目次
- 1. キッチンの蛇口を交換するタイミングとは?
- 2. キッチンの蛇口の種類
- 3. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|ワンホール混合水栓
- 4. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|ツーホール混合水栓
- 5. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|壁付き混合水栓
- 6. キッチンの蛇口の交換を業者に頼んだ場合の費用は?
- ワンホールタイプの蛇口
- レンチ(モンキーレンチがおすすめ)
- プラスドライバー
- キッチンの止水栓を閉める
- 給水栓を接続している左右のナットをレンチで外す
- カウンター下にあるナットをレンチで外す
- カウンター上の水栓を持ち上げて取り外す
- 台座がある場合はネジをドライバーでゆるめて取り外す
- 新しい台座をドライバーとネジでカウンターに取り付ける
- 新しい蛇口にシャワーホースが付いている場合は交換の前に引き抜く
- 台座に給水ホースを通して水栓を取り付ける(引き抜いたシャワーホースも戻す)
- 水栓の根元にネジがあるのでドライバーで締める
- カウンター下にある2本の給水ホースをアダプターで止水栓とつなげる
- シャワーホースとシャワーホースソケットを取り付ける
- ツーホールタイプの蛇口
- レンチ(モンキーレンチがおすすめ)
- キッチンの止水栓を閉める
- カウンター下にある左右の給水栓の接続ナットをレンチで外す
- 本体を固定しているカウンター下のナット2箇所をレンチで外す
- 水栓本体を上に持ち上げて取り外す
- 新しい水栓を穴に差し込んで取り付ける
- カウンター下でパッキンと座金をはめてナット2箇所を締める
- ナットで給水管を取り付ける
- 壁付きタイプの蛇口
- レンチ(モンキーレンチがおすすめ)
- シールテープ
- 古い歯ブラシ
- キッチンの止水栓を時計回りに回して閉める
- 水栓を固定している左右のナットをレンチで外す
- 水栓本体を壁面から取り外す
- 左右のクランク(取付脚)を反時計回りに回して取り外す
- 歯ブラシで配管の中にたまった汚れを掃除する
- 新しいクランクにシールテープを5~6回巻く
- クランクを差し込んで時計回りに3回以上回す
- 水栓を取り付けたら水平になるようにクランクを調整する
- ナットを締めてクランクに水栓を取り付ける
1. キッチンの蛇口を交換するタイミングとは?

キッチンの蛇口は定期的な交換が必要だ。交換のタイミングとサインをチェックしておこう。
10年以上使っている
キッチンの蛇口の寿命は10~15年が目安になる。経年で全体が劣化すると、修理をしてもまたすぐに壊れる可能性が高い。
さらに、古い蛇口は対応した部品の製造が中止されるので、メーカーでも修理ができなくなる。10年以上使っている蛇口は、修理ではなく交換を検討したほうがいい。
サビやグラつきなどが見られる
キッチンの蛇口がサビていたりグラついていたりする場合は、注意が必要だ。内部までサビている可能性や、配管にまでガタがきている可能性がある。
全体の劣化が進んでいれば、修理をしてもまた壊れてしまうだろう。蛇口の状態によっては、修理より交換したほうが安くすむケースもあるのだ。
2. キッチンの蛇口の種類

キッチンの蛇口を交換する方法は種類によって異なる。「ワンホール」「ツーホール」「壁付き」の特徴をまとめた。なお、水やお湯の片方だけを出す「単水栓」と、水とお湯を使い分けられる「混合水栓」に分かれるので、基礎知識として覚えておこう。
ワンホール
キッチンの天板に取り付けられる蛇口のうち、取り付け穴がひとつのタイプだ。取り付け穴のサイズは33~39mmが一般的だが、55mmのタイプもある。ワンホールの蛇口はツーホールに交換できないので、蛇口の選び方には注意しよう。
ツーホール
天板に取り付けるタイプの蛇口の中で、取り付け穴が2つあるものをツーホールという。天板の蛇口下に横長の台が付いていればツーホールだ。ミニキッチンを除き、2つある穴の距離は203mmで共通している。
手軽に交換したいなら、既設の水栓を取り外す必要がない簡易取付タイプがおすすめだ。なお、ツーホールの蛇口の場合でも、ワンホールには交換できない。
壁付き
名前の通り蛇口が壁面に取り付けられている。水とお湯の給水管の距離が105mm~225mmなら交換が可能だ。さらにハンドル式やレバー式に分かれているが、同じ壁付きの蛇口であれば違うタイプにも変更できる。
3. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|ワンホール混合水栓

キッチンの蛇口がワンホール混合水栓場だった場合の、交換方法を紹介しよう。取り付け穴のサイズを測って、対応する蛇口を用意することが重要だ。
用意するもの
交換方法
手順2の方法は水栓によって異なるので、わからないときは説明書でチェックしよう。
4. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|ツーホール混合水栓

ツーホールタイプのキッチンの蛇口を自分で交換する方法を解説する。取り付け穴のサイズと取り付け穴心間(給水管と給湯管の間の長さ)を測ってから蛇口を選ぼう。
用意するもの
交換方法
5. キッチンの蛇口を自分で交換する方法|壁付き混合水栓

壁付きタイプのキッチンの蛇口は、条件によっては自分で交換が可能だ。水とお湯の給水管の距離が105~225mm以内であるか、確認してから作業をしてほしい。
用意するもの
交換方法
クランクを取り付ける前に、何回転で取り付けられるのか確認しておこう。反時計回りに回してしまったら、手順6からやり直す。まずはクランクをへの字になるように取り付けて、あとからハの字になるように調整してほしい。
6. キッチンの蛇口の交換を業者に頼んだ場合の費用は?

自分でキッチンの蛇口を交換できないときは業者に依頼する。交換費用の目安と、確認しておきたいポイントを紹介しよう。
交換費用の目安
交換費用の目安は13,000~20,000円ほどだ。単水栓より混合水栓のほうが費用が高い傾向がある。ただし、これは交換だけの費用なので、水栓などの部品費や材料費は別だ。廃材引き取り料がかかるケースもあるので、事前に見積もりで確認することが重要になる。
「指定給水装置工事事業者」かどうかを確認しよう
指定給水装置工事事業者(※1)とは、水道事業者に指定を受けて工事を行う業者のことだ。給水装置工事を適正に施工できると認められている。指定給水装置工事事業者なのか確認しておくことが、トラブルを防ぐことにつながるだろう。
結論
キッチンの蛇口は自分で交換できる。まずは種類を確認して対応する蛇口を用意。取り付け穴のサイズや取り付け穴心間など、サイズを測っておくことが重要だ。ワンホールとツーホール、壁付きに分けて交換方法を紹介したので、ぜひチェックしてほしい。業者に依頼する場合は、費用の目安と指定給水装置工事事業者であるかを確認しておこう。
(参考文献)
※1: 神奈川県ウェブサイト「指定給水装置工事事業者の登録について」