目次
- 人差し指の先に糸をクルクルと巻く
- 親指と人差し指で挟んでねじる
- 親指で押さえながら人差し指から抜いて糸を引っ張る
- 縫い終わりの位置に針をそえる
- 針先に糸を2~3回巻きつける
- 糸を巻いた部分を親指で押さえながら針を引き抜く
- 針を布に差し込む
- 裏側と表側の交互に針先を動かす
- 布の裏側から針を入れて表に出す
- 進行とは逆の方向にひと針戻るように刺す
- 二針先の位置に針を出す
- また逆方向にひと針戻るように刺す
- 布の端を三つ折りにする
- 折山の裏から針先を刺して出す
- 折山の上から斜め下にすくって針を出す
- 手順3を繰り返す
- ボタンを付ける位置に印をつけて針ですくう
- 2mmほど返し縫いをする
- ボタンに糸を通したら布を2mmほどすくう
- ボタン裏に2~3mmくらいの糸(足)を残して引く
- 手順3~4を2~3回ほど繰り返す
- ボタン裏と布の間に糸を2~3回ほど巻きつける
- 玉結びをしたら裏側に針を通して糸を切る
1. 裁縫の基本知識 | 道具

裁縫の初心者は、まず道具を揃えるところから始めよう。用意しておきたい裁縫の基本道具をまとめたので参考にしてほしい。
針
手縫い用の針は「メリケン針」といい、1~12番まである。数字が小さいほうが太くて長く、数字が大きいほど細くて短い。一般的な布には7番や8番、薄地には9番、ボタンつけには6番がおすすめだ。ほかにはパッチワーク針や刺し子針、ビーズ針など用途別に専用の針もある。
まち針
裾上げや直線縫いのときに布を留めておくための針だ。細くて邪魔になりにくい「シルクピン」や、頭の部分が大きく使いやすい「セルまち針」といった種類がある。アイロンがけをしたいなら耐熱性のまち針を使おう。なお、針を使わず留められる「仮止めクリップは、小さなお子さんがいるご家庭におすすめだ。
糸
手縫い糸やミシン糸、パッチワーク糸、刺しゅう糸など用途によって適した糸が異なる。手縫いで裁縫をするなら手縫い糸を選ぼう。一般的に使用されるのは「細口」「普通地用」と記載されている糸だ。一方で厚い布を縫う場合は、「太口」や「厚地用」の糸が使いやすい。
糸切りバサミ
糸切りバサミは糸をカットするために使用する道具だ。手の中で握って切るため、細かい作業に使いやすい。握るタイプ以外には、指穴がついた洋風の糸切りバサミがある。
裁ちバサミ
布をカットするために使用する大きめのハサミ。紙に使うと切れ味が悪くなるので注意しよう。直線を切るなら重いものが、曲線を切るには軽いものが向いている。一般的なサイズである240~260mmを基準に、手の大きさにあわせて選ぶのがおすすめだ。
2. 裁縫の基本知識 | 縫い方

裁縫の基本的な縫い方を紹介する。マスターすれば、ちょっとした手芸や補修ができるようになるだろう。
玉結び
玉結びとは、裁縫の縫い始めで糸の端を布に留めることだ。玉結びの玉が小さい場合は、同じ手順を1~2回繰り返すといい。
玉止め
裁縫の縫い終わりに、糸の端を布に留めるために玉止めをする。針をしっかりと押さえながら針を引き抜くのがポイントだ。
なみ縫い
なみ縫いの間隔は0.3~0.4cmくらいを目安にしよう。裁縫のもっとも基本的な縫い方で、仮縫いや縫い合わせ、しつけのときに使用する。しつけのときは0.5~1.5cmの間隔で縫っていくといい。
返し縫い
二針先の位置に針を出して、ひと針分戻すといった手順を繰り返す。表側から見ると縫い目がつながってみえ、丈夫に縫い合わせることができる。なお、ひと針ぬって、ひと針の半分戻るという縫い方は半返し縫いだ。
まつり縫い
「すくう」とは、刺したまますくいあげて針先を表側に出すことだ。縫い目が目立たないように縫って、間隔は0.3cmを目安にしよう。なお、上記で紹介したのはゼッケンやアップリケの縫い付けに使用する「たてまつり」で、ほかには裾上げに適した「端まつり」がある。
ボタンの付け方
上記で紹介したのは2つ穴ボタンの縫い方だが、4つ穴ボタンでも基本的な手順は変わらない。2つの穴を縫ったあと、残り2つの穴を縫い付けて糸を巻きつけよう。足つきボタンの場合は、糸で足を作る必要がない。
3. 裁縫の基本知識 | 用語

裁縫の基本的な用語をまとめた。裁縫用の本にも頻繁に登場するので、意味を覚えておいてほしい。
縫い代
縫い合わせるために必要な、縫い目から外側の部分のこと。出来上がりの寸法にプラスしてカットする。
3つ折り
ほつれを防止するために布の端を始末する方法だ。2回折りたたんで3枚に重ねてからアイロンをかける。均等な幅になるように始末するのが、裁縫をするときのポイントだ。
中表・外表
布の表側が内側になるようあわせるのが「中表」、裏側が内側になるようにあわせるのが「外表」と覚えておこう。表裏がわかりにくい布の場合は、チャコペンで裏側に印をつけておくといい。
表布・裏布
表に使う布が「表布」、裏側に使う布は「裏布」だ。2枚の布を使って裁縫をするなら、表用の布と裏用の布を明確に分ける必要がある。
結論
初心者が裁縫を始めるならまず、道具を準備しよう。一通り揃ったソーイングセットがあると便利だ。道具を用意したら、玉結びや玉止め、なみ縫いなど基本の縫い方を練習するといい。縫い代や3つ折りといった、基本的な裁縫の用語もチェックしておくと安心だ。