目次
- 1. サーキュレーターと扇風機の違いを確認
- 2. サーキュレーターの基本的な使い方
- 3. サーキュレーターのより効果的な使い方
- 4. サーキュレーターを選ぶときのポイント
- 5. サーキュレーターは置き場所で効果が変わる!正しい使い方を覚えておこう
1. サーキュレーターと扇風機の違いを確認

使い方の前に、サーキュレーターの基礎知識を覚えておこう。扇風機との違いや、エアコンとの併用するメリットについても解説する。
サーキュレーターとは
サーキュレーターは、空気を循環させるために使用するアイテムだ。送風を全体に行き渡らせて、室内の温度を一定にする。コンパクトで持ち運びがしやすい形状が特徴だ。
扇風機との違いは?
扇風機は、風に当たって涼感を得るために使用する。サーキュレーターの送風は直線的で強いが、扇風機の送風は優しく広範囲に届く。空気の循環にはサーキュレーター、涼をとるなら扇風機というように使い分けよう。
サーキュレーターとエアコンの併用は節電につながる?
サーキュレーターとエアコンを併用すれば、温度のムラをなくすことが可能だ。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、同じ部屋でも場所によって温度に差がでる。空気を循環させて均一にすることで、冷暖房の効果を感じやすくなるのだ。
冷房なら設定温度を上げ、暖房なら設定温度を下げれば消費電力を抑えられる。サーキュレーターで変わった体感温度にあわせて設定すれば、電気代の節約にもつながるだろう。ただし、空気を効率よく循環させるにはコツがいるので、使い方を確認しておくことが重要になる。
2. サーキュレーターの基本的な使い方

サーキュレーターの基本的な使い方をまとめた。知っておきたい2つの使い方をマスターしておこう。
換気したいとき
換気のときサーキュレーターを活用すれば、空気を効率よく入れ替えられる。窓やドアなど、換気をする場所に向けて置くのが使い方のポイントだ。「淀んだ空気を室外に向かって押し出す」と考えればわかりやすい。
室内の空気を循環させたいとき
室内の空気を循環させて冷暖房の効果を高める使い方だ。冷房のときはエアコンに背を向けて置くと、床に溜まった冷気が上手に循環する。首振りは使用せず、床と平行に送風するのが使い方のポイントだ。
暖房の場合はサーキュレーターを対角線上に置いて、エアコンに向かって送風しよう。こうすれば天井に溜まった暖気が部屋全体に行き渡る。首振りを使用すればより効果的。家具などが邪魔で対角線上に置けない場合は、真上に向けるといい。
3. サーキュレーターのより効果的な使い方

サーキュレーターのより効果的な使い方を、場面別に紹介する。2部屋やロフトがある部屋で冷暖房を行き渡らせるコツと、洗濯物を早く乾かす方法を解説しよう。
2部屋に冷房や暖房の効果を行き渡らせたいとき
2部屋に冷房の風を循環させる使い方
上記で紹介した冷房での使い方と同じように、エアコンに背を向けサーキュレーターを置く。送風を隣の部屋に向けるのが、冷気を上手に届けるためのポイントだ。
2部屋に暖房の風を循環させる使い方
まずエアコンのある部屋の真ん中にサーキュレーターを置こう。あとは真上に向けて送風すれば、天井付近に溜まった暖気が分散して隣の部屋まで届きやすくなる。
ロフトがある部屋で冷房や暖房の効果を行き渡らせたいとき
冷房の風を循環させる使い方
ロフトがある部屋で冷房を循環させたいなら、サーキュレーターを2台使うのがおすすめだ。1台目はロフトに置き、斜め上の天井に向かって送風する。2台目は1階のエアコンに背を向けた状態で置く。あとはロフトに向かって送風すればOKだ。
暖房の風を循環させる使い方
暖房でもサーキュレーターを2台使うのがおすすめだが、置き方は冷房とは異なる。1台目はロフトの端に置いて、1階に向かって送風しよう。2台目は1階にあるエアコンの下に置き、真上に向かって送風して空気の流れを作る。
部屋干し中の洗濯物を速く乾かしたいときの使い方
洗濯物に直接当たるように置くのが使い方のポイントだ。首振り機能を使って、まんべんなく空気が当たるように送風しよう。より速く乾かしたいなら、除湿器や換気扇と併用してもいいだろう。部屋干しが多くなる梅雨時期や、洗濯物が乾きにくい冬場に活用してみてほしい。
4. サーキュレーターを選ぶときのポイント

サーキュレーターの性能や機能には違いがあるので、選び方が重要だ。チェックしておきた3つのポイントを解説する。
モーターの種類
サーキュレーターのモーターは「AC」と「DC」に分かれる。ACモーターは安価で購入できるが、機能がシンプルで消費電力が高い。一方で価格がやや高めのDCモーターは、風量が細かく調節できて静音性が高いといった特徴がある。消費電力が低くランニングコストが安いのも魅力だ。
風量や静音性
部屋の広さによって必要な風量が違うので、まず適用畳数をチェックしよう。使用する部屋+2~3畳を選べば、部屋の間取りに関係なくしっかりと空気が循環する。また、静音性で選ぶなら「50dB以下」のサーキュレーターがおすすめだ。より静かな「静音モード」がある商品もあるので、ぜひチェックしてほしい。
首振り機能やタイマーなどの付帯機能
空気を効率よく循環させたいなら、首振り機能があるサーキュレーターを選ぶといい。まんべんなく送風できるので、洗濯物の乾燥にも役立つだろう。首振りの角度は商品によって違うため、そちらにも注目してほしい。
タイマー機能があれば、設定した時間に自動で電源が切れる。就寝時や留守中にサーキュレーターを使うならあったほうがいい機能だ。設定できるタイマーの時間も商品によって違うので、十分に比較してから購入しよう。
5. サーキュレーターは置き場所で効果が変わる!正しい使い方を覚えておこう

サーキュレーターは、使い方を間違えると十分な効果を発揮できない。エアコンと併用する場合、暖房と冷房で適した置き方が違うので確認しておこう。
冷房はエアコンに背を向けて置いて平行に送風する。暖房の場合は、対角線上に置いてエアコンに向かって送風しよう。2部屋やロフトがある部屋で効率よく空気を循環させるコツも紹介したので、基本の使い方とあわせてチェックしてほしい。
結論
サーキュレーターは換気や空気の循環で活躍する。置き方や送風の向きによって効果が変わるので、効率的な使い方を確認しておこう。また、サーキュレーターにはいろいろなタイプの商品がある。新しく購入するなら、選び方のポイントをしっかりと確認しておくことが大事だ。