目次
1. 照明ランプの種類ごとの特徴

照明ランプは種類によって光の色や価格、寿命などが異なる。適した照明ランプを選ぶために、種類別の特徴を確認しておこう。
白熱ランプ
従来からある照明ランプで、温かみのあるオレンジ系の光が特徴だ。自然の灯りに近く、落ち着いた雰囲気を演出できるだろう。安価で購入できる反面、寿命が短いというデメリットがある。
蛍光灯ランプ
蛍光灯ランプは形状や光の色、明るさなどのバリエーションが多い。寿命が長く、コストパフォーマンスに優れている。ただし、点灯と消灯を繰り返すと寿命が短くなるので、使用する場所には注意が必要だ。
HIDランプ
非常に明るく、太陽光に近い色味を持っている。消費電力が低いので効率がよく、白熱ランプと比較して寿命も長い。遠くまで届くことから車やオートバイの前照灯などに使用されるが、光が安定するまでやや時間がかかる。LEDランプ
LEDランプ
白熱ランプや蛍光灯ランプと比較して高額だが、寿命が非常に長い。色のバリエーションが豊富で、消費電力が少なく経済的なのが魅力だ。衝撃や振動で割れる心配が少なく、また発熱量が少ないので対象物を傷めにくい。
有機EL
有機ELの特徴は薄さと軽さにあり、奥行きがない場所にも取り付けられる。樹脂基板フレキシブルの有機ELなら曲げることが可能だ。シート状の面で均一に発光して、色は太陽光に近い白色。発熱が少なく発光効率が高い。
2. 照明器具の種類

照明器具の種類と特徴を解説しよう。見た目や設置する場所など基礎知識をまとめた。
シーリングライト
天井に取り付けるタイプの照明器具だ。大型で平たいタイプが一般的で、部屋を均一に照らすメイン照明として使用するケースが多い。狭いスペースに適した小型タイプや、ファン付きのシーリングファンといった種類もある。
ペンダントライト
天井からコードやチェーンで吊り下げるタイプの照明器具。デザインの種類が豊富なのが特徴で、空間のアクセントとして活躍する。光源の位置が低く、テーブル上のような限られた範囲を照らすのに適した種類だ。
ダウンライト
天井に埋め込むタイプの照明器具なので、フラットな仕上がりになる。複数のダウンライトを、一定の間隔で並べて配置するのが一般的だ。空間をスッキリ見せる効果があるが、取り付けには工事が必要になる。
ダクトレール
ペンダントライトやスポットライトと組み合わせて使う照明器具だ。レールに複数の照明器具を取り付けて使用する。後から移動したり追加したりできるため、自由なレイアウトを楽しめるだろう。
フロアライト
床の上に設置する置型タイプの照明器具。固定されていないため自由に移動でき、補助的な灯りとして使用するのが一般的だ。オシャレなアイテムが多く、インテリアのアクセントとしても活躍する。
スタンドライト
スタンドライトとは移動できる置型照明器具の総称だ。床に置くものがフロアスタンド(フロアライト)とされる。テーブルの上に置くテーブルスタンドは、常夜灯や読書灯にすると便利だ。
ブラケットライト
壁面や柱に取り付ける種類の照明器具で、デザイン性が高いアイテムが多い。小型で補助照明として使用するのが一般的だ。壁や柱の中に配線して取り付けるため工事が必要になる。
フットライト
足元を照らすために使用する照明器具だ。夜間の歩行を補助する役割があり、廊下などに設置することで安全性を高められる。動きを感知して点灯する人感センサーや、夜になると点灯するタイマーなどの機能を備えたフットライトは多い。
スポットライト
空間の一部分を照らすために使用する。空間演出として活用することが多く、壁画や置物などお気に入りのアイテムを強調したいときにおすすめだ。ダクトレール用や壁・天井に設置するタイプなど、いろいろな種類がある。
シャンデリア
複数の小さなライトで構成される多灯タイプの照明器具だ。華やかな見た目が特徴で、照明よりも装飾としての役割が大きい。シンプルでスッキリとしたものから、派手でゴージャスなものまで、デザインの種類はさまざまだ。
エクステリアライト
屋外向けの照明器具なので主に庭や外壁に設置する。防水性や耐候性に優れているのが特徴だ。屋内用の照明器具を屋外で使用すると故障につながる危険があるので、必ずエクステリアライトを使用する。人の動きに反応する人感センサー付きの種類は、防犯対策におすすめだ。
間接照明
天井や壁に光を反射させて、間接的に楽しむのが特徴。多くの光量が必要になるため効率は悪いが、柔らかな反射光で雰囲気のある空間を演出できる。壁や天井に埋め込む一般的なタイプのほかに、コンセントにつないで使える間接照明もある。
3. 照明の種類の選び方

理想の部屋にするためには、適した種類の照明を選ぶ必要がある。選ぶときのポイントを部屋別に解説しよう。
リビングの照明の選び方
過ごす時間が長いリビングには、調色・調光機能を搭載した照明がおすすめだ。作業するときは明るい白、くつろぎたいときは控えめな暖色系というように、シーンに適した光に変えられる。メイン照明のシーリングライトに、スポットライトやペンダントライトを組み合わせる、一室多灯スタイルにしてもいいだろう。
キッチンの照明の選び方
スペースが限られているキッチンには、小型のシーリングライトやダウンライトが適している。調理などの作業をする場所なので、手元を十分に照らす照明と組み合わせよう。アイランドのような上部が空いたタイプのキッチンは、コンロなどの熱源を避けて真上にペンダントライトを取り付けるとオシャレだ。
ダイニングの照明の選び方
食事が美味しそうに見える暖色系の照明がいい。ダイニングテーブルの上に、電球色のペンダントライトを取り付けるのがおすすめだ。昼は子どもが遊ぶなど、食事以外の用途があるダイニングなら、調色・調光機能タイプの照明を選ぶといい。
寝室の照明の選び方
リラックスできる空間づくりを意識して照明の種類を選ぶ。明るさはやや控えめにして、光が直接目に入らないようにしよう。仕事をする書斎と兼用している場合は、調光・調色タイプを選ぶか、メイン照明を消して使える間接照明やスタンドライトを活用する。お年寄りやお子さんがいるご家庭なら、夜トイレに行くときに便利なフットライトがあるといい。
子供部屋の照明の選び方
シーリングライトなど、部屋全体を明るく照らせる照明がおすすめだ。また、昼白色の蛍光灯には集中力をアップする効果がある。勉強机にテーブルスタンドを置いて、上手に効果を取り入れるといいだろう。
トイレの照明の選び方
リラックスできる暖色系の照明を選ぶといい。光が強いと夜トイレに行くとき眩しく感じるので、適度な明るさを意識する。人感センサー付きタイプの照明なら、電気のつけっぱなしを防げるだろう。
狭いトイレには、空間がスッキリと見えるダウンライトがおすすめだ。なお、間接照明を使えば雰囲気を演出できるが、設置場所には注意が必要。湿気の影響を受けやすい足元への設置は避けたほうがいい。
結論
部屋のイメージは設置する照明の種類によって変わる。オシャレに演出するために、それぞれの特徴を調べておくことが重要だ。まずは照明ランプの光の色や寿命を確認。照明器具の特徴とあわせてチェックしよう。部屋別に照明の選び方も紹介したので、種類で迷ったときはぜひ参考にしてほしい。