目次
1. 炊飯器の使い方|白米・無洗米を炊くと

まずは、基本中の基本である白米・無洗米を炊くときの炊飯器の使い方を確認しよう。
お米の量り方
炊飯器の使い方で重要なのは、お米の量り方だ。お米は一合で150g。計量カップで量るときには180mlとなる。ここを目分量にしてしまうと、美味しいご飯が炊きあがらない。箸などを使って、余ったお米をすりきりにして正確に量ることが第一歩といえる。
無洗米の量り方は?
無洗米は、お米に付いた糠(ぬか)を落としているので洗う必要がない。そのため注意が必要なのは、お米の量り方だ。無洗米は糠を落とすために普通のお米よりも約5%ほど小さくなっている。
普通の計量カップで無洗米を量ってしまうとお米の量が多くなり、炊きあがりが硬くなる。無洗米専用の計量カップを用意するか、やや水を多めにすることが必要だ。
お米の研ぎ方
お米を正確に量ったら、今度はお米の研ぎ方だ。お米の研ぎ方によって、ご飯の風味も変わってくる。
最初にボウルにお米を入れたら軽くかきまぜて、すぐに水を捨てることだ。お米は乾燥状態にあるため、水に入れた瞬間に吸水を始める。一番最初の水にはお米に残った糠が付着しているので、糠のニオイまで吸収しないように素早く水を交換しよう。
水を捨ててからいよいよ本格的に研ぎ始める。力を込めてしまうとお米が割れたり、欠けたりする原因になるので、手のひらでやさしくお米とお米が擦れ合うように研ぐ。水を入れて研ぎ汁を捨て、再び研ぐ。これを2~3回繰り返したら作業は完了だ。
水加減
水加減を調整するときには、炊飯器の内釜に記された目盛りを見ながら水を入れていく。このとき必ず水平の場所で確認しないと、水分量を間違えてしまうので注意しよう。
硬めに炊きたいとき
水加減は、炊きあがりの好みによって変わってくる。ふつうの硬さの水加減は一合で180ccだが、硬めにしたいという場合は165ccくらいに少なくするといい。
やわらかめに炊きたいとき
逆にやわらかめにしたいという場合には、一合で195ccくらいと多めに水加減をするといい。
お米は浸水させたほうがよい?
お米は、基本的にしっかりと浸水させなければならない。水温によってお米の吸水時間は変わってくるが、夏場で30分、冬場で2時間ほど浸水してから炊飯器にセットしよう。ただし最近は浸け置きの必要がない炊飯器も多いため、詳しくは取扱説明書で確認してほしい。
炊きあがったらほぐす
炊飯器で炊きあがったら、できるだけ早くほぐすようにしよう。ほぐすときのコツは、炊飯器の底からふんわりと混ぜることだ。
余ったご飯は冷蔵保存?冷凍保存?
ほとんどの炊飯器には、保温機能が付いている。家族が時間差でご飯を食べるときには便利な機能だが、美味しく食べられる状態をキープできるのは5~6時間が限度。それ以上になるなら、一人分をラップに包んで小分けにして、冷凍保存にしてしまったほうが美味しく食べることができる。解凍は、レンジで2分が目安だ。なお、余ったご飯が1日分程度なら冷蔵で保存してもいいだろう。
2. 炊飯器のおかゆモードの使い方

ちょっと体調が悪いときなど、おかゆが食べたいときもある。炊飯器の使い方ではおかゆも簡単にできるのでチャレンジしてみよう。
メニュー(ボタン)の選び方
メニュー(ボタン)の選び方
炊飯器でおかゆを炊く場合には、専用の「おかゆメニュー」ボタンがあるので、それを押す。機種によってはメニュー名や水位線、操作や炊飯容量などが変わってくるので、取扱説明書で確認しておこう。
水加減
おかゆを炊くときには、水加減がポイントになる。通常よりもかなり柔らかくしなければならないので、水加減も多くなる。内釜に水位線が記されているので、おかゆラインまで水を入れればOKだ。
炊飯器のおかゆモードを使いこなすためのポイント
炊飯器のおかゆモードの使い方には、いくつかポイントがある。
まず、白米や無洗米をおかゆにするときには「全がゆ」と「5分がゆ」の水位線を好みによって調整しよう。水分を多くしたいときは5分がゆだ。次に調味料が沈殿してしまうので、味付けは炊きあがってから。また、具材を入れるときは、あまり多いとうまく炊けないので、一合あたり150g以下にしよう。そして注意しなければならないのが、炊いたご飯は炊飯器でおかゆにしようとしてもできないということだ。普段ご飯を炊くのと同様、必ずお米から炊こう。
3. 炊飯器で調理をしたいときの使い方

炊飯器はご飯を炊くものだと限定していないだろうか。最近の炊飯器は、調理機能が付いているものも多く、使い方次第で材料を入れてスイッチを押すだけで立派な料理ができあがる。
メーカーや機種によるがさまざまな調理が可能
メーカーや機種によって異なるが、ご飯を炊く以外にも炊飯器ではさまざまな調理が可能だ。肉料理やパンなどのほか、機種によっては低温調理や無水調理など、手間がかかる調理も炊飯器がやってくれる。炊飯器で調理をするときには、必ず「調理」あるいは「煮込み」メニューがあるかどうか確認してほしい。調理機能がない炊飯器で調理すると、故障の原因になるので注意しよう。
4. 炊飯器の使い方をマスターして料理スキルを磨こう

炊飯器の使い方によっては、さまざまな料理ができる。しかも材料を炊飯器に入れるだけという手軽さで、料理のレシピも公開されている。少し料理が苦手という方でも、炊飯器なら調味料や具材などの分量さえ間違わなければ、高度なテクニックは必要ない。炊飯器の使い方をマスターすれば、料理のレパートリーも格段に増えることだろう。
結論
炊飯器の使い方では、まずお米の量、水の量、研ぎ方、浸水時間などをしっかり守ることから始めよう。炊く前の準備がしっかりとできていれば、あとは炊飯器のスイッチを入れるだけだ。おかゆも水加減とメニューを変更するだけで簡単にできる。最近の炊飯器には調理機能も付いており、材料を入れるだけでいろいろな料理が楽しめるので、ぜひチャレンジしてみよう。