目次
- 玉結びをしたら布の表側から針を入れてボタンを付ける位置をすくう
- ボタンの裏から穴に針を通したら表側から隣の穴に通す
- 布の表側から針を通して糸のゆるみ(糸足)を残して引く
- 裏側から表側に糸を通したら手順2~4を2~3回繰り返す
- 糸足に糸をクルクルと3回ほど巻きつける
- 布の表側にあるボタンの根本から裏側に糸を通して玉止めをする
- 玉結びをしたら布の表側から針を刺してボタンを付ける位置をすくう
- ボタンの足に糸を通したら布の表側からすくう
- 糸を引いて手順2を2~3回ほど繰り返す
- 布の表側で玉止めしたあと縫い目に糸をくぐらせてカットする
- 穴あけ具を使って取り付け部分に穴を開ける
- 布の表側から穴にボタンの足を差し込む
- 打ち台にボタンと表側を下にした布地、バネの順番に重ねる
- 打ち具を使ってボタンの足を動かなくなるまでつぶす
- 打ち台とホソ、表側を上にした布地、ゲンコの順番に重ねる
- 打ち具を使ってホソの足が回らなくなるまでつぶす
- 玉結びをしたら布の表側から針を入れてボタンを付ける位置をすくう
- 穴に裏側から針を通したら穴のすぐ外側に針を刺してすくう
- 糸を少しだけ引いて輪になった部分に針を通して固定する
- 手順2~3を繰り返したらスナップボタンの下をすくって次の穴に移る
- 4つの穴をすべて縫い付けたあと、きわで玉止めしてボタンの下をくぐらせる
- 取り付ける位置を決めたら裏側に接着芯を貼り付ける
- 足を差し込む部分に小さく切り込みを入れる
- 切り込みにマグネットボタンの足を差し込む
- 当板に足を通したら両側に倒して固定する
1. ボタンの付け方は種類で異なる

ボタンの付け方の前に種類別の特徴を紹介する。「2つ穴ボタン」「4つ穴ボタン」「足つきボタン」「スナップボタン」「マグネットボタン」について、それぞれ説明しよう。
2つ穴ボタン
2つ穴ボタンは、その名前の通り穴が2つ空いているタイプのボタンだ。穴に糸を通して縫い付けるのが2つ穴ボタンの付け方。薄手のブラウスやシャツなど、着用する頻度が高い衣服に適している。
4つ穴ボタン
穴が4つ開いているのが特徴。4つの穴に糸を通すため、2つ穴ボタンよりしっかりと縫い付けられる。コートやスーツのジャケットのような、重みのある衣服でもしっかりと留められるだろう。
足つきボタン
表面から穴が見えず、足と呼ばれる部分に糸を通して縫い付ける。デザイン性が高く、オシャレ着に使用することが多い。金属や木製、プラスチックなど材質も豊富なので、雑貨づくりにも活躍する。
スナップボタン
凹型と凸型、2つのパーツをセットで使用するボタンだ。はめ込んで留め外しするため、小さなお子さんでも使いやすい。なお、スナップボタンの付け方は、打ち具を使わない場合と使う場合で異なるので、あらかじめ確認しておこう。
マグネットボタン
マグネットボタンは2つのパーツを磁石で開閉する。近づけるだけで留まるため留めたり外したりが簡単だ。強い磁力があるので、衣服ではなく生地が厚いバッグなどに使われることが多い。
2. ボタン付けに必要なもの

2つ穴ボタンや4つ穴ボタン、足つきボタン、打ち具を使わないスナップボタンの付け方に必要なのは、「糸」と「針」だ。糸はボタンに馴染む色がよく、針は生地の厚さに合わせて選ぶ。厚い生地なら太い針が適しており、薄い生地なら細い針がいい。
また、打ち具を使用するスナップボタンの付け方では、打ち具や穴あけ具、打ち台を使用する。マグネットボタンなら、布地を補強する接着芯を用意しておこう。どのボタンの付け方でも、付ける位置に印をつける「チャコペン」があると便利だ。
3. ボタンの付け方

それでは種類別にボタンの付け方を紹介しよう。難しく感じるかもしれないが、基本的な手順をマスターすれば簡単だ。
2つ穴ボタンの付け方
「すくう」とは、針を生地に通したまま、すくい上げるように持ち上げることだ。表側から針を刺し、裏側の少しズレた場所から表側に針を通す。ほかのボタンの縫い方でも使う方法なので、あらかじめマスターしておこう。
4つ穴ボタンの付け方
基本的な付け方は2つ穴ボタンと変わらない。上記の方法で2つの穴を縫い付けたあと、残った穴も同じように縫い付け、最後に糸足に糸をグルグルと巻こう。穴に糸を通す順番は自由だ。「=」「X」「□」など、糸の形にこだわったボタンの付け方ができる。
足つきボタンの付け方
足がついているため、2つ穴ボタンや4つ穴ボタンのような糸足は必要がない。ゆるみができないように糸を引いて、しっかりと固定しよう。
スナップボタンの付け方
ボタンとバネは凹側のパーツ、ホソとゲンコは凸側のパーツだ。なお、上記で紹介したのはアメリカンホックタイプのボタンの付け方。リングスナップの場合、使用するパーツが異なるが、重ねて打ち具で叩くといった基本的な付け方は同じだ。
凹型と凸型のパーツに分かれるが、どちらも付け方は同じだ。作業するときには、まち針で固定しておけば、縫い付ける際にズレる心配が少ない。
マグネットボタンの付け方
凹側のボタンと凸側のボタン、あとは当板2枚を使用する。どちらもパーツも付け方は同じだ。ボタンの足が硬いときは、工具などを使用して外側に倒そう。
4. ボタンの付け方のコツ

ボタンの付け方のコツをまとめた。道具がない場合の簡単な付け方と併せて、確認しておこう。
糸を引っ張りすぎない
作業の途中で糸を引っ張りすぎないのが、ボタンの付け方のポイント。引っ張りながら作業をすると付けにくく、生地への負担も大きくなる。ある程度ゆとりをもたせながら縫い付けてほしい。
ニット生地の場合は二本取りする
生地の目が粗いニットにボタンを付ける場合、玉止めをしても糸が抜けやすくなる。糸を重ねて2本で縫っていく「二本取り」がおすすめだ。針に糸を通して両端を結びあわせてから縫うことで、糸が抜けにくくなる。
道具がない場合の簡単な付け方
外出先でも実践できる、道具が不要なボタンの付け方だ。ボタンを生地の裏側に当ててつつみ、穴に通すだけで留まる。ただし、布地が傷んだり伸びたりすることがあるので、家に帰ったら正しい方法で縫い付けよう。
結論
付け方を知っておけば、ボタンが外れたときサッと縫い付けられる。ハンドメイドの作品作りにも役立つので、種類別の特徴と付け方を確認しておこう。糸を引っ張りすぎない、ニット生地の場合は二本取りにするなど、コツと併せてチェックしてほしい。外出先でボタンが取れたときのために、道具が不要な簡単な付け方も覚えておこう。