目次
- アルカリ乾電池
- マンガン乾電池
- アルカリボタン電池
- リチウム一次電池
- 酸化銀電池
- 空気亜鉛電池
- リチウムイオン二次電池
- リチウムポリマー二次電池
- コイン形リチウム二次電池
- ニカド電池
- ニッケル水素電池
- 産業用アルカリ蓄電池
- 自動車用バッテリー
- 小型制御弁式鉛蓄電池
- 産業用鉛蓄電池
- アルコール燃料電池
- 固体電解質電池
- 水素・酸素燃料電池
- 燐酸型燃料電池
- 溶融炭酸塩型燃料電池
- 太陽電池
- 熱起電力電池
- 原子力電池
- リモコン
- 懐中電灯
- 時計
- デジタルカメラ
- 電動歯ブラシ
- 電子辞書
- ヘッドホンステレオ
- 音楽プレーヤー(機器組み込み型)
- 玩具
- トランシーバー
- 家庭用火災警報器
- 炊飯器(コイン形)
- キーレスエントリ(コイン形)
- 腕時計(ボタン形・コイン形)
- 小型ゲーム機(ボタン形)
- デジタル体温計(ボタン形)
- 補聴器(ボタン形)
- コンパクトカメラ
- 家庭用火災警報器
- コードレス電話子機
- 電動工具
- アシスト自転車
- ノートパソコン
- 電子ウキ(ピン形)
- 音楽プレーヤー(シート形)
- PDA(シート形)
1. 電池の種類はどれくらいある?

まずは「一次電池」「二次電池」の違いと、それぞれの種類をチェックする。燃料電池や物理電池の種類も紹介するので、ぜひ確認してほしい。
一次電池
一次電池とは乾電池などの使い切りタイプの電池のことだ。電気を起こす力が少しずつ弱くなり、最終的には使用できなくなる。
一次電池の種類
二次電池
充電して繰り返し使える電池を二次電池という。電気を起こす力がなくなっても、外部から電気を送りこむとまた使用することが可能だ。
二次電池の種類
燃料電池や物理電池もある
一次電池と二次電池のほかには、化学反応で電気を作る「燃料電池」や、光や熱を変換する「物理電池」がある。それぞれの種類を一覧で紹介しよう。
燃料電池の種類
物理電池の種類
2. 電池の形状の種類と主な用途

電池の形状別に種類をまとめた。主な用途を確認して上手に使い分けよう。
円筒形
円筒形の電池は「アルカリ乾電池」「マンガン乾電池」「ニッケル系一次電池」「ニッケル水素電池」「リチウム一次電池」「リチウムイオン二次電池」「ニカド電池」があげられる。
主な用途
角形(ガム形、9V形、006P形)
角形電池の種類は「アルカリ乾電池」「マンガン乾電池」「ニッケル水素電池」「リチウムイオン二次電池」などだ。
主な用途
コイン形・ボタン形
コイン形には「リチウム一次電池」「リチウム二次電池」が、ボタン形には「酸化銀電池」「アルカリボタン電池」「空気亜鉛電池」がある。
主な用途
パック形
パック形の種類は「リチウム一次電池」「ニッケル水素電池」「ニカド電池」「リチウムイオン二次電池」だ。
主な用途
ピン形・シート形
ピン形には「リチウム一次電池」「リチウムイオン二次電池」が、シート形には「リチウムポリマー電池」「リチウムイオン二次電池」がある。
主な用途
3. 乾電池の種類と選び方

日頃から使用することが多い乾電池には種類があり、それぞれ適した用途が異なる。種類別の特徴と選び方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
マンガン乾電池
アルカリ乾電池と比較して安価に購入できるが、電力は低い。単1~単4形と角形9Vの5種類あり、休ませると電力が回復するのが特徴だ。リモコンや時計、懐中電灯など小さな電力で動く機器に向いている。
アルカリ乾電池
幅広い機器に使用されている主流の乾電池だ。容量が大きくマンガン乾電池の2倍は長持ちする。単1~単6形と角形9Vで7種類。ヘッドホンステレオやCDプレーヤー、携帯ラジオなど、大きな電力を使用する機器におすすめだ。
ボタン形電池・コイン形電池
腕時計など小さな機器に使用されることが多い。使用しているボタン電池やコイン形電池の型番を確認して、同じものを選べば間違える心配はないだろう。
なお、型番の最初の文字が「S」は酸化銀電池で、「C」がリチウムコイン電池、「L」ならアルカリボタン電池だ。末尾の「SW」は弱電流向き、「W」だと強電流向きという意味がある。
4. 電池に関する豆知識

知っておきたい電池の豆知識をまとめた。「単1」「単2」や「R」「F」の意味、ボタン電池の規格について解説する。
「単1」「単2」などは日本だけ?意味や語源は?
「単1」「単2」というのは日本だけの通称だ。「単」は「単位電池」のことで「1つの電池」という意味がある。語源は英語の「Unit cell(単電池)」だ。最初に作られた電池を単1形として、あとは大きさの順に単2や単3と続く。
電池の「R」や「F」にはどんな意味がある?
「R」や「F」は電池の形状を表す。「R」は丸形という意味で、「円筒形」「ボタン形」「コイン形」「ピン形」が含まれている。一方の「F」は角形や平形の電池のことだ。
ボタン電池のサイズは世界規格ってホント?
ボタン電池のサイズには世界規格がある。「41(外径7.9mm・高さ3.6mm)」「43(外径11.6mm・高さ4.2mm)」「44(外径11.6mm・高さ5.4mm)」だ。
規格は型番の数字で確認できるが、国際規格ではないボタン電池もあるので注意。数字が2桁だと国際規格で、4桁の場合は上2桁が外径を、下2桁は高さを意味している。
5. 電池の種類と特徴を知って正しく使い分けよう

電池にはいろいろな種類があり、それぞれ適した用途が異なる。使用したい機器に対応した電池を用意しよう。まずは使い切りの一次電池と、繰り返し使える二次電池の違いをチェック。形状の種類と主な用途もあわせて確認してほしい。それぞれの特徴を知って、上手に使い分けることが重要だ。
結論
電池を選ぶときはまず種類をチェックする。使用する機器によって対応している電池は異なるため、違いを確認しておくことが重要だ。使用する機会が多い乾電池の選び方を解説したので、ぜひ参考にしてほしい。「単1」「単2」や「R」「F」の意味なども、電池の基礎知識として覚えておこう。