目次
- 1. LANケーブルとは?種類や特徴も解説
- 2. LANケーブルの「CAT(カテゴリー)」にも種類がある
- 3. LANケーブルの選び方
- 4. LANケーブルの主なメーカーとおすすめ3選
- 5. LANケーブルは種類が豊富!用途や目的に合わせた選び方をしよう
- CAT5:100Mbps
- CAT5e:1Gbps
- CAT6:1Gbps
- CAT6A:10Gbps
- CAT7:10Gbps
- CAT7A:10Gbps
- CAT8:40Gbps
- エレコム
- サンワサプライ
- ミヨシ
- バッファロー
1. LANケーブルとは?種類や特徴も解説

まずはLANケーブルの種類と特徴を解説する。基本的な知識とあわせてまとめたので見ていこう。
LANケーブルとは
LANケーブルは、インターネットを有線で接続するためのケーブルだ。無線LAN接続と比べて安定性があり、複雑な設定が不要で使えるのが魅力。主にパソコンと周辺機器の接続に使用するが、パソコン同士での通信に使う種類もある。
LANケーブルのいろいろな種類と特徴
ストレート
8本の銅線が真っ直ぐに接続されているのでストレートという。無線LANルーターの付属品に多い丸形のタイプだ。曲がりにくく長距離の配線に適している。伝達スピードや安定性に優れており、通信ノイズの影響も受けにくい。
クロス
LANポート同士の接続に使用する。パソコンとパソコンを接続することで、直接データのやり取りが可能だ。インターネット接続に使用するLANケーブルとは種類と用途が違うので、間違えないように注意しよう。
薄型(フラット)
名前の通りに薄型タイプのLANケーブルだ。ラグの下や壁際にフラットな状態で配線できるのが魅力。ただし、ストレートと比較して強度が劣り、さらにノイズにも弱いので長距離での利用に適さない。
極細
配線周りをスッキリさせることができる極細タイプ。柔らかく曲げやすいため、狭くてケーブルが混在している場所でも配線しやすい。かさばりにくく持ち運びにも便利だが、通信の安定性はやや低いので注意しよう。
リール(巻取り)
メジャーのように巻き取れるタイプのLANケーブルだ。使用しないときは、ケーブルを巻き取ってコンパクトに収納できる。出張先や旅行先で使用する、持ち運び用のLANケーブルとしておすすめだ。
PoE対応
電力線ネットワーク(PowerOverEthernat)に対応しているケーブル。PoE対応のLANケーブルがあれば、1本で電力供給と通信が可能だ。コンセントが近くにない場所でも、防犯カメラなどのネットワーク機器を設置できる。
STP
電磁波やノイズを防ぐシールド加工が施されているLANケーブルだ。ノイズが発生しやすく、ネットワークが混戦している環境に適している。ただし、一般家庭で使用するなら、シールド加工がないUTPケーブルでも問題はない。
金属製外皮(防鼠)
LANケーブルの外皮が金属製なので耐久性が高い。ペットが噛んだり椅子のキャスターで踏んだりしても、断線しにくいのが特徴だ。ねずみが出る倉庫やペットのいるご家庭に向いている。
2. LANケーブルの「CAT(カテゴリー)」にも種類がある

LANケーブルの通信速度はCATで確認することが可能だ。CATの種類について詳しく解説しよう。
数字が大きいほど高速通信に対応可能
「CAT6」や「CAT7」など数字によって種類が分かれている。この数字が大きいほど高性能になり、高速通信への対応が可能になるので確認しておこう。なお、現在ではCAT6以上が主流なので、CAT5やCAT5eはあまり見かけない。
LANケーブルのCATと通信速度一覧
3. LANケーブルの選び方

LANケーブルの種類とあわせて、選び方を確認しておこう。5つのポイントをチェックすれば、用途に適したLANケーブルが選べる。
CAT(カテゴリー)
通信速度重視なら「CAT7」「CAT7A」「CAT8」
「CAT7」「CAT7A」「CAT8」なら高速通信が可能だ。オンラインゲームをプレイする方や、業務用サーバーを使っている方におすすめ。テレワークなどで安定した通信が必要な場合にも適している。
通信速度にこだわらなければ「CAT6」「CAT6A」
ネットサーフィンや動画視聴に使用するなら「CAT6」「CAT6A」がいい。CAT7以上のLANケーブルと比較して性能は劣るが、通常の用途であれば問題なく使用できる。高性能タイプより安価に購入できるのもメリットだ。
ケーブルの種類
ルーターと接続するならストレート、パソコン同士ならクロスを選ぼう。ラグなどの下に敷くなら薄型が、ゲーブルが混在している場所に配線するなら極細がいい。持ち運びにはコンパクトに収納できるリールがおすすめだ。天井や屋外にネットワーク機器を接続する場合はPoE対応、ペットを飼っているなら金属製外皮を選ぼう。
単線とより線
LANケーブルの中には8本の銅線が入っており、その種類によって「単線」と「より線」に分かれる。単線は1本の太い銅線で作られていて通信が安定している。一方のより線は1本の銅線が7本の細い動線で作られているため、柔らかく取り回しがしやすい。
単線は固くて取り回しが悪い、より線はノイズに弱く安定性で劣るというデメリットがある。ケーブルの長さが10m以上なら単線、5m未満で狭い場所に配線する場合はより線がおすすめだ。
長さ
配線する距離を測った上でLANケーブルを選ぼう。短すぎると接続できず、長すぎると邪魔になりやすいうえにノイズも発生しやすい。
部屋の端から端まで直線で接続する場合、間取りにもよるが4.5畳なら3m、6畳や8畳、10畳だと5mが目安になる。高さが違う機器同士をつなぐときは、その分の長さも考慮したうえで選んでほしい。
コネクタ
コネクタとは、LANケーブルの両端にある機器と接続する部分だ。爪が折れにくい「ツメ折れ防止」や他のポートと干渉しない「スリム」、劣化に強い金メッキ加工など、いろいろな種類がある。頻繁に抜き差しするなら爪折れ防止、複数のコネクタを並べて差すならスリムがいいだろう。
4. LANケーブルの主なメーカーとおすすめ3選

LANケーブルの種類と一緒にチェックしたいのがメーカーだ。おすすめのLANケーブルとあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
LANケーブルの主なメーカー
エレコムはCAT5eからCAT8などの豊富なラインナップが魅力。サンワサプライは極細やフラットタイプが、ミヨシは極薄フラットタイプなどが揃う。バッファローは曲げても折れない爪や、コネクタロックなどの機能が魅力だ。
LANケーブルのおすすめ3選
バッファロー「BSLS8NU100BL」
CAT8に対応したLANケーブルだ。通信エラーであるエイリアンクロストークを防ぐ、二重シールド構造を採用。爪は180度曲げても折れないので、繰り返し抜き差ししても安心だ。
エレコム「LD-OCTST/BM50」
4.1mmのスリムケーブルを採用しているので、狭い場所でも配線しやすい。難燃性素材を使用して安全性を高めているのが特徴。CAT8に対応で、さらに二重シールド構造によりエイリアンクロストークを防げる。
サンワサプライ「KB-T8FL-01BK」
2.8mmの薄型タイプなのでラグの裏や狭い隙間にも配線できる。ケーブル内部のモールド加工でよりが戻りにくく、性能特性が落ちないのが魅力だ。難燃性ケーブルなので安全性が高く、CAT8にも対応している。
5. LANケーブルは種類が豊富!用途や目的に合わせた選び方をしよう

LANケーブルはさまざまな種類がある。ストレートやクロスなど、それぞれの特徴を確認しておこう。形状や機能、通信速度もあわせてチェック。用途や目的にあったLANケーブルを選んでほしい。
結論
LANケーブルを購入するなら、まずは種類の違いに注目しよう。ラグの下に配線するなら薄型、持ち運びにはリールというように、用途によって適したANケーブルは異なる。通信速度はCATで確認できるため、こちらの種類とあわせて確認しよう。選び方やおすすめの商品も紹介したので、どれにしようか迷ったときは参考にしてほしい。