修できないことに注意が必要だ。
結論
今回は、住宅のリフォームとリノベーションについて言葉の意味と、検討する場合のポイントや注意点を解説した。ぜひ、こちらの内容を参考にリフォームとリノベーションの正しい知識をもって検討し、快適な居住環境を手に入れていただきたい。