目次
- 1. リビングダイニングのレイアウトが大切な理由
- 2. リビングダイニングのレイアウト前にまず準備
- 3. リビングダイニングのレイアウトのコツ
- 4. リビングダイニングの基本レイアウト
- 5. 広さ別リビングダイニングのレイアウト例
1. リビングダイニングのレイアウトが大切な理由

家族が過ごすリビングと、食事をするダイニングが一緒になったリビングダイニングは、暮らしの中心だ。集まってくつろいだり食事をしたりと役割は多い。家族が長時間過ごす場所なので、より快適さが求められるだろう。
インテリア性はもちろん、コミュニケーションのとりやすさや生活動線を意識したレイアウトにする。ストレスなく使用でき、人が集まりやすいリビングダイニングにするために、家具の配置を工夫してほしい。
2. リビングダイニングのレイアウト前にまず準備

リビングダイニングのレイアウトを決める前に、まずは準備を整える。3つのポイントをチェックして、実践してほしい。
部屋のサイズを測る
まずはリビングダイニングのサイズを正確に測ることから始めよう。「横幅」「奥行き」「窓や扉の位置やサイズ」を採寸する。ハリやキッチンカウンターがある場合は一緒に測っておく。簡易的な図面を書いてサイズを記載しておけばわかりやすい。なお、正式な建築図面がある場合は、三角スケールで縮尺を合わせて寸法をチェックできる。
家具のサイズを測る
リビングダイニングに置く家具の「横幅」「奥行き」「高さ」を採寸する。テレビやこたつなど、置きたい家電があれば一緒に測っておこう。新しく家具を購入する場合は、公式サイトやカタログで正確なサイズを確認してほしい。
コンセントの場所を確認
リビングダイニングにあるコンセントの場所を事前にチェックしておこう。どのコンセントにどの家電をつなげばいいのか、位置を確認しながら考える。スマホなどの充電用のコンセントも、あらかじめ決めておくといいだろう。
家具でコンセントをふさいだり、コンセントと家電の距離が離れていたりすると使いにくい。延長コードを長く伸ばすと邪魔になるので注意。とくにテレビ線をつなぐ「テレビコンセント」の場所は、テレビの配置に大きく関係するのでしっかり確認しておこう。
3. リビングダイニングのレイアウトのコツ

オシャレで過ごしやすいリビングダイニングにするためのコツをまとめた。テレビや家具を配置するときのポイントを解説しよう。
テレビの位置を決める
テレビはテレビ線をつなぐ必要があるので、テレビコンセントの近くに配置する。テレビ台が収まるか、視聴に十分なスペースがあるかが重要なポイントだ。
あとはテレビがどう見えるのか、いろいろな場所から確認しておこう。キッチンやダイニングスペースからテレビが見えるように、レイアウトを工夫してもいい。
ソファの位置を決める
ソファはテレビの前に置くのが一般的だ。テレビに適した視聴距離は「画面の高さ×3」で、4kなら「画面の高さ×1.5」とされている。ソファの配置はこの視聴距離を目安に決めよう。
ただし、広いリビングダイニングの場合は、テレビとソファの距離にゆとりをもたせたほうが過ごしやすい。ローテーブルを置くなら、ソファに座ったとき天板に手が届くか、テレビ台の収納は出し入れしやすいかなども確認しておこう。
生活動線を意識する
適度な生活動線を確保して、移動しやすいリビングダイニングにする。1人が通るなら60cm、2人がすれ違うには90~120cmの幅が必要だ。生活動線が狭いと移動がしにくくなるので注意しよう。
また、日々の生活でどのように動くかも考えてレイアウトする。たとえば、キッチン近くにダイニングテーブルを置けば、料理や食器が運びやすい。生活動線を意識することが、無駄な手間を省くことにつながる。
ダイニングテーブルの置き方を決める
ダイニングテーブルを置く場合、椅子を引くスペースが必要だ。人が通ることがあるなら、後ろに適度な生活動線も確保したい。椅子を引いて座るには60cm、座った状態で人が通るには100cm程度の幅がいる。
また、縦置きや横置きなどダイニングテーブルの置き方には種類がある。テレビが見える配置か、動線は確保しやすいかなどを確認しよう。狭いリビングダイニングの場合、カウンターにダイニングテーブルをつけてレイアウトすると動線を確保しやすい。
4. リビングダイニングの基本レイアウト

リビングダイニングの基本レイアウトを形状別に解説。「縦長」「横長」「正方形」に分けて紹介する。
縦長リビングダイニングの場合
縦長リビングは壁面が広く使用できるため、家具をレイアウトしやすい。ソファやテレビ台を壁面につけると、動線が確保しやすくなる。
リビングとダイニングの一体感は縦長リビングダイニングの魅力だが、ゾーニングしたいなら工夫が必要だ。それぞれの家具をまとめて配置して、スペースを分けるといい。
横長リビングダイニングの場合
長い辺に大きな窓があるため明るく開放感があるが、家具を置ける壁面が限られている。壁面から離すレイアウトを上手に取り入れよう。
たとえば、ソファをリビングダイニングの中央に配置してゾーニングしてもいい。ダイニングの方向に背もたれを向けて、仕切りとして使用するレイアウトにしよう。
正方形リビングダイニングの場合
正方形リビングダイニングは、家具のレイアウトが難しく無駄なスペースが生まれやすい。壁際にテレビを配置するとソファと離れてしまい、テレビに近づけると後ろが空いてしまう。空いたスペースに収納を置く、L字型ソファでコーナーを活用するなどの工夫で、無駄なスペースをなくすのがポイントだ。
5. 広さ別リビングダイニングのレイアウト例

リビングダイニングの広さによって適したレイアウトは異なる。広さ別に例を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
8畳リビングダイニングのレイアウト例
8畳のリビングダイニングはやや狭いので、ソファとテレビ台をそれぞれ壁面につけて配置しよう。生活動線がしっかりと確保でき、ダイニングスペースにスムーズに移動できる。
10畳リビングダイニングのレイアウト例
ゆったりと座れるL字型ソファを取り入れたレイアウトだ。正面の壁際にテレビを配置すれば、複数人で座って視聴できる。家族団らんに適したスペースになるだろう。
12畳リビングダイニングのレイアウト例
ダイニングスペースに背面を向けてソファを配置する。リビングとダイニングをゾーニングしよう。しっかり分けたいなら背もたれが高いソファを、一体感がほしいなら背もたれが低いソファを選ぶといい。
16畳リビングダイニングのレイアウト例
L字型ソファを壁から離してレイアウトするアイデアだ。16畳リビングダイニングは広さがあるので、L字型ソファの背面にも十分な生活動線が確保できる。
18畳リビングダイニングのレイアウト例
ダイニングテーブルとローテーブルを横に並べて配置しよう。ローテーブルの前にあるテレビが、ダイニングテーブルからでも見やすいのがメリットだ。
20畳リビングダイニングのレイアウト例
リビングダイニングの真ん中に、L字型ソファをレイアウトするアイデアだ。背もたれでリビングスペースとダイニングスペースをゾーニングできるのはもちろん、座面が広いL字型ソファでゆったりとくつろげる。
結論
リビングダイニングをレイアウトするときは、まず部屋や家具のサイズを測る。コンセントの位置を確認しておくことも大切だ。それからテレビやソファ、ダイニングテーブルの位置を決めて、適度な生活動線を確保しながら配置する。形状別に適したレイアウトが違うので、こちらもあわせてチェックしよう。広さ別の実例も参考にしつつ、理想のリビングダイニングになるように工夫してほしい。