目次
1. リビングレイアウトのポイント

「縦長」「横長」「正方形」に分けて、それぞれのリビングのメリットとデメリット、レイアウトのコツを紹介しよう。なお、生活動線を意識することは共通している。1人通るなら60cm、2人がすれ違うには90~120cmの幅が必要だ。
縦長リビングの場合
縦長リビングは壁面が広い傾向があるため、家具が配置しやすい。全体が見渡しやすく、奥行きが感じられるのがメリットだ。ただし、リビングとダイニングが区別しにくい、ソファとテレビの距離感が難しいといったデメリットがある。
空間をはっきりと分けたいなら、仕切りや小上がりを設置するといいだろう。リビングの一部を子ども用や書斎などのスペースにするのもおすすめだ。また、テレビとソファの距離は「画面の高さ×3」が目安になるので、レイアウトするときの参考にしてほしい。
横長リビングの場合
ダイニングとリビングが横並びなので一体感が生まれやすく、家事の動線がスムーズだ。窓に面した間取りが多いため、採光もとりやすい。一方で壁面が狭い傾向があり、家具の配置するのが難しい傾向がある。広さや窓の配置によっては、奥行きが感じにくいのもデメリットだ。
キッチンとリビングのつながりを活用できるよう、レイアウトするのがポイント。家事動線を短くすれば、料理を運んだり片付けたりが楽になるだろう。ダイニングとリビングで別々に家具をまとめると、空間を区別しやすくスッキリとした印象になる。
正方形リビングの場合
正方形リビングは中央の空間が広くとれるため、フリースペースが作りやすい。ソファとローテーブルを組み合わせた「ソファダイニング」にもおすすめだ。ただし、家具の配置が難しいといったデメリットがある。ダイニングとリビングが区別しにくく、サイズが大きなテーブルやソファが置きにくいので注意が必要だ。
ソファとテレビを壁際に置くと距離が遠くなることがあり、近づけると無駄なスペースが生まれる。「画面の高さ×3」の距離を目安に配置して、壁面にはL字型ソファや収納家具を置くといい。家具を選ぶときはリビングの広さに適したサイズにしよう。
2. リビングのソファの基本レイアウト

リビングのレイアウトを決めるときは、まずはソファの配置を決めるといい。基本のソファレイアウトを紹介する。
L型のレイアウト
2つのソファをL字型に置くレイアウトだ。デッドスペースが発生しにくく、壁のコーナーに合わせて置くこともできる。相手を斜めに見つつ会話ができるため、来客時には対面するよりもリラックスしやすい。
対面型のレイアウト
テーブルを挟んで2つのソファを配置する。対面で会話ができるため来客が多いご家庭におすすめだ。ただし、両方のソファを壁面から離す場合、背面に十分なスペースが必要になる。狭いリビングなら、両側のソファを壁面につけるといった工夫をしよう。
コ型のレイアウト
テーブルの3方向をソファで囲むレイアウトだ。座れる人数が多いため、二世帯住宅のような大家族に向いている。来客時にいろいろな座り方ができるのがメリットだ。配置によって使いやすさが変わるため、生活動線や座りやすさを確認して配置するといい。
3. リビングのおしゃれなレイアウト実例

リビングのおしゃれなレイアウト実例を広さ別に紹介する。理想のリビング作りの参考にしよう。
8畳リビングのレイアウト実例
8畳のリビングにはコンパクトな家具を活用しよう。テレビボードとソファを壁面につけて、真ん中にテーブルを配置する。ソファの高さにあわせたローテーブルを選べば、食事や作業ができるソファダイニングになる。
10畳リビングのレイアウト実例
L字型ソファをコーナーに配置するレイアウトがおすすめ。壁面につけて置くことで、スペースを有効に活用できる。ロータイプのソファを選んでテーブルやテレビ台の高さを合わせれば、空間を広く見せることが可能だ。
12畳リビングのレイアウト実例
ダイニングとリビングをソファで分けるレイアウトを紹介。ソファを部屋の中央に置いて背もたれを仕切りにし、そこでスペースを分けるイメージだ。ダイニング側にはダイニングテーブルを、リビング側にはソファとテーブル、テレビ台を配置する。
16畳リビングのレイアウト実例
16畳のリビングは空間を広く使えるので、L字型ソファを壁面から離してレイアウトしてもいい。ダイニングテーブルと対面で配置すれば一体感がでる。大人数でコミュニケーションが取りやすいので、ご家族が多いご家庭におすすめだ。
18畳リビングのレイアウト実例
ダイニングテーブルとソファを横並びにするレイアウト実例だ。ソファの対面に配置したテレビが、ダイニングテーブルからでも見やすくなる。18畳のリビングは空間を広く使えるので、2つのソファを使ってL字型のレイアウトにしてもいい。
20畳リビングのレイアウト実例
背もたれが高いL字型ハイバックソファを仕切りにしたレイアウト。ダイニングテーブルに背を向けて配置して、空間をしっかりと分けよう。ゆったりと座れるハイバックソファを活用することで、家族でくつろげるスペースになる。
結論
おしゃれで過ごしやすいリビングにするためには、レイアウトの基本を学んでおきたい。縦長や横長、正方形など、間取り別の特徴とレイアウトのコツをチェックしよう。最初にソファの配置を決めるのがポイントだ。3つのソファレイアウトの特徴を確認して配置を決めよう。おしゃれな実例もあわせて紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。