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毛玉

毛玉ができる原因とは?衣類を傷めずにきれいに取る方法も解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年4月25日

衣替えでお気に入りのセーターを出したら毛玉だらけだった。そのような経験を持つ方は多いだろう。毛玉ができた衣類は、見栄えも肌触りも悪くなってしまう。なぜ毛玉はできてしまうのか。一度できてしまった毛玉を何とか目立たなくする方法はあるのか。そんな疑問を持つ方に、毛玉について解説しよう。

  

1. 毛玉ができる原因

セーター
毛玉はどうして起こるのだろう。毛玉ができる原因がわかれば毛玉の発生も抑えられるのではないだろうか。
まず毛玉ができる原因は摩擦だ。生地と生地の摩擦や生地とほかのものとの摩擦によって繊維が絡み合い、毛玉となる。たとえば、生地と生地の摩擦で毛玉ができる場所は、脇や袖の内側が多い。ほかのものとの摩擦では、リュックサックやショルダーバッグが擦れる肩ベルト付近や背中にも毛玉ができやすい。
また、洗濯をするときにもほかの衣類との摩擦によって毛玉ができやすくなる。このように、私たちのまわりには毛玉を生じさせる要素が多く揃っている。

2. 毛玉と衣類の素材の関係

繊維
たとえばセーターでも、毛玉ができやすいものとできにくいものがある。これは衣類の素材の性質によるものだ。それぞれ毛玉ができやすい素材とできにくい素材をみてみよう。

毛玉ができやすい素材

毛玉ができやすい素材は繊維の性質が強いものだ。たとえば「アクリル」「ポリエステル」といった合成繊維は、強い繊維であるため切れずにしっかりと衣類の表面にとどまって毛玉を形成する。
「アクリル×綿」や「ポリエステル×ウール」などの混紡も毛玉ができやすいので注意が必要だ。

毛玉ができにくい素材

毛玉ができにくい素材は「カシミヤ」「アンゴラ」などの動物性繊維だ。繊維の性質が弱い動物性繊維は、摩擦が起きても表面に毛玉を作るまえに自然に落ちてしまう。そのため、私たちが気が付くような大きな毛玉はできにくい。ただし、動物性繊維でも「ウール」など条件次第で毛玉のできやすいものもある。

3. 毛玉を取る方法

毛玉取りブラシ
できてしまった毛玉を何とかしたい。そのような場合にはいくつか試してほしい方法がある。どれも簡単なので、ぜひチャレンジしてもらいたい。上手に毛玉を取るコツとしては、できるだけ優しく取るということだ。

カミソリ

カミソリで毛玉を取る方法は、広範囲に毛玉ができてしまったときに便利だ。顔剃り用のT字カミソリを使い、毛玉に軽く当てて、滑らせるように毛玉を切り取っていこう。力を入れすぎると肝心の生地まで傷めてしまうので注意しよう。

食器用スポンジ

食器用スポンジのザラザラした面を使って毛玉取りをしてみよう。スポンジのザラザラ面は「不織布研磨材」でできているので、毛玉と擦り合わせることで化学繊維同士が絡まって、毛玉を取ることができる。毛玉以外の部分を傷めないように慎重に擦っていこう。

ハサミ

毛玉が狭い範囲に集中してできている場合には、ハサミが適している。毛玉を軽くつまんで少しずつ切り取っていく。生地を切らないように、小さめのコスメ用ハサミを使うのがおすすめだ。

毛玉取りブラシ

100均でも手に入る毛玉取りブラシ。毛玉のある場所を優しく滑らせるようにブラッシングするだけで毛玉が取れる。平らなところに置いて毛玉の箇所を広げ、まんべんなくブラッシングしていく。決して力を入れすぎてはいけない。

毛玉取り器

毛玉取り器は、機械を当てるだけで簡単に毛玉が取れる。ただし、毛玉ができていない部分にまで毛玉取り器を当ててしまうと、生地を傷めることになるので注意が必要だ。

4. 毛玉のNGな取り方

コロコロ
毛玉取りでは、決してやってはいけない方法がある。それは「コロコロで取る」「ガムテープで取る」「手でむしり取る」というやり方だ。
コロコロで取る方法は、静電気が発生するためおすすめできない。生地にできた毛玉をコロコロで取ろうとすると、静電気によってさらに毛玉が発生してしまう原因となる。
ガムテープで取る方法や手でむしり取る方法は、服に直接ダメージを加えてしまう。毛玉以外の部分も知らず知らずのうちに傷つけてしまうことになるので、絶対にやってはいけない。

5. 毛玉を防ぐ方法

洗濯ネット
毛玉ができないようにするためには、日頃からどのようなことに注意しておけばいいのだろう。

同じ服を連続で着ない

毛玉ができないようにするためには、連続使用による摩耗から洋服を守ることだ。そのためには、同じ服を連続して着用せず、休めることが大切だ。

脱いだらブラッシングする

着用後にハンガーにかけたら、ブラッシングしよう。洋服の毛並みや繊維を整えることで毛玉ができにくくなる。ニットなどは小さなホコリなども摩擦の原因となっていることが多いので、こうしたホコリを取り除くことで毛玉を防ぐことができる。

裏返してネットに入れて洗濯する

洗濯をするときには、裏返してから洗濯ネットに入れることで洗濯するときの摩擦を最小限に抑えることができる。また、ドライコースを選び、おしゃれ着用中性洗剤を使うことでさらに摩擦を抑えることができる。

大切な衣類はクリーニングに出す

洗濯は摩擦が起こりやすく、どんなに慎重に行っても毛玉をゼロにすることは難しい。絶対に毛玉は作りたくないという洋服に関しては、クリーニングに出す方が安心だ。

結論

毛玉のできる原因は摩擦だ。毛玉を取るアイテムとして、ハサミやカミソリ、毛玉ブラシ、毛玉取り器、スポンジなどがあるが、どの方法でも生地を傷つけないように慎重に行おう。また、毛玉をできにくくするためには、洋服を休めること、洗濯ネットを使うこと、ブラッシングをすることだ。お気に入りの服を長く楽しむためにも、毛玉対策はしっかりとしておこう。
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  • 更新日:

    2022年4月25日

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