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ハロゲンヒーター

ハロゲンヒーターの電気代は高い?安い?他の暖房器具と徹底比較

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年12月 5日

冬の暖房器具は何をお使いだろうか。マンションなどの集合住宅では石油ストーブ禁止の場所も多いため、エアコンや電気ストーブを使うという方も多い。暖房器具のなかでハロゲンヒーターを検討している方にとっては、電気代が気になるところだ。そこでハロゲンヒーターの特徴や電気代、その他の暖房器具との比較をしてみよう。

  

1. ハロゲンヒーターとは?

ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、電気ストーブの一種だ。燃料を燃やすのではなく、ハロゲンランプから出る遠赤外線の輻射熱(ふくしゃねつ)が身体を温めてくれる。輻射熱は、温度の高いものから低いものへと電磁波によって伝わる熱のことで、ハロゲンヒーター以外にもこたつ、オイルヒーターなどがある。
輻射熱の特徴は、物体の中まで届くため体感として身体の芯まで温まること。エアコンのように空気に熱を加えて暖めるわけではないため、部屋全体を暖めるというよりもピンポイントで手足などを温める暖房器具として便利だ。

2. ハロゲンヒーターの特徴

ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターにはどのような特徴があるのだろう。とくにメリットについて焦点を当ててみた。

すぐに暖かくなる

ハロゲンヒーターの特徴は、何といってもすぐに暖を取ることができるということだ。エアコンやファンヒーターではすぐに部屋を暖かくできないため、しばらくは寒い思いをしなくてはならない。ハロゲンヒーターなら、電源を入れればすぐに暖かくなるので、朝起きたときなど素早く身体を温めたいときに便利だ。

価格が安い

ハロゲンヒーターは、他の暖房器具に比べて比較的安価で手に入りやすい。メインはエアコンだけれど、サブでハロゲンヒーターをという使い方もできる。また、脱衣所やトイレなど寒い冬、ちょっとだけ使うときにも安価なので気軽に購入できる。

稼働音がうるさくない

ハロゲンヒーターは輻射熱で暖めるため、温風は出ない。温風が出ないので稼働音がせず、静かに使うことができる。

空気が汚れない

石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼して暖めるため、一酸化炭素が発生する。とくに石油ストーブの臭いが苦手だという方も多い。その点、ハロゲンヒーターは電気でハロゲンを発熱させているので、空気を汚したり臭いが発生したりということはない。

3. ハロゲンヒーターの電気代金はどれくらい?

電気代の計算
冬の暖房器具で気になるのは電気代だ。ハロゲンヒーターの電気代はどれくらいなのだろう。

電気代の計算方法

まず電気代の計算方法だ。電気代の計算式は以下の通り。

消費電力÷1,000×時間×電力量料金=電気代

たとえば電力料金を27円として、500Wの暖房機器を1時間使うと仮定すると、「500W÷1,000×1時間×27円=13.5円」となる。

ハロゲンヒーターの電気代

では、ハロゲンヒーターの電気代を計算してみよう。ハロゲンヒーターは強・中・弱などによって消費電力が違ってくるが、ここでは800Wを想定して計算してみよう。

800W÷1,000×1時間×27円=21.6円

1日8時間使用した場合だと「21.6円×8時間=172.8円」となり、1カ月(30日)の電気代は5,184円となる。

4. ハロゲンヒーターの電気代を他の暖房器具と比較

暖房器具
では、ハロゲンヒーターの電気代は高いのか、安いのか。他の暖房器具と比較してみよう。ハロゲンヒーターの電気代は、800Wで1時間当たり21.6円だ。

エアコンの電気代

エアコンは、部屋全体を温風の循環で暖めるため、部屋が暖まるまで時間がかかる。エアコンに向いているのは、広い空間を暖めたいときだ。エアコンの電気代は8畳用として、3円~24.3円(平均16円)となる。

電気ストーブの電気代

電気ストーブはすぐに身体を温めることができるが、空気そのものを暖める力が弱い。暖めたいスポットが決まっている場合や、エアコンなどの他の暖房器具で部屋が暖まるまでの短時間使用に向いている。消費電力は500Wから1,000W程度のものが多く、1時間の電気代は13.5~27円となる。

オイルヒーターの電気代

本体内のオイルが過熱され、空気の自然対流で暖めるので乾燥を避けることができる。ただし、部屋全体が暖まるまでには時間がかかる。ピンポイントで暖めるのではなく、長時間部屋全体を暖めるのに向いている。オイルヒーターの電気代は強設定で35円となる。

カーボンヒーターの電気代

遠赤外線の放出量が非常に多く、暖めるスピードが速い。また、身体に感じる暖かさも強い。カーボンヒーターの電気代は13.5円~27円となる。

電気ファンヒーターの電気代

電気ファンヒーターは温風を出して、部屋の中を暖める暖房器具だ。ただし、電気ファンヒーターの暖房効率はそれほど高くない。電気ファンヒーターの電気代は、21円となる。

5. 電気代を節約するためのハロゲンヒーターの選び方

ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、長時間使用すると電気代が他の暖房器具に比べると高くなる傾向がある。そこで、電気代を節約するためのハロゲンヒーターの選び方を紹介しよう。

使用場所に適したものを選ぶ

ハロゲンヒーターには、さまざまなサイズや形状がある。使用する場所、目的に合わせて選ぶことで電気代の節約になる。
たとえば、広めの部屋でハロゲンヒーターを使う場合には、大きめの長方形タイプ、パラボラ型がおすすめだ。逆にキッチンや洗面所でハロゲンヒーターを使う場合には、スリムタイプ、タワータイプを使うとムダな電気を使わずに、ピンポイントで暖めることができる。

温度調整ができる機種を選ぶ

ハロゲンヒーターの消費電力は比較的大きく、長時間使用すると電気代も跳ね上がる。そこで、使用するタイミングや外気温などに合わせてこまめに温度調節ができる機種を選ぶと、電気代の節約になる。

6. ハロゲンヒーターの電気代を節約するコツ

エアコン
ハロゲンヒーターを使う場合、できるだけ電気代を節約するために気を付けておきたいことがある。

他の暖房器具と併用する

ハロゲンヒーターは即効性はあるけれど、広い空間を暖める能力は低い。そこで、エアコンなど即効性はないけれど、時間の経過とともに広い範囲を暖めてくれるような他の暖房器具と併用して使おう。部屋が暖まってきたらハロゲンヒーターは切って、エアコンだけを使うようにするとよい。

弱モードで使用する

ハロゲンヒーターは弱・中・強といった出力モードがある。当然出力が高ければ高いほど電気代はかかってしまう。弱モードが最も経済的なので、ある程度身体が温まってきたら弱モードで使用するように心がけよう。

結論

ハロゲンヒーターはすぐに暖まり、価格もお手頃で空気を汚す心配もない。一方で、部屋全体を暖める力は弱く、電気代がかかる。そこで、ハロゲンヒーター単体で使うのではなく、他の暖房器具と併用して使うようにしよう。暖房器具それぞれの電気代や特徴を理解し、暖房費をできるだけ安く抑えてこの冬を乗り越えよう。
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  • 更新日:

    2021年12月 5日

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