目次
- 有価証券
- 貴重な写真
- 和紙や感熱紙など、熱で変形・変質する紙
- 金属製品
- ビニール製品
- 布製品
- 木製品
- セロハンなどの可燃物
- 塩ビやポリエチレンなど、軟化しやすい製品
- 規定の厚みより厚いもの
1. ラミネーターとは何か?

ラミネーターの基本的な使い方を知る前に、まずはラミネーターとはどういった機器なのか学んでおこう。
何でも「パウチ」できる便利な機器
ラミネーターとは、ラミネートフィルムで紙や印刷物をパウチできる便利な機器を指す。酸素・光・湿気をフィルムがシャットアウトすることで、印刷物のインクが色あせるのを防ぐ効果があり、保存性を高められるのが特徴だ。また、表面を光沢のあるフィルムで覆うことで、パウチしたものに高級感が出るというメリットもある。
ラミネーターのうち、熱によってフィルムの両面を加工するものをホットラミネーター、熱を使わず片面のみを加工するものをコールドラミネーターと呼ぶ。パウチできる紙のサイズや付加機能などはさまざまなので、ラミネーターを選ぶ際は用途に合ったものを探そう。
2. ラミネーターの基本的な使い方

ラミネーターの使い方は基本的に、パウチしたい紙をフィルムに挟み、機器に通して加工するだけと簡単だ。詳細な使い方は機器によって異なるが、以下では一般的な手順を詳しく解説する。
1.電源を入れて温度を設定する
まずは、プラグをコンセントに挿してラミネーターの電源を入れ、温度を設定する。排出口からフィルムを出せるよう、排出口側のスペースをしっかり空けておこう。
2.予熱が完了したら紙をラミネートフィルムに挟む
パウチしたい紙に合うサイズのラミネートフィルムを用意し、中に紙を挟む。A4など、定型用紙の場合は専用サイズのフィルムがあるが、ちょうどよい大きさのものがない場合は、余白部分に捨て紙を入れるとキレイに加工しやすい。
3.ラミネーターに挿入する
ラミネートフィルムのとじてある部分からラミネーターに挿入する。両手で紙を持ち、挿入口にまっすぐ入れるのがポイントだ。
4.ラミネートされた紙を取り出して本体を冷ます
排出口からラミネートされた紙が出てくるので、取り出して常温になるまで置いておこう。ラミネーター本体もしばらく放置して冷ます。
5.電源を切って完了
最後に本体の電源を切り、コンセントからプラグを外して完了だ。
ラミネーターのいろいろな使い方
ラミネーターは切り絵や写真の保存などにも活用できる。ほかにもオリジナルのしおりやアクセサリーを作るなど、アイデア次第でさまざまな使い方が可能だ。
ラミネーターを使ったあとのお手入れ
お手入れ方法はメーカーや機種で異なるため、取扱説明書に記載の方法でしっかりお手入れしよう。ローラーに汚れやフィルムの糊が付着したまま使い続けると、フィルムが本体に巻き込まれる、気化ガスが発生するなどの危険性もあるので注意したい。
3. ラミネーターの使い方で注意するポイントは?

ラミネーターの使い方で注意したいポイントはいくつかある。正しい使い方を守り、トラブルなく上手にラミネーターを活用しよう。
平らで安定した場所に設置すること
ラミネーターは平らで安定した場所に設置することが大切だ。不安定な台の上や傾いたところに置くと落下のおそれがあるため、安定感のある置き場所を選ぶ必要がある。
フィルムのカットや逆挿し、継ぎ足しはしない
ラミネートフィルムのカットや継ぎ足しのほか、接合部でない側から挿入口に入れる逆挿しは避けるべきだ。1枚の紙に対して1つのフィルムを正しく使用し、挿入口には接合部から差し込むように徹底してほしい。
フィルムと紙のサイズが合わない、余白が大きすぎるのもNG
パウチする紙とラミネートフィルムのサイズが合わない場合もNGだ。周囲に余白がありすぎるとうまくラミネートできないので、フィルムは何も挟まない部分がない状態にしよう。また、余白が大きすぎてもフィルムが詰まる可能性があるため、気をつけたい。
ラミネートしてはいけないものは?
取扱説明書は必ず確認しよう
上で挙げた注意点やラミネートできないものはあくまで例だ。ほかにもメーカーや機種によってさまざまな注意点があるため、必ず使用前に取扱説明書を確認する必要がある。
4. ラミネーターの正しい使い方を覚えておこう

飲食店でのメニュー作り、クリニックやサロンでの診察券作り、店頭での販促物やポスター作りなど、ラミネーターは幅広いシーンで役に立つ。仕事や趣味でラミネーターを扱う機会があってもスムーズに対処できるよう、この機会に正しい使い方を覚えておくとよい。
結論
ラミネーターは仕事ではもちろん、大切な手紙や写真の保管時、オリジナルグッズの制作時などのプライベートでも役立つ。紙を上手にパウチするにはコツがあるので、何度かチャレンジして覚えるのがおすすめだ。ラミネーターの正しい使い方を押さえておき、上手に使えるようになろう。