1. テレビブースターの寿命はどれくらい?
テレビの映りが悪くなってきたらテレビブースターの寿命が疑われる。まずはテレビブースターの寿命がどれくらいなのか確認して、そのほかに考えられる原因も見ていこう。
テレビブースターとは?
そもそもテレビブースターとは、テレビの電波を増幅させて受信環境を改善する機器を指す。電波が弱い場合でも、増幅させることでテレビ映りをよくするのが役割だ。山間部に住んでいる、周囲にマンションが建設されたなどで、テレビの電波を受信しにくいときに使う。
テレビブースターの寿命
テレビブースターの寿命は一般的に10~15年ほどといわれている。10~15年以上使用しているとブースターに不具合が生じやすくなり、テレビ映りが悪くなることがある。テレビブースターを10~15年以上使っている場合は、近いうちに寿命がきてもおかしくないと心構えをしておこう。
テレビブースターが寿命以外で故障する原因
テレビブースターが故障する原因は寿命以外にもある。以下のような状態ではブースターが劣化しやすく、寿命よりも前に故障するリスクが高い。
電波が強すぎる
受信できる電波が強すぎると、テレビブースターが不具合を起こすことがある。本来テレビブースターは電波が弱いときに使うもので、電波が強い環境で使用する必要はない。アンテナを設置したばかりでもテレビの映りが悪い場合は、テレビブースターを取り外して様子を見るのがおすすめだ。
異常発振
テレビブースターが出力した電波と、ブースターが受信した電波が混線することで起きるのが異常発振だ。スピーカーとマイクによるハウリングのような状態をイメージするとわかりやすいだろう。テレビブースターの異常発振は、入力ケーブルと出力ケーブルを1つに束ねたときや、アンテナとブースターの位置が近すぎるときに起きやすい。
2. テレビブースター以外にアンテナも確認
テレビの映りが悪いときは、テレビブースター以外にアンテナも確認しよう。ここではアンテナが原因かどうか見極めるためにチェックするポイントをまとめた。
アンテナの寿命を確認
テレビアンテナの寿命は10年程度だといわれている。しかし寿命にはアンテナを留めるパーツの素材、家の立地、天候なども影響してくるため、条件によっては10年より短い場合ももちろんある。とくに海沿いの家では、潮風に含まれる塩分によってアンテナがサビやすくなるため、10年たつ前に点検やメンテナンスを行うとよいだろう。
家にあるテレビの映像を確認
アンテナが原因の場合、家にあるすべてのテレビに同じ不具合が出るはずだ。家にテレビが複数台ある場合はそれぞれのテレビの映りを確認しよう。1台だけ映像が悪いなら、アンテナやテレビブースターではなくそのテレビに問題がある可能性が高い。テレビ自体が故障している可能性もあるので、まずはご家庭のテレビをすべて確認してほしい。
アンテナの破損や傾きを確認
アンテナが破損していたり傾いていたりすると、テレビ映りが悪くなることがある。強風などによって破損していないか、近隣の家に比べて角度がおかしくないかチェックしよう。なおアンテナの傾きを微調整する作業は難しく、自分で行うと転落などのリスクもあるため、アンテナの向きや角度がずれていると感じた場合は業者を呼ぶのがおすすめだ。
3. テレビブースターやアンテナの交換費用
テレビブースターの費用は8千~4万円程度が目安だ。卓上ブースターであれば比較的安価で手に入るが、高性能のモデルであれば4万円近くになることもあり、費用に幅がある。業者にブースターの交換を依頼する場合は、工事費なども含めて1万5千~4万2千円程度はかかると見ておこう。
アンテナの交換費用は、アンテナの種類や地デジ・BSなどの違いによっても異なってくる。本体価格は2千~2万円ほどで、工事費を含めた相場は1万~3万5千円程度が目安だ。
結論
テレビの映りが悪い場合にはさまざまな原因が考えられる。ご家庭でテレビブースターを10年以上使っているなら、そろそろ寿命かもしれないと思っておこう。またテレビブースター以外にも、アンテナやテレビ自体が不具合を起こしている可能性もある。原因を見極め、交換の場合は複数の業者に見積もりを取るなどして比較検討するとよい。