目次
1. テレビの選び方 | 種類編

現在のテレビは大きく分けて「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」がある。それぞれの特徴があるので選ぶときの参考にしてもらいたい。
液晶テレビ
液晶テレビは、現在のテレビの主流になっている。液晶パネルは光源としてバックライトを搭載。電圧で光をコントロールして映像を映し出す仕組みだ。
液晶パネルのメリットは、種類が豊富で10V型から100V型までさまざまなパネルサイズが揃っているということだ。使い方や部屋の広さに合わせて選び方も自由だ。
デメリットは、バックライトを搭載しているため、薄型化には限界があること。さらに、放熱スペースも必要だ。
有機ELテレビ
有機ELテレビは、液晶の素子がひとつひとつ発光することで映像を映し出す。バックライトは必要ないため、従来の液晶テレビの10分の1の厚さサイズが可能となった。放熱スペースも必要ないため、壁にピッタリと設置することもできる。液晶テレビでは表現できなかった鮮やかな色彩とコントラストも魅力だ。
デメリットは、何といっても高額であることだ。今後いろいろなメーカーが有機ELテレビの開発でしのぎを削ると、価格も落ちてくるだろう。
2. テレビの選び方 | サイズ編

テレビの選び方で重要なのがサイズだ。部屋の大きさや距離が適正でないと、テレビを見ていて疲れてしまうかもしれない。
部屋の大きさ
部屋の広さに対して、テレビの大きさが合っていないと適切な視聴距離が保てなくなる。ワンルームや6畳以下の小さめの部屋なら、大きくても43インチ程度を目安にしよう。8畳程度のリビングなどでは、フルHD(フルハイビジョン)なら43~49インチ、4Kなら55インチくらいまでが適当な大きさといえる。
テレビとの距離
テレビとの距離はテレビの選び方では重要なポイントになる。快適にテレビの映像を楽しめる距離のことを適正視聴距離という。フルHDテレビの場合は、画面の高さの3倍、4Kテレビの場合は1.5倍が目安になる。
3. テレビの選び方 | パネル性能編

画面の解像度によって、画面の美しさが変わってくる。それを左右するのがパネル性能だ。録画機器など周辺機器もテレビの選び方に関係してくる。
フルHD・HD
HD(ハイビジョン)は約90万画素、フルHD(フルハイビジョン)は約200万画素となっている。地デジ放送や衛星放送などに採用されている解像度であり、一般的な画像を見るには十分とされてきた。
しかし、ブルーレイや4K放送を見るときにはやはり物足りなさを感じるかもしれない。
4K
4Kテレビは約800万画素と超高精細液晶テレビで、フルHDテレビの4倍の解像度。精細感、立体感のある高画質が特徴だ。
さらに、4K対応のコンテンツも充実してきており、映像配信、据え置きゲーム機なども増えてきている。
8K
8Kは4Kテレビの4倍の約3,300万画素。高解像度でさらに超高画質の映像を楽しむことができる。これからの次世代テレビといえそうだ。
4. テレビの選び方 | 機能編

テレビの選び方では、画像だけでなく機能もチェックが必要だ。さまざまな媒体との連携ができるかなど将来を見据えたテレビの選び方をしよう。
倍速駆動
通常1秒間に60フレームだが、倍速駆動ならその倍の120フレームで映像を補間してくれる。テレビの選び方として、映画、アニメ、スポーツ観戦など動きのあるシーンを楽しみたい方におすすめの機能だ。
ネット配信サービス
今やネット配信サービスは当たり前となっている。ネット動画サービスやゲームに対応したテレビは、一人暮らしの方や子どもがいる家庭で人気だ。
とくに最近のテレビの選び方として、YouTubeが視聴できるテレビはマストとなっている。
HDR規格
HDR(High Dynamic Range)は、今まで難しかった範囲まで明るさを拡張。明暗差の大きなシーンなどを、質感豊かに表現する技術だ。最近ではネットで配信される4KビデオやオンデマンドなどでもHDR規格対応が増えている。
録画機能
外付けハードディスクを接続して録画できる「録画機能付きテレビ」は、テレビの選び方として録画を重視する方におすすめ。ブルーレイレコーダーのように録画機器を用意するスペースも必要がない。リモコンだけで好みの番組を録画することができる。
音質
臨場感を重視する方のテレビの選び方としては、高音質を楽しめるモデルがおすすめだ。高齢者など、耳が聞こえにくくなった方でも、聞き取りやすいように音質にこだわったテレビもある。
接続端子
テレビの機能は日々進化している。レコーダーやゲーム機など他のデバイスをつなぐためにはテレビに接続端子が必要だ。
今持っている周辺機器と接続できる端子があるかどうか、あるいは今は必要でなくても将来的に必要になる接続端子があるかどうかなどチェックしよう。
5. テレビの選び方 | メーカー編

テレビはメーカーごとにそれぞれ特徴がある。テレビを選ぶときの参考にしてみてはいかがだろう。
東芝
国内初の4Kチューナー内蔵のテレビを発表。「REGZA(レグザ)」シリーズが代表のメーカーだ。
「タイムシフトマシン」機能搭載モデルなら外付けHDDに指定チャンネルを80時間録画できるので、地デジ主体で見る人に便利だ。
パナソニック
「VIERA(ビエラ)」シリーズが代表のメーカーだ。高品質で安心できる製品として人気が高い。大型の有機ELテレビから10Vのポータブルテレビまでラインナップも幅広く、ニーズに合わせた選び方ができる。
ソニー
「BRAVIA(ブラビア)」のシリーズが代表のメーカーだ。高画質に定評があり、信頼度も高い。常に最先端を行く技術を武器に、ネット動画など新しいメディアとの親和性も高い。
ネット動画を中心に視聴する方におすすめだ。
シャープ
まっ先に8Kテレビを発売したシャープ。「AQUOS(アクオス)」シリーズが代表のメーカーだ。明るいリビングの多い日本の住環境を考慮した低反射パネルを採用するなど、国内メーカーとして、日本の生活環境に配慮したテレビを提供している。
三菱
「REAL(リアル)」シリーズが代表のメーカーだ。HDD、ブルーレイなどの録画機能が内蔵された録画テレビが特徴だ。録画テレビは32V型サイズから用意されている。
一人暮らしで狭い部屋の中をスッキリさせたいという方にはおすすめだ。
ハイセンス
海外ブランドで、低価格路線が中心。4Kテレビが人気で、国内メーカーに比べると断然求めやすい価格設定となっている。選び方としてコスパを重視している方におすすめだ。
LGエレクトロニクス
韓国の総合家電・情報通信メーカーだ。日本国内では、テレビ・ディスプレイを中心に家電製品全般を販売しており、高品質低価格でコスパもいい。
とくに有機ELテレビのシェアでは世界的にもトップクラス。テレビの選び方でEL有機テレビを考えている方にはおすすめだ。
TCL
格安4Kテレビで人気の中国電気機器メーカーだ。それほど予算はないけれど、4Kテレビの臨場感を楽しみたい、あるいはネット動画やゲームなどで臨場感を楽しみたいという方におすすめだ。
結論
テレビの選び方は、価格、種類、サイズ、機能、メーカーとさまざまなチェックポイントがある。多くの機能を搭載した高機能モデルはそれなりに高価となる。あるいは、コスパのよさを重視したテレビの選び方もありだ。部屋の大きさや視聴する目的、周辺機器やネット通信との相性などを考えた選び方をしよう。