目次
1. 外付けハードディスクとは?

内蔵ハードディスクでは処理しきれない膨大なデータを処理するのが、外付けハードディスクだ。パソコンやテレビの録画、スマートフォンの画像の記録など、今やさまさまな使い方をされている。
内蔵ハードディスクとは違って機器への接続方法が簡単で、さらに小型・軽量化されているため、持ち運ぶという使い方もできる。補助的な記憶媒体だけでなく、多様な使われ方をされる便利なアイテムだ。
2. 外付けハードディスクの使い方

外付けハードディスクは、デバイスによって接続方法や使い方が異なる。
Windowsの場合
Windowsの外付けハードディスクの使い方は、USB接続タイプがほとんどだ。パソコン本体にUSBを接続すると自動的に認識される。ただし、ほかのデバイスで使用していたUSBをそのまま使い回すと、フォーマットの初期化が必要となる。パソコンから「初期化しますか?」とアラートで聞いてくるが、初期化されると今までのデータが消去されてしまうので注意しよう。
MACの場合
MACの外付けハードディスクの使い方は、外付けハードディスクが接続された段階で自動的にドライバがダウンロードするためすぐに使うことができる。内蔵ハードディスクに保存中のデータを外付けハードディスクに移し替えることで、内蔵ハードディスクの容量を軽減できる。外付けハードディスクのアイコンをダブルクリックしてオープンにし、そこに内蔵ハードディスクのデータをペーストするだけだ。
テレビの場合
USBポートの付いたテレビなら、録画用に外付けハードディスクを使うと便利だ。テレビでの外付けハードディスクの使い方は、未使用の外付けハードディスクなら、USBポートに差し込むだけで使うことができる。
ただし、ほかのデバイスで使っていた場合には、フォーマットが必要となり、その場合には古いデータが削除されてしまうので注意が必要だ。外付けハードディスクの容量が1TB(テラバイト)あれば約100時間のテレビ録画ができる。
ゲームの場合
ゲームも外付けハードディスクを接続することができる。ただしアプリを保存するだけになる。ゲームのデータはかなり膨大になるため、外付けハードディスクに保存できればゲーム本体のメモリー容量をアップできる。
使い方は、本体内部のアプリを外付けハードディスクに移動。このときの外付けハードディスクの名称は「拡張ストレージ」となっている。一度この場所に保存すると、それ以降は新しいアプリも外付けハードディスクに自動的に保存されるような設定がなされている。
スマートフォンの場合
パソコンだけでなくスマートフォン用の外付けハードディスクも人気がある。写真や動画、音楽データなどをダウンロードする機会が多くなったためだ。スマートフォンのストレージで管理すれば、外付けハードディスクにデータ移行ができる。パソコンでも接続でき、コンパクトデザインのものが多いので持ち運びにも便利だ。
3. 外付けハードディスクの使い方の注意点

外付けハードディスクは、使い方に注意しないとデータが壊れるなどのトラブルが発生することがある。
本体に衝撃を与えない
ポータブルの外付けハードディスクは、持ち運ぶことも多くなる。持ち運ぶときに誤って落としたり、バックの中に入れてぶつけたりするなど本体に衝撃を与えると、故障の原因となる。ポータブルとはいえ、精密機器に変わりはない。衝撃によって端子の接触が悪くなることもあるので、取り扱いには注意が必要だ。
正しい電源の切り方や外し方
動作中に外付けハードディスクの電源を切るとダメージを与えてしまう。外付けハードディスクの電源は、内蔵ハードディスクへのアクセスがないことを確認してから切らなくてはならない。
具体的には、パソコンの場合には外付けハードディスクのアイコンを右クリックして「安全に取り外す」操作をしたうえで電源を切って取り外すことが安全な方法だ。
消耗品であることを意識する
外付けハードディスクの中にある磁気ディスクは、消耗品であることを意識しよう。何度も読み書きを繰り返す使い方をしていると劣化してしまう。使い方の頻度や環境にも左右されるが、いずれにせよ寿命があることを認識し、絶対に失いたくないデータは必ずバックアップを取っておくことが大切だ。
結論
外付けハードディスクの役割は、内蔵ハードディスクのデータを移し、データ容量を増やすことだ。パソコンだけでなく、テレビやスマートフォン、ゲームなどでも便利に使える。外付けハードディスクは繊細な電子機器なので、本体への衝撃を避け、正しい電源の切り方や外し方など使い方に注意しよう。