目次
- 麦藁12本(同じ長さのもの)
- 凧糸
- 凧糸の端を5cmほど残し、麦藁3本に通して三角形になるよう結ぶ
- さらに麦藁2本に凧糸を通して結び、隣に逆さまの三角形を作る
- 上下交互になった三角形が5つできるまで、同様の手順を繰り返す
- 麦藁の最後の1本に糸を通し、最初の糸端と結ぶ(立体的になる)
- 平面になっている2つの三角形の頂点を結ぶ
- ストロー12本
- 麻紐
- 麦藁またはストロー(5cm×15本、6.5cm×10本、10cm×10本)
- 凧糸や麻紐
- ヒンメリ専用針(とじ針やゴム通しでも可)
- 凧糸に5cmの麦藁を5本通して五角形を作り、頂点を結ぶ
- 5cmの麦藁をさらに2本通し、五角形の1辺と合わせて頂点で三角形を作って結ぶ
- 結び目の隣りの麦藁に針を通す
- 5cmの麦藁を通して2.の三角形に針をくぐらせる
- 5cmの麦藁をさらに1本通して五角形の次の点で結ぶ(三角形が3つできる)
- 結び目の隣に針を通す
- 5cmの麦藁を1本通して三角形に針をくぐらせる
- 2.の麦藁に針を通して最初の糸端に向かって引き抜く
- 糸端と結んで余分な糸をカットする(片面が完成)
- 2.~9.を繰り返してもう1つ片面を作る(十面体の完成)
- 6.5cmの麦藁を2本通し、十面体の外側に三角形を作って角で糸を結ぶ
- 11.を1周繰り返して星形を作る
- 結び目の隣の麦藁に針を通して外側に引き抜く
- 10cmの麦藁を1本通し、五角形の中心の糸に針をかける
- 10cmの麦藁をさらにもう1本通し、13.の隣の頂点で糸を結ぶ
- 星の輪郭を縁取るイメージで麦藁に針を通し、隣の頂点に移動する
- 14.~16.を繰り返して1周する(片面が完成)
- 十面体の1辺の麦藁に針をくぐらせ、同様の手順で裏側を組み立てる
- 外側に向かって針を引き抜く
- 吊るす部分を作る
1. ヒンメリとは?

ヒンメリとは、北欧のフィンランドの伝統的なモビールである。乾燥させた麦藁を糸でつなぎ、多面体にした装飾だ。ヒンメリはスウェーデン語の「空」や「天」を意味する「ヒンメル」を語源としており、光のモビールや幸運のお守りとも呼ばれる。クリスマスのイメージが強いヒンメリだが、寒さの厳しいフィンランドで豊作を祈願するために作られたのが始まりだ。冬至祭「ヨウル」の装飾品として、12世紀頃に誕生したといわれている。その後キリスト教の広がりとともに、クリスマスの装飾として使われるようになった。
光のモビールと言われる理由
日中に太陽が昇る時間が短く、夜が長いフィンランドの冬。1年でもっとも昼が短い冬至以降は、太陽の出る時間が長くなっていく。太陽光が貴重なフィンランドでは、古くから冬至に太陽神の誕生を祝ってきた。これが、ヒンメリの始まりとされる、冬至祭のヨウルである。ヨウルで飾るヒンメリは太陽と豊穣の象徴とされ、別名光のモビールと呼ばれているのだ。
2. ヒンメリの作り方や必要な材料

ヒンメリをインテリアに取り入れたいときは、手作りしてみてはいかがだろう。ここでは、ヒンメリの作り方や必要な材料を解説する。
麦藁のヒンメリ
基本的な正八面体のヒンメリの完成だ。
ストローのヒンメリ
ストローと麻紐でもヒンメリが作れる。先ほどの麦藁のヒンメリと同様の手順で作ってみよう。ストローは長いものを4本だけ用意し、最初の2本と10~11本目に使用すると、正八面体ではない違った形のヒンメリを作ることも可能だ。
星型のヒンメリ
3. ヒンメリのアレンジ作品集

ヒンメリの材料や作り方がわかったところで、最後にアレンジ作品集を紹介する。作ったヒンメリをアレンジして楽しもう。
ヒンメリとタッセルの組み合わせ
ヒンメリの下部に、タッセルをつけて組み合わせてみよう。異なる素材を合わせることで、また違った雰囲気のヒンメリが楽しめる。
クリスマスツリー風
星型と三角形のヒンメリを組み合わせると、クリスマスツリー風の装飾になる。黒いストローを使えばモダンなインテリアにも馴染むため、好みの素材で作ってみよう。
ヒンメリのナチュラルリース
ヒンメリに松ぼっくりやドライフラワーなどを組み合わせると、リースとしても楽しめる。赤やゴールド色のものと松ぼっくりでクリスマスリースにしたり、ドライフラワーでナチュラルリースにしたり、バリエーションも豊富だ。
ピアスやネックレス
麦藁やストローを使って作るヒンメリを紹介したが、アクセサリーパーツを使って作ればピアスやネックレスにもできる。幻想的に揺れるヒンメリをイメージしたアクセサリー。いつものファッションに取り入れるのもよいだろう。
結論
フィンランドの伝統的なモビールであるヒンメリ。ゆらゆらと揺れる幻想的な姿から、インテリアとしても高い人気を誇る。麦藁やストローなどの身近な素材で作れるため、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがだろう。アレンジ次第で、モビール以外のアイテムとしても楽しめるため、ぜひ好みのヒンメリを作って楽しんでほしい。