目次
- 1. Wi-Fiルーターの「寿命」は何年?
- 2. Wi-Fiルーターの寿命が近いときに見られる症状
- 3. 寿命以外にもある!Wi-Fiルーターの買い替え時期とは?
- 4. Wi-Fiルーターを買い替えるときのチェックポイント
- 5. Wi-Fiルーターが完全に寿命を迎える前に買い替えを
- (Wi-Fi6)IEEE802.11ax:2.4GHz/5GHz帯:9.6Gbps
- (Wi-Fi5)IEEE802.11ac:5GHz帯:6.9Gbps
- (Wi-Fi4)IEEE802.11n:2.4G帯/5GHz帯:300Mbps
- IEEE802.11a:5GHz帯:54Mbps
- IEEE802.11g:2.4GHz帯:54Mbps
- IEEE802.11b:2.4GHz帯:11Mbps
- 間取りと通信範囲
- 接続したいデバイスと接続可能な台数
- 通信規格(通信速度)
- メッシュWi-Fi機能の有無
1. Wi-Fiルーターの「寿命」は何年?

Wi-Fiルーターには寿命がある。本体や通信規格、セキュリティの寿命についてそれぞれまとめた。
ルーター本体の寿命は4~5年が目安
Wi-Fiルーター本体の寿命は4~5年が目安だ。この年数を過ぎるとトラブルが発生しやすくなる。古いWi-Fiルーターで通信速度や接続状態に異常があれば、本体の寿命を疑おう。
新たな通信規格の登場で実質的に寿命を迎えることも
常に新しい通信規格が登場しており、古いWi-Fiルーターだと対応していない。登場周期はおよそ2年~6年だが、古い通信規格でもそのまま使えるため、そこまで気にする必要はないだろう。ただし、あまり古いWi-Fiルーターだと通信速度が遅くなるので、やはり買い替えを検討したほうがいい。
Wi-Fi通信規格と周波数帯一覧
左から「無線LAN規格」「周波数帯」「最大通信速度」だ。2.4GHzは障害物に強く屋内と屋外の両方で使用できるが、電子レンジといった機器やBluetoothに干渉しやすい。5GHzは障害物に弱い一方で、電波干渉が少ないといった特徴がある。
セキュリティが古いWi-Fiルーターもある意味で寿命
Wi-Fiルーターの通信は暗号化されており、不正アクセスを防ぐ役割がある。古いWi-Fiルーターの通信は、解析される可能性が高くなるので注意。クレジットカードの番号など個人情報が漏洩するリスクがあるため、セキュリティ面が心配だ。新しい暗号化方式を使用した、最新のWi-Fiルーターのほうが安全性が高い。
2. Wi-Fiルーターの寿命が近いときに見られる症状

Wi-Fiルーターは完全に使えなくなる前に買い替えたい。寿命が近づいたときのサインを見逃さないようにしよう。
通信速度が低下する、接続が不安定になる
Wi-Fiルーターの寿命が近づくと、通信速度が低下したり接続が不安定になったりする。一時的な回線の混雑でこのような症状が発生するケースもあるが、頻繁に発生するなら注意が必要だ。複数のデバイスで接続してみて、症状がでるか確認してみるといい。
再起動してもそれらの症状が改善しない
上記で紹介した症状がある場合は、まずWi-Fiルーターの再起動を試してみよう。それでも改善されないなら、寿命が近い可能性が高い。
なお、症状が通信速度の低下だけなら、IPv6接続対応事業者に替えることで改善するケースがある。IPv6接続を利用していても通信速度が遅いなら、やはり本体の寿命だと考えられるだろう。
3. 寿命以外にもある!Wi-Fiルーターの買い替え時期とは?

寿命以外でWi-Fiルーターの買い替えをすべきタイミングを紹介。買い替えるか迷っているときは、ぜひ参考にしてほしい。
接続機器が増えた
Wi-Fiルーターは機種ごとに接続できる機器の台数が決まっている。それを超えると通信速度が遅くなるので、通信機器が増えたときは高スペックな最新機種への買い替えを検討しよう。
スマホやタブレットを買い替えた
最新モデルのスマホやタブレットは、最新規格に対応しているため通信速度が速い。ただし、Wi-Fiルーターが古いと最新規格に対応しておらず、デバイスの性能が十分に発揮できなくなる。より快適に利用したいなら、Wi-Fiルーターと一緒に買い替えるのがおすすめだ。
引っ越しをして間取りが増えた
電波の届きやすさは間取りによって左右される。同じWi-Fiルーターを使用していても、引っ越し後の環境によっては通信速度や接続に問題が発生することもあるだろう。つながりやすい最新機種を用意したほうがいいケースは多い。
動画などを視聴する時間が増えた
動画の視聴やゲームをプレイする時間が長くなれば、通信量も増えてしまう。古いWi-Fiルーターのままだと、通信速度が遅くなる可能性があり快適に利用できない。増えた通信量に対応できる最新機種への買い替えを検討しよう。
回線の乗り換えで最大通信速度が増した
回線を乗り換えて最大通信速度が増しても、Wi-Fiルーターが古いと速さが実感できない。回線の変更とあわせて、対応したWi-Fiルーターに買い替えるのがおすすめだ。
今の通信速度に不満を感じるようになった
Wi-Fiは発売当初の規格にしか対応していないため、時間がたつにつれ通信速度に不満を感じやすくなりがちだ。速度が遅いと感じたらWi-Fiルーターの規格を確認。最新規格より古い場合は、新しい規格に対応したWi-Fiルーターを購入すると通信速度への不満を解消できる。
4. Wi-Fiルーターを買い替えるときのチェックポイント

寿命を迎えたWi-Fiルーターを買い替えるときは、選び方が重要だ。確認しておきたいチェックポイントを一覧で紹介する。
Wi-Fiルーターの買い替え時にはここをチェック
インターネットを快適に使用したいなら、環境に適したWi-Fiルーターを選ぼう。電波の届く範囲や機接続可能な台数は機種によって異なる。速さを重視するなら最新の通信規格かどうかも重要だ。自宅が広い場合は、障害に強いメッシュWi-Fi機能があるWi-Fiルーターを選ぶといい。
5. Wi-Fiルーターが完全に寿命を迎える前に買い替えを

急にWi-Fiルーターが完全に寿命を迎えると、インターネットを使った作業ができなくなる。また、急な故障に慌てないためにも、寿命のサインを見逃さないようにしよう。通信速度が遅くなったり、接続が不安定になったりしたときは、まず再起動を試してみてほしい。
再起動をしても改善しないなら、Wi-Fiルーター本体の寿命だと考えられる。その他に通信規格やセキュリティ面での寿命もあるので、こちらもあわせてチェックしておこう。寿命を迎える前に新しい機種に買い替えることが重要だ。
結論
Wi-Fiルーター本体の寿命は4~5年が目安だ。通信規格やセキュリティ面にも寿命があるので、こちらも確認しておこう。また、寿命以外にも買い替えを検討するタイミングがある。接続機器が増える、通信速度に不満があるなど適した時期を紹介したので、参考にしてほしい。買い替えのときに確認しておきたいポイントも、あわせてチェックしておこう。