目次
1. ヒュッゲの意味とは?

ヒュッゲとは「居心地のよい空間」や「楽しい時間」を意味する言葉。時間の使い方や暮らし方、そして心の持ち方を表し、デンマーク人にとって大切な価値観となっている。近年では欧米でもヒュッゲがブームになり、快適な時間を過ごそうと考える人が増えたようだ。
デンマークはどんな国なの?
国民の幸福度が高い国として知られるデンマーク。世界幸福度調査では、2012年と2013年、2016年に第1位になった。税金は高いが、医療費の無料や大学までの教育費無料など、社会保障が非常に手厚く国民へと還元されている。そのほかにも、女性の社会進出や出産後の社会復帰といった、ジェンダー平等の先進国としても有名だ。デンマークの幸福度が高いのは、何気ない毎日の中で幸せを感じる瞬間を大切にする、ヒュッゲのおかげなのかもしれない。
2. ヒュッゲな暮らしをする7つのポイント

実際にデンマークで生活しなければ、ヒュッゲな暮らしができないというわけではない。ヒュッゲな暮らしをするために、次の7つのポイントを意識してみよう。
大切な人と時間を過ごす
デンマークの人々は、家族や友人とのつながりや一緒に過ごす時間を大切にする。家族や友人だけでなく、近隣の人を招いたホームパーティを開くこともあるそうだ。大切な家族や友人と過ごす時間、食卓を囲む時間を大切に過ごしてみよう。
自分の時間を大切にする
自分の時間をゆったり確保すれば、心にゆとりが生まれる。毎日時間に追われていると、いつの間にか心が疲れてしまうものだ。自分の時間を大切にすることで、時間の流れを意識してみてほしい。日本には美しい四季がある。季節のうつろいを感じられる暮らしをしてみよう。
素の自分でいる
ヒュッゲな暮らしのためには、素の自分でいることが大切だ。気取らず、飾らず、見栄を張らない。自分らしくいることで、本当に気の合う仲間とともに過ごす時間がより楽しいものになるだろう。
自然を感じる
デンマークは冬が長いため、その分夏にはアウトドアを思いきり楽しむ。自然を感じながら、ヒュッゲな時間を過ごすのである。また、車の登録料が高いデンマークでは、自転車で行動する人が多い。普段から自然の風を感じて通勤や通学をしているのだ。都会では難しいこともあるかもしれないが、意識して自然を感じる瞬間を取り入れてみよう。
愛着をもって物を使う
便利な物が溢れた時代だからこそ、愛着のもてる物だけを使いたい。デンマークでは余計な物をもたずに、必要な物だけを長く大切に使う。そうすることで、たとえ古くなっても、お気に入りに囲まれた心地よい空間になる。
居心地の良い空間を作る
家でヒュッゲな時間を過ごすため、居心地のよい空間作りを目指す。模様替えをしたり、照明の明るさを調整したり、落ち着いて過ごせるように工夫してみよう。模様替えが難しくても、アロマキャンドルなどの小物を置いて静かな時間を過ごすなど、手軽なことから始めるとよい。
ワークライフバランスを取る
日本では仕事に追われる人が多いが、ワークライフバランスを取ることが大切だ。仕事だけではなく、自分がしたいことを考えると、日々の幸せに気づけるようになるだろう。
3. ヒュッゲな暮らしに取り入れたいアイテム

ヒュッゲな暮らしにぜひ取り入れたいアイテムがある。手軽に取り入れられるため、愛着のもてるものを探してみてほしい。
キャンドル
デンマークでは、昼夜を問わずキャンドルを灯す習慣がある。キャンドルの炎の明るさと温かみで、いつもの空間がより心地よく感じられるはずだ。食卓や玄関など、お好みの場所に置いてみよう。
北欧食器
日本でも人気の高い北欧インテリアや雑貨。北欧食器を取り入れて、家族や友人との食事を楽しんでみてはいかがだろう。お気に入りの食器と、大切な人とともに囲む食卓。まさにヒュッゲな時間を過ごせるはずだ。
マグカップ
リラックスタイムにコーヒーを楽しむ人は多いはずだ。お気に入りのマグカップにコーヒーを注ぎ、ゆったりとした時間を過ごしてみよう。リラックスして過ごすのは、ヒュッゲな暮らしに大切な時間である。
結論
ヒュッゲとは、デンマークの人々が大切にする時間の過ごし方や心の持ち方のこと。デンマークでは、物質的に満たされるのではなく、人とのつながりやふれあい、自分らしく過ごせる時間で満たされることを大切にしているのだ。何気ない毎日の中に小さな幸せを感じる、ヒュッゲを意識した生活をしてみてはいかがだろう。