目次
- 1. スナップボタンとは?
- 2. スナップボタンの縫い付けに必要なもの
- 3. 一般的なスナップボタンの付け方
- 4. スナップボタンの付け方のコツ
- 5. 糸や針は不要!スナップボタンの「縫わない」付け方
- 6. スナップボタンの付け方は意外と簡単!初心者もぜひチャレンジしてみよう
- スナップボタン(手付け):糸と針で縫い付ける。基本的なスナップボタン
- アメリカンホック:打ち具を使って取り付ける。片方だけがリング状
- リングスナップ:打ち具を使って取り付ける。両方がリング状
- ワンタッチホック:打ち具が必要なく手だけで取り付けられる
- マグネットホック:磁石で着脱する。打ち具は必要ない
- チャコペン
- スナップボタン
- 針
- 糸
- ハサミ
- まち針
- スナップボタンを取り付ける部分(2箇所)に印をつける
- 針に糸を通したら玉結びをする
- 印をつけた部分を針ですくう
- スナップボタンの穴に裏側から針を通す
- 穴のすぐ外側を針ですくう
- スナップボタンの穴に針を半分くらい刺す
- 針に糸をくるりと巻きつけてから針を引く
- 手順5〜7を3回ほど繰り返す
- 次の穴の真下をすくって針を通す
- 手順4から同じ作業を繰り返してすべての穴を縫い付ける
- スナップボタンの近くで玉止めをする
- スナップボタンと布の間に針を通してから糸を切る
- 打ち付ける部分(2箇所)に穴を開ける
- ボタン(凹型)の足を穴に差し込む
- 打ち台にボタンと表を下にした布地、バネ(凹型)の順番で重ねる
- 打ち具とハンマーでボタンが動かなくなるまで足をつぶす
- ホソ(凸型)をもう一つの穴に差し込む
- 打ち台にホソと表を上にした布地、ゲンコ(凸型)の順で重ねる
- 打ち具とハンマーでホソが回らなくなるまで足をつぶす
- 目打ちを使って取付けたい部分に2mmくらいの穴(2箇所)を開ける
- ヘッドの足を穴に差し込む
- バネもしくはゲンコをヘッドの足に差し込む
- 足を入れる部分に切れ込み(2箇所)を入れる
- ボタンの足を穴に差し込む
- 布を裏返したらあて板に足を通す
- 足を外側に倒してしっかりと固定する
1. スナップボタンとは?

指で押し付けてカチッと留めるタイプのボタンを「スナップボタン」という。凸型(オス)と凹型(メス)の2パーツに分かれている。付け方の前にまずは種類を確認しておこう。
スナップボタンの種類
手付けタイプのスナップボタンの材質はさまざまだ。金属製以外にナイロンやプラスチック製などもあり、これらは小さな子どもの衣類に使われることも多い。金属アレルギーの方も安心して使用できるのが特徴だ。
2. スナップボタンの縫い付けに必要なもの

スナップボタンを自分で付ける際に必要になる道具をまとめた。以下のものを事前にそろえておこう。
スナップボタンの縫い付けに必要な道具
キレイに仕上げる付け方のポイントとして、生地やスナップボタンに馴染む色の糸を選ぶことが挙げられる。一般的な糸よりもやや太い「ボタン付け糸」を使うと丈夫に縫い付けられる。まち針はなくてもよいが、あれば作業がスムーズに進められる。
3. 一般的なスナップボタンの付け方

スナップボタンの付け方を説明していこう。上述のようにスナップボタンにもいろいろな種類があるが、ここではごく一般的なスナップボタンを例に解説する。
スナップボタンの付け方
スナップボタンには2つのパーツがあるとお伝えしたが、付け方はどちらも同じである。生地に上下がある場合は上に重なる生地に凸型、下になる生地には凹型を縫い付ける。なお「すくう」とは針を刺したまま、すくい上げるように近くに針を通すことだ。
4. スナップボタンの付け方のコツ

スナップボタンをキレイに縫い付けるには少々コツが要る。失敗しない付け方のポイントとなるのは次の2点だ。
あらかじめ目印を付ける
スナップボタンを付ける位置を間違えるとうまく噛み合わない。位置を決めてズレないようにするのが上手な付け方のコツだ。チャコペンを使って、凹凸の各パーツが重なる位置に目印をつけておこう。縫うときは目印とスナップボタンがズレないよう、まち針で留めるとよい。
糸が表から見えないようにする
裏地がついた衣類にスナップボタンを付けるときは、表側に糸が出ないように気をつける。具体的には「裏地にだけ」縫い付けるのがポイントだ。表側の布を縫い付けないようにするには、すくうときに針を深く刺しすぎないのがコツである。生地の表側を見て、糸が見えていないか確認しながらスナップボタンを縫い付けていこう。
5. 糸や針は不要!スナップボタンの「縫わない」付け方

既述の通りスナップボタンにはいろいろな種類があり、中には糸や針を使わない=縫わずに付けられるスナップボタンもある。「打ち具を使ったスナップボタン」「マルチプライヤー」「ワンタッチボタン」「マグネットボタン」などだ。それぞれ付け方を説明する。
打ち具を使ったスナップボタンの付け方
アメリカンホックタイプのスナップボタンは、打ち具と穴あけ具および打ち台が必要になる。凹型はボタンとバネ、凸型はホソとゲンコという4つのパーツに分かれている。またリングスナップの場合は穴を開ける必要はない。凹型はカラー爪、布地(表を下)、上型の順に重ねる。凸型はカラー爪、布地(表が上)、下型の順に重ねて打ち具で叩くのが正しい付け方だ。
マルチプライヤーを使ったスナップボタンの付け方
マルチプライヤーを使えば、スナップボタンを手軽に取り付けられる。ボタンのサイズに合わせて付属のゴムを交換し、マルチプライヤーにスナップボタンのパーツをセットしたら、布を挟むだけでよい。ただし商品によって異なるため、詳しい付け方は説明書きなどを確認してほしい。
ワンタッチボタンの付け方
ヘッド(×2)と凹側(バネ)、凸側(ゲンコ)に分かれている。基本的に、凹側と凸側はどちらも付け方が同じである。バチンと音が鳴るまでしっかり差し込もう。
マグネットタイプのスナップボタンの付け方
凹側と凸側の付け方は同じだ。着脱の際に布地に負担がかかるため、厚地の布を選んで取り付けるとよい。また切れ込みを入れるので、裏側に接着芯を貼り付けておくと安心だ。
6. スナップボタンの付け方は意外と簡単!初心者もぜひチャレンジしてみよう

お伝えしてきたように、スナップボタンは意外と簡単に取り付けることができる。裁縫になれていない男性諸君、初心者の方も一つずつの作業をゆっくり丁寧におこなえば、思いのほか簡単に取り付けられるし、慣れればスムーズにできるようになるはずだ。ぜひチャレンジしてみてほしい。
結論
スナップボタンの付け方は種類によって異なる。手縫いタイプを付けるときは、針や糸、チャコペンなどを用意しよう。あらかじめ目印をつけておき、糸が表から見えないように縫うのが上手な付け方のコツである。あわせて打ち具を使うタイプやワンタッチボタンの付け方も紹介したので、それぞれ使う道具や手順の参考になれば幸いだ。