目次
- 1. 湿度の基礎知識と湿気対策の重要性
- 2. 家の中で湿気対策が必要な場所とは?
- 3. 家中の部屋を快適に!今すぐできる湿気対策7選
- 4. 湿気対策とあわせて実践したいひと工夫
- 5. 部屋などの湿気対策におすすめのグッズを紹介
- 6. 部屋の湿気対策をして快適に過ごそう
- 体内に熱がこもりやすいため体力の消耗が激しくなる
- 発汗による体温調節がしにくくなり熱中症のリスクが高くなる
- アレルギーの原因になるカビが繁殖しやすい
- ダニやムカデといった害虫が発生しやすくなる
- 冬や梅雨に結露が発生しやすい
- 静電気が発生しやすい
- 鼻や口の粘膜が乾燥してウィルスが体内に入り込みやすくなる
- 髪や肌が乾燥しやすい
- 生物の鮮度や品質が保ちにくくなる
1. 湿度の基礎知識と湿気対策の重要性

湿気対策の前に、湿度の基礎知識を学んでおこう。高すぎたり低すぎたりしたときのリスクや、最適な湿度について解説する。
そもそも「湿度」とは
湿度は空気中に含まれる水蒸気の量を表す。また、1m3(立方メートル)の大気中に存在できる水蒸気量(飽和水蒸気量)は温度で異なるので、基礎知識として確認しておこう。温度が高ければ空気が含むことのできる水蒸気が増え、低いと減少する。
湿度が高いことによって生じるリスク
湿度が低すぎるのも問題
では最適な湿度はどれくらい?
生活に適した湿度は40~60%だ。高すぎたり低すぎたりしないように、適切にコントロールする必要がある。湿度計を部屋に置いておき、湿気対策として定期的にチェックするのがおすすめだ。
湿気が溜まりやすい時期や環境も把握しておこう
梅雨や暑い時期は湿度が高くなりやすい。地域によって差はあるが、だいたい6~7月くらいがピークだろう。高温多湿の環境はダニやカビが繁殖しやすいため、十分な湿気対策が必要になる。
また、気温が下がりやすい北側の部屋は、湿度が高くなりやすい環境だ。押入れやクローゼットなど、風通しが悪い場所にも注意しよう。結露が発生する場所には湿気が溜まるので、対策をしっかりとしてほしい。
2. 家の中で湿気対策が必要な場所とは?

湿気が溜まりやすい場所を把握して、十分な対策を心がけよう。家の中で湿気対策を念入りに行いたい場所をまとめた。
クローゼットや押入れ
クローゼットや押入れは風通しが悪く、扉を閉めると湿気の逃げ場がない。着用したあとの衣服や就寝後の布団は、汗などの湿気を吸っている。そのまま収納すると、中に湿気がこもってしまうので注意が必要だ。
窓の近く
結露は温度差や空気中の水分の飽和によって発生する。窓は外側と内側で温度差が発生しやすく、結露ができやすい場所だ。湿度が高くなるのはもちろん、カーテンや床に結露が付着してカビが発生することもある。
キッチンやシンク下、浴室や洗面所など
キッチンやシンク下、洗面所など水周りは湿度が高くなりやすい。とくにお湯を使う浴室は高温多湿になるので、十分な湿気対策が必要だ。
靴箱の中も湿気が溜まりやすい
履いた靴は汗を吸い込んでいるため、そのまま収納すると靴箱に湿気を持ち込むことになる。扉がついたタイプは、風通しが悪いため十分な湿気対策を。嫌なにおいが発生して、こもることもあるので注意しよう。
マットレスや布団などの寝具の湿気にも注意
人は寝ているときにコップ1杯の汗をかくという。起床時にはマットレスや寝具がこの汗を吸い取って湿った状態に。そのまま収納したり、敷きっぱなしにしたりすると、周囲に湿気が溜まってカビやダニなどが発生しやすくなる。
3. 家中の部屋を快適に!今すぐできる湿気対策7選

簡単に実践できる湿気対策を7つ紹介する。家中を快適に保つためにぜひチェックしてほしい。
窓や扉を開けて換気する
換気は湿気対策の基本だ。窓や扉を定期的に開けて風通しをすることで、湿気が溜まるのを防げる。降り込むような大雨でなければ、雨の日でも少しだけ窓を開けて換気するといい。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させれば、湿気が一箇所に留まることを防げる。クローゼットや押入れ、窓のない部屋の換気にもおすすめだ。また、部屋干しをすると湿度が上がるので、風を当てて早く乾燥させよう。
エアコンの除湿機能も湿気対策に有効
換気ができないならエアコンの除湿(ドライ)機能を活用する。室温を下げる「弱冷房除湿」と、下げない「再熱除湿」があるので、上手に使い分けよう。なお、冷房を使えば湿度も下がるため、暑い時期はそちらを利用してほしい。
湿気が溜まりそうな場所には除湿剤や竹炭を置く
クローゼットや押入れ、靴箱、シンク下など、湿気が多い場所に除湿剤を使おう。湿気を含んだ空気は下に溜まるので、できるだけ床の近くに置く。ものを詰め込みすぎないよう、空気の通り道を確保してから使うのがポイントだ。
竹炭には湿度を調節する効果があるため、湿気対策に活用できる。細かい穴でにおいを吸着するので、下駄箱や冷蔵庫のにおい対策としてもおすすめだ。定期的に陰干しして乾燥させれば繰り返し使用できる。
新聞紙や珪藻土アイテムを置くのもおすすめ
新聞紙や珪藻土アイテムが持つ吸湿効果を活用する方法だ。新聞紙は下駄箱やシンク下に敷いておき、定期的に交換する。バスマットやコースターなどの珪藻土アイテムは、湿気が多い場所に置いておこう。食品の湿気対策には、調味料やお米用の珪藻土アイテムを活用してほしい。
重曹にも吸湿効果がある
重曹を不織布やはぎれに包んだり、ガラスの容器に入れたりすれば、簡易的な除湿剤として使える。容器に入れた重曹は定期的にかき混ぜよう。アロマオイルを垂らせば香りを楽しむことができ、使用後は掃除などに再利用が可能だ。
布団乾燥機は湿気対策にも活用できる
布団など寝具の湿気対策には布団乾燥機を使おう。乾燥させてからクローゼットや押入れに収納すれば、湿気を持ち込む心配がない。布団を干せないときに便利なのはもちろん、カビやダニ対策にもおすすめだ。
4. 湿気対策とあわせて実践したいひと工夫

湿気対策と一緒にやっておきたい工夫をまとめた。毎日の習慣を見直したり、アイテムを活用したりすることが、湿気を防ぐことにつながる。
結露を見つけたら速やかに拭き取る
室内と室外の温度差がある冬や、空気中の水分が飽和しやすい梅雨は結露が発生しやすい。放置するとカーテンや床が濡れて、カビの原因になるのですぐに拭き取ろう。布の代わりに、使ったあとすぐ捨てられる新聞紙を利用してもいい。
入浴後は扉を閉めて換気扇を回す
入浴後の浴室は水蒸気が溜まっており、扉を開けておくと洗面所などに流れる。お風呂のフタと扉を閉めたあと、換気扇を回したり窓を開けたりして湿気対策をしよう。
寝具の下には除湿シートや除湿マットを敷く
ベッドや布団の下に除湿シートや除湿マットを敷く。湿気を吸い取ってくれるので、布団を干すのが難しい方におすすめだ。とくにフローリングに布団を敷くと湿気が溜まりやすいのため、ぜひ除湿シートや除湿マットを活用してほしい。
家具は壁との隙間を開けて配置する
家具と壁が密着していると空気が通りにくく、湿気が溜まりやすくなる。適度な隙間を開けて風通しをよくすることが重要だ。なお、クローゼットや布団でも同じことがいえるので、詰め込みすぎに注意しよう。
衣類はきちんと乾いてから収納する
着用した後の衣服は汗や湿気を吸っているため、そのまま収納してはいけない。雑菌が繁殖したり、虫食いの被害にあったりするリスクが高くなるので注意しよう。ハンガーで吊るして乾かしてから収納するのがポイントだ。
床置きする際はすのこを敷いて通気性を確保する
すのこで通気性をアップさせる湿気対策だ。布団を押入れやクローゼットに収納する場合、下にすのこを敷いておけば下に風の通り道ができる。除湿剤と併用すればより効果的だ。プラスチック製のすのこならカビが生える心配がない。
5. 部屋などの湿気対策におすすめのグッズを紹介

湿気対策に役立つグッズを3つ紹介する。それぞれの特徴を解説するので、湿気でお困りの方は参考にしてほしい。
オカモト「水とりぞうさん」
いろいろな部屋に置いて使える除湿剤だ。置型のタンクタイプやクローゼットで使えるシートタイプなど、種類が豊富。使用する場所や用途に適したアイテムを選ぼう。
ニトリ「洗える珪藻土入り除湿シート」
水分を吸収する珪藻土を使用しており、布団の湿気対策になる。防ダニや消臭加工がついていて、さらに洗濯機で丸洗いできるので清潔に保ちやすい。
ニトムズ「窓ガラス結露防止シート水貼り」
窓に貼るだけで結露を防止できる湿気対策アイテムだ。水だけで簡単に貼り付けられるのが特徴。断熱効果によって暖房の効率がアップし、さらに目隠しになるのでプライバシー保護にも期待できる。
6. 部屋の湿気対策をして快適に過ごそう

湿気が多いとカビや害虫が発生しやすい。そのうえ湿度が高い部屋は過ごしにくいので、十分な湿気対策をすることが重要だ。クローゼットや窓の近く、キッチンなど、湿気が溜まりやすい場所を把握することから湿気対策を始めよう。
一方で湿度が低すぎると、肌が乾燥したりウィルスが活性化したりする。40~60%の最適な湿度を保つのがポイントだ。湿度が高いときは、換気したりエアコンの除湿機能を活用して湿気対策をする。湿度が低いなら、加湿器や濡れた洗濯物で加湿しよう。
結論
カビやダニを防ぐためには湿気対策が重要だ。窓や扉を開けて換気をして、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる。押入れや靴箱など湿気が溜まりやすい場所には、除湿剤や竹炭を置くとよいだろう。結露を拭き取る、家具と壁に隙間を開けるなど、湿気を溜めないための工夫とあわせて実践してほしい。おすすめのアイテムも紹介したので、湿気対策に役立てよう。