目次
- 1. 傘の修理をする前に各部位の名称を覚えておこう
- 2. 傘の修理を専門店に依頼したときの費用の目安
- 3. 傘を自分で修理する方法もある
- 4. 傘を自分で修理するときのおすすめアイテム
- 5. 傘の修理はパーツさえあれば自分でもできる
- 石突き:500~2,000円
- つゆ先:500~1,500円
- 骨折れ:500~2,000円
- 糸ほつれ:500~1,500円
- 持ち手:1,000~(傘の種類や使用するパーツで異なる)
- 貼り替え:4,000~(傘の種類や使用するパーツで異なる)
- 骨組み交換:5,000~(傘の種類や使用するパーツで異なる)
- 先端にパーツが残っている場合は外して心棒を露出させる
- 心棒に接着剤を塗布する
- 外したパーツ(破損している場合は新しく用意)をかぶせて固定する
- つゆ先を傘から取り外す(生地に縫い付けられていれば切る)
- つゆ先がついていた部分の生地を傘の内側に3~4mm折り込む
- 折り込んだ部分に新しいつゆ先を縫い付ける
- 骨の先につゆ先をゆっくりと差し込む
- 親骨と受け骨を固定しているハトメが残っていれば外す
- 破損したパーツを取り外して骨接ぎ用のパーツを外側からセットする
- パーツの爪をペンチで折り込んで骨に固定する
- 接合部の穴を合わせたら針金を2回ほど通す(ハトメで留めてもOK)
- 針金をねじって留めたら余計な部分を折り込んで始末する
- 折れ曲がった部分を真っ直ぐに伸ばす
- 折れた部分に骨接ぎ用パーツを外側からかぶせる
- ペンチを使って骨接ぎ用パーツの爪を折り込んで固定する
- 傘用の補修シートを破れの大きさにあわせてカットする
- 傘の内側から当てて貼り付ける
1. 傘の修理をする前に各部位の名称を覚えておこう

修理する前の基礎知識としてまず部位の名称を解説する。修理するには部位に対応したパーツを用意する必要があるので、まずどこが破損したのか確認しよう。
傘の各部位の名称
石突き
中棒(中央にある棒)の先端のことだ。キャップという名称で呼ばれることもあり、傘によって長さや色が異なる。
つゆ先
雨が流れて落ちる骨の先端をつゆ先という。つゆ先には傘に縫い付けられたカバーが取り付けられている。
親骨
傘の生地を支える骨の部分。中棒とつながっており、その長さが傘のサイズ表記になる。強風で壊れやすく、修理が必要になるケースは多い。
受け骨
中棒の下ろくろ(中棒にある結合部分)から、ダボ(親骨にある接合部分)をつなぐ骨のことだ。受け骨の長さで傘の直径や生地の面積が変わる。
ダボ
親骨と受け骨を接合している部分。ハトメという部品で固定されており、負荷がかかりやすく壊れやすい。この部分が傘の生地とこすれると破ける原因になる。
下ろくろ
受け骨と中棒を結合している部分が下ろくろだ。ライナーとも呼ばれており、傘を開閉するときに上下に動く。
中棒
傘の真ん中にある棒。シャフトとも呼ばれている。
手元
ハンドルや持ち手とも呼ばれる手で持つ部分だ。
生地
傘の骨全体をおおっている布。傘布やカバーともいい、使われる素材はさまざまだ。
2. 傘の修理を専門店に依頼したときの費用の目安

専門店で傘の修理をする場合の費用相場をまとめた。部位別に目安を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
修理箇所と修理費用の目安
上記の修理費用はあくまでも目安だ。種類によっても異なり、一般的に折りたたみ傘は安くブランド傘だと高い傾向がある。使用するパーツによっても費用は違うので、あらかじめ公式サイトなどで確認しておくことが重要だ。
3. 傘を自分で修理する方法もある

必要なパーツを用意すれば、傘は自分でも修理ができる。部位別に修理の手順を解説しよう。
石突きを自分で修理する方法
つゆ先を自分で修理する方法
ダボを自分で修理する方法
折れた骨を自分で修理する方法
破れた生地を自分で修理する方法
4. 傘を自分で修理するときのおすすめアイテム

アイテムを用意すれば傘の修理は簡単だ。おすすめを紹介するのでぜひ役立ててほしい。
WAKI「あなたも傘職人」シリーズ
傘の修理に使用できる専用のパーツだ。石突きやつゆ先、骨接ぎ用などいろいろパーツが販売されているので、修理したい箇所にあったものを選ぼう。
WAKI「傘修理セットⅡ」
つゆ先やハトメなど、傘の修理に必要なパーツがセットになっている。準備しておけば、傘が破損したときすぐに修理することが可能だ。
KAWAGUCHI「補修シート ナイロン用 透明」
傘の生地が破れたときに使用できる補修シート。貼るだけで穴や破れを修理でき、さらに水に強いため剥がれる心配がない。透明タイプなので傘の色に関係なく使用できる。
5. 傘の修理はパーツさえあれば自分でもできる

パーツさえ用意できれば傘は自分で修理できる。破損した箇所によって修理方法が違うので、まずは部位の名称をチェックしよう。あとは必要なパーツを用意して、紹介した手順で修理すればOKだ。ちょっとした破損なら簡単に修理できるので、ぜひやり方を覚えてほしい。
結論
傘を修理するときはまず、破損した部位を確認しよう。必要なパーツを用意すれば、自分で修理することが可能だ。修理のときにおすすめのアイテムも紹介したので、ぜひ確認してほしい。ただし、破損が酷かったり大事な傘だったりする場合は、業者への依頼を検討する。部位別に修理費用の目安を紹介したので、チェックしてみよう。