目次
- 1. テレビの最適なサイズは「視聴距離」で決まる
- 2. 一人暮らしに最適なテレビのサイズは?
- 3. 一人暮らしでテレビを選ぶときに着目したいポイント
- 4. 一人暮らしにおすすめのテレビをサイズ別に紹介
- 5. 一人暮らしのテレビ選びは部屋の広さに応じたサイズが決め手
1. テレビの最適なサイズは「視聴距離」で決まる

テレビを選ぶとき、性能や価格は気にするが、サイズに関してはアバウトにしか考えていないという方も多いのではないだろうか。実は、テレビを快適に見るためにはサイズが非常に重要になる。そのポイントが「視聴距離」だ。
視聴距離とは
視聴距離とは、テレビの画面を快適に、そしてキレイに見るために適切なテレビとの距離のことだ。テレビのサイズと視聴距離が合っていないと、画面が小さくて見づらかったり、逆に画面が大きすぎてキレイに見られなかったりする。
一般的な薄型テレビであれば画面の高さの3倍が目安
では、視聴距離はどのように割り出せばいいのだろう。一般的なテレビの種類としては「ハイビジョンテレビ」が多い。2Kと呼ばれるハイビジョンテレビの場合は、画面サイズの高さの3倍が視聴距離といわれている。
たとえば、画面の高さが40㎝のハイビジョンテレビなら、40cm×3で120cmの距離が必要だということだ。
4Kテレビは画面の高さの1.5倍が目安
4Kテレビの場合は、画面サイズの1.5倍の視聴距離でもOKだ。その理由は、4Kテレビの映像の方がはるかに高画質だからだ。解像度が高いため、近づいてもテレビ画面に映る映像の粗さを感じにくい。
4Kならよりサイズが大きいテレビを選べる
テレビのサイズを選ぶとき、狭い部屋だからといって無理に小さなサイズを選ばなくてもいい。狭い部屋で大画面を楽しみたいという場合は、ハイビジョンテレビではなく4Kテレビを選ぶことにより、視聴距離が近くても快適にテレビを見ることができる。
2. 一人暮らしに最適なテレビのサイズは?

一人暮らしの場合には、ワンルームや1Kといった間取りが多いだろう。どのくらいのサイズのテレビを選ぶべきなのか、部屋の広さ別に解説する。
6畳
一人暮らしに多いワンルームの広さは、だいたい6畳くらいだ。部屋の形にもよるが、長方形の場合に確保できる視聴距離は、最大で3m程度だ。ほかの家具や家電の設置場所を考えると、実際の視聴距離は1.5mと見ていいだろう。
ハイビジョンテレビの場合には24~32インチ、4Kテレビなら49インチがおすすめだ。
7畳
少しゆとりのある7畳の部屋で、1.5m以上の視聴距離が取れるなら、ハイビジョンテレビの場合には37インチ、4Kテレビなら55インチがおすすめだ。
8畳
8畳の場合に確保できる最大視聴距離はおよそ3.5mだが、実際には2m程度と考えよう。
ハイビジョンテレビの場合には32~42インチ、4Kテレビなら55インチがおすすめだ。もっと大きな画面でテレビが見たいという方は、壁かけタイプにすることによってさらに視聴距離を延ばすことができるだろう。
9畳
一人暮らしで9畳の広さなら、かなりゆとりをもった視聴距離でテレビを見ることができる。ハイビジョンテレビの場合には40~46インチ、4Kテレビなら55~65インチがおすすめだ。
部屋のレイアウトとの兼ね合いも重要
視聴距離は、部屋のレイアウトでずいぶんと変わってくる。ほかの家電や家具とテレビの位置関係をよく確認してからテレビのサイズを選ぶようにしよう。また、どこからテレビを見ることが多いのかも重要だ。たとえば、ベッドの上で見るのか、ソファーに座って見るのかによっても視聴距離が違ってくるので、生活スタイルに合ったサイズを選ぼう。
3. 一人暮らしでテレビを選ぶときに着目したいポイント

一人暮らしでテレビを選ぶポイントはサイズだけではない。そのほかにも快適にテレビを楽しむためのポイントがあるので紹介しよう。
画質やバックライトの仕様
ハイビジョンテレビで約100万画素、フルハイビジョンテレビで約200万画素、4Kテレビで約800万画素となる。もちろん映像の美しさは画素数だけで決まるものではなく、バックライト性能や処理能力、色彩表現などの影響もある。これらは各メーカーによって異なるため、実際に店頭で比較してみるのが確実だ。
録画機能
日中、仕事や学校に行って留守にすることが多い一人暮らしには、録画機能は欠かせない。外付けのハードディスクで録画することもできるが、便利なのは録画機能内蔵型のテレビだ。わざわざハードディスクを購入する必要もなく、省スペースで設置できる。
インターネット接続機能
最近はテレビ番組よりも、主にYouTubeを見て過ごしているという一人暮らしの方も多いのではないだろうか。その場合、テレビがインターネットに接続されていることが必須だ。Wi-Fi内蔵型など、インターネットに接続する機能を搭載したテレビを選ぼう。
接続端子の種類や数もチェックしておこう
いろいろなデバイスが増えていくと必要になるのが接続端子だ。とくに、ゲームやレコーダー、PCなどの接続に必要なHDMI端子の数はチェックしよう。さまざまなデバイスを使う予定なら、最低でも3~4つの接続端子が必要になるだろう。
4. 一人暮らしにおすすめのテレビをサイズ別に紹介

これまで一人暮らしの部屋の大きさに合うテレビサイズを解説してきた。ここからは、おすすめのテレビをサイズ別に紹介しよう。
24インチ|YAMAZEN「キュリオム QRC-24S2K」
メジャーな家電メーカーではないが、業務機器から日用品まで幅広い製品を手がけ、実績豊富な山善のテレビだ。24インチのハイビジョンテレビは、一人暮らしにはちょうどいいサイズとシンプルさで、さらに録画機能も付いており、トータルバランスの取れたテレビだ。初めての一人暮らしで、とりあえずテレビを購入したいと思っている方におすすめだ。
32インチ|東芝「REGZA 32V34」
32インチでの売れ筋テレビが、東芝のハイビジョン液晶テレビREGZA(レグザ)だ。REGZAの特徴は、ネット動画を満喫できる小型テレビであること。YouTubeをはじめ、Netflix、Amazonプライムなど、13種類の映像配信サービスに対応している。
40インチ|シャープの「4T-C40BH1」
40インチのテレビでおすすめなのは、シャープの4T-C40BH1だ。4K液晶テレビなのに比較的お手頃価格な点が魅力だ。より細かく鮮やかな映像表現を得意としており、裏録画にも対応している。
5. 一人暮らしのテレビ選びは部屋の広さに応じたサイズが決め手

一人暮らしでは6~9畳くらいのスペースに住んでいる方が多いだろう。テレビのサイズは大きければよいというものではない。テレビを新たに購入・設置するときには、視聴距離とテレビサイズの関係性をよく理解し、部屋の間取りを考えながら見やすいテレビサイズを割り出して選ぶようにしよう。
結論
一人暮らしでのテレビ選びは、サイズと視聴距離の関係を知ることが大切だ。一般的なハイビジョンテレビなら画面の高さの3倍、4Kテレビなら1.5倍の視聴距離が最適だ。また、「画質」「録画機能」「インターネット接続機能」「接続端子」などのチェックもしておこう。