1. 防音効果のあるマットの種類と特徴

こちらでは、防音効果のあるマットの種類と特徴についてご紹介しよう。
タイルタイプ
これは、タイルのように正方形の形をしたマットである。特徴は、部屋の広さに応じて簡単に幅や長さを調整できる点だ。タイルタイプのマット1枚は小型であることが多いため、力の弱い方も運んだり、組み合わせたりするのも手軽にできる。
ジョイントタイプ
このタイプのマットは各辺に凹凸があり、マット同士を手軽に組み合わせて使用できる。傷みや汚れが目立つときには一部を交換したり買い足したりできるのが特徴だ。クッション性や撥水性の高い素材が多いため、低年齢の子どもがいる場合におすすめのタイプだ。
コルクタイプ
コルク素材のマットは、密度が高く、防音性に優れているのが特徴だ。重量が増えるほど防音効果も高まるといわれている。楽器を練習する部屋などにもおすすめである。
裁断可能タイプ
このタイプの防音マットは、はさみで簡単に裁断することができるものだ。防音対策をしたい場所の隅々までマットを敷くことができるため、防音効果も高まるのが特徴である。絨毯タイプやゴムタイプなどがあり、用途や部屋の雰囲気に応じて選ぶこともできる。
2. マットの防音性能と遮音等級の関係

こちらでは、マットの防音性能と遮音等級の関係について解説しよう。
音の種類と効果的な防音方法
音の伝わり方の種類には、音が空気中を伝わって聞こえる「空気伝搬音」と、壁や床などに振動や衝撃が伝わって聞こえる「個体伝搬音」がある。空気伝搬音であれば、5mm程度の厚みのマットでも防音性能としては十分だ。気になる場合は、床中にしっかりと敷き詰めることで防音対策につながる。個体伝搬音の場合は、振動や衝撃音を抑えられるように5mmから10mm前後の厚みのあるマットの使用が効果的である。
遮音等級とは
防音マットには遮音等級が表示されているものがあるので、参考にするとよいだろう。遮音等級は、ΔL等級(読み方:デルタ・エル・トウキュウ)で表示され「床材が床衝撃音をどれほど遮音できるのか」という製品単体の低減性能を示す。この値が大きいほど遮音性能が優れていることになる。
注意点
実際には、住宅それぞれで周囲の環境や建物の構造などが異なるため、防音マットに表示されている遮音等級どおりの効果が必ずしも得られるわけではないことを理解しておくとよいだろう。
3. 【子どもの足音】対策におすすめの防音マット

こちらでは、子どもの足音対策に役立つ防音マットの選び方とおすすめを解説しよう。
選び方
子どもの足音は個体伝搬音であるため、直接床に振動や衝撃音が伝わることを防ぐことが最も効果的な対策になる。そのため、防音マットは厚みが1cmほどあるものを選ぶことがポイントだ。また、防音効果を高めたい場合は、防音マットを下敷き向けの商品と併用するとよいだろう。
KINGBOS「トレーニング エクササイズ用ジョイントマット」
こちらは、1辺が45cmの正方形のジョイントタイプの防音マットである。特徴は、素材にEVAが採用されているため、簡単に刃物でカットして大きさを調整できることに加え、手入れが簡単である点になる。マットの厚みも1.0cmと2.0cmから選ぶことができるため、環境に応じた対策ができるおすすめ商品だ。
インテリアショップゆうあい「防音マット 防音シート サンダムE45 (Ry)」
こちらは、一辺が約91cmの正方形の特殊樹脂が採用された下敷き向けの防音マットである。厚みが4.5mmであるため、別の防音マットを重ねて使用できる。別売りの遮音テープを使用してマット同士をすき間なく接着すると、より防音効果を高められる。防音マットを併用したい方におすすめだ。
4. 【楽器の練習】対策におすすめの防音マット

こちらでは、楽器の練習時の防音対策に役立つ防音マットの選び方とおすすめを解説しよう。
選び方
楽器の演奏の音は、楽器の種類によって性質が異なるため、種類に応じた防音マットを選ぶことが大切だ。ピアノやドラムは個体伝搬音であるため、振動や衝撃を防ぐことのできる厚みのある商品を選ぶ必要がある。また、ギターなどの空気伝搬音は、床に敷き詰めることができるタイプの商品を選ぶとよいだろう。
ソノーライズ「防音マットZS【厚さ10mmタイプ】2枚セット畳約1帖分」
素材にリサイクルゴムチップを採用し、内部に空気のすき間のある構造のため、ピアノやドラムの床への振動や衝撃を防ぐことができる防音マットである。特徴は、厚さが10mmでも刃物で簡単にカットすることができる点だ。必要な場所に必要な分を簡単に設置できるおすすめ商品だ。
Dontery「ジョイントマット タイルカーペット 30×30cm 20枚組」
ジョイントタイプであるため部屋の広さに応じて簡単に敷き詰めることのできる、厚さが4mmの防音マットである。表面はポリエステル、裏面はアクリル樹脂が採用されており、汚れた場合はその部分を取り外して簡単に洗濯機で洗うことができる。そのため、子どもやペットがいる家庭でも清潔かつ快適に使用できるだろう。
結論
今回は、手軽な防音対策に役立つマットについてその種類や特徴について詳しく解説し、子どもの足音や楽器の練習など用途別のおすすめの商品もご紹介した。防音マットは、さまざまな種類が展開されているため、こちらの内容を参考に用途や住宅環境に応じて最適なものを選んで防音対策に活かしていただきたい。