目次
- ヒーターを使用しないため電気代を抑えられる
- 加湿器を倒したり、子どもやペットが触れたりしても熱くないため安全性が高い
- 素早い加湿は苦手
- 本体が大きくなる傾向がある
- 加湿器のモデルや風量によって運転音が大きくなりやすい
- 定期的なフィルターの交換、メンテナンスなどが必要
- ヒーターで水を沸騰させるため雑菌が繁殖しにくい
- 加湿能力が高く、短時間で湿度を上げられる
- 加熱にヒーターを使用するため電気代が高くなりやすい
- スチームの吹出口が熱くなるため、触れたり転倒させたりすると火傷の危険がある
- 加湿前の水を沸騰させる時間が長い
- 吹出口にカルキが付着しやすく、放置すると能力が低下する
- ヒーターを使用しないため電気代を抑えられる
- 室温に影響を与えない
- 価格がリーズナブルな傾向にある
- 運転音が静かなものが多い
- ヒーターを使用するタイプとは異なり雑菌が繁殖しやすい
- 定期的なお手入れが必要になる
- 水の粒子が大きいため、周囲のものを湿らせて傷めるおそれがある
- 水滴が乾いた部分にカルキが残り、白い跡になることがある
- 温風を当てることで気化式よりも素早く加湿ができる
- フィルターに風を当てて放出するため水の粒子が小さく、雑菌が放たれるのも抑えられる
- スチーム式ほど熱くなりにくいため安全性が高い
- ヒーターを使用するため気化式よりも電気代がかかる
- 定期的なフィルターのお手入れや交換が必要になる
- 加湿器本体の価格が高くなる傾向にある
- ヒーターで加熱するため超音波式よりも雑菌が繁殖しにくい
- 超音波式よりも素早く加湿ができる
- ヒーターを使用するため電気代が高くなりやすい
- 水に含まれるミネラルによって部屋が汚れることがある
- 水を沸騰させるわけではないため、定期的なお手入れが必要になる
- 気化式=約42~92円
- スチーム=約1,925円
- 超音波式=約184円
- ハイブリッド式(温風気化式)=約92~820円
- ハイブリッド式(加熱超音波式)=約628円
1. 加湿器の種類

加湿器の種類は、気化式、スチーム式、超音波式、ハイブリッド式(温風気化式・加熱超音波式)の4種類に分類される。まずは種類ごとの仕組みを解説していこう。
気化式
気化式とは、水を含んだ加湿フィルターに風を当てることで、気化した水蒸気を放出する仕組みの加湿器である。多くの加湿器に採用されている仕組みであり、ヒーターを使用しないことから火傷の心配がない。安全性が気になる子どもやペットがいるご家庭におすすめだ。
スチーム式
スチーム式とは、ヒーターで水を加熱し、発生した蒸気を空気中にファンで送る仕組みの加湿器だ。大量の蒸気を放出できるほか、室温を上げる効果もある。ただし加湿し過ぎると、窓や壁などに結露が発生するおそれがあるため注意しよう。
超音波式
超音波式とは、超音波の振動によってミストを発生させる仕組みの加湿器。
超音波の振動が加湿器内の水面に伝わると水面の一部が隆起し、ミストが発生する。発生したミストに風を当てて室内の加湿を行うのだ。気化式と同様、ヒーターを使用しないシンプルな種類である。
ハイブリッド式(温風気化式)
ハイブリッド式(温風気化式)とは、気化式とヒーターを組み合わせた加湿器である。水分を含んだフィルターに、温風を当てることで効率的に加湿を行う。
ハイブリッド式(加熱超音波式)
ハイブリッド式(加熱超音波式)とは、超音波式とヒーターを組み合わせた加湿器である。ヒーターで温めた水を超音波の振動でミストにし、加湿を行う。
2. 加湿器の種類ごとのメリットとデメリット

加湿器の種類がわかったところで、それぞれのメリット・デメリットを見ていこう。
気化式
メリット
デメリット
スチーム式
メリット
デメリット
超音波式
メリット
デメリット
ハイブリッド式(温風気化式)
メリット
デメリット
ハイブリッド式(加熱超音波式)
メリット
デメリット
3. 加湿器の種類で電気代が変わる

上記で解説したとおりだが、加湿器の種類によって電気代が変わる。加湿器を購入する際の本体価格も重要だが、快適に使用するためにはランニングコストもチェックしよう。
加湿器の電気代の目安
上記は加湿能力300mL/h(加熱超音波式のみ350mL/h)の加湿器を、1日10時間使用したと想定した場合の1ヶ月の電気代の目安である。加湿器のモデルなどによって異なるため、あくまでも目安として考えてほしい。
4. 加湿器の選び方

ここまで、加湿器の種類ごとのメリットやデメリット、電気代などを解説した。続いて、加湿器の選び方を見ていこう。
適用畳数(加湿能力)
加湿器は、使用したい部屋の広さに合ったものを選ぶことが重要だ。加湿器に記載されている適用畳数(加湿能力)をチェックしよう。適用畳数は、木造とプレハブ洋室の2種類が記載されている。適用畳数より部屋が広い場合、加湿器が常にフル稼働することになり、最適湿度に到達しないこともあるため注意しよう。
タンクの容量
加湿器選びの際は、タンクの容量もチェックしておこう。タンクの容量が小さいと頻繁に水を入れなければならないため、毎日使用する場合、面倒に感じる可能性がある。しかし大きいタンクは、加湿器本体も大きくなってしまう。満水にした際に重くなるため、持ち運びが大変になるかもしれない。
給水やお手入れのしやすさ
加湿器の種類やモデルによって、給水やお手入れの方法が異なる。タンクの取り外しの可不可、フィルターの素材、加湿トレーの形状などによって使い勝手が異なるためチェックしておこう。
5. 加湿器を使用する上での注意点も知っておこう
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加湿器は、空気の乾燥が気になる時期に活躍する便利な家電だ。しかし使用する上で知っておきたい注意点もある。
結露やカビ、レジオネラ属菌などにも注意
加湿器は、最適湿度をキープして使用することが重要だ。乾燥が気になるからといって過剰に加湿してしまうと、結露やカビ、家の建材を傷めるといったトラブルにつながる。
また、レジオネラ属菌にも注意が必要だ。細菌の一種であるレジオネラ属菌は、肺炎を引き起こすおそれがある危険な菌。加湿器のお手入れを怠ると、レジオネラ属菌が発生しやすくなる。とくにヒーターを使って加熱しないタイプの加湿器は、ヒーターを使用するものと比較すると、レジオネラ属菌が発生しやすい。こまめなお手入れを欠かさないようにしよう。(※1)
結論
乾燥が気になる冬に便利な加湿器。種類やメリット、デメリットなどを考慮しつつ、使用シーンや環境に合ったものを選ぶことが大切だ。加湿器の種類や選び方を知りたいときは、ぜひ当記事を参考にしてほしい。ご家庭に合った加湿器で、快適な生活を手に入れよう。
(参考文献)
※1出典:厚生労働省「レジオネラ症」