目次
- 鉢......素焼きなどの通気性が高い素材のものがおすすめ。初心者は底に穴が空いているものを選ぶと便利
- 土......市販の多肉植物用の土など、水はけのよいものを選ぶ
- 川砂......排水性をよくするために使う。土に対して2割ほど混ぜるとよい
- ゼオライト......細かい穴が無数に開いた鉱石。肥料の効果を長持ちさせられる
- 底穴ネット......底の穴から土が流れ出るのを防ぐ
- スコップ、ピンセット(または割り箸)、ハサミ
- お好きな多肉植物
- まずはテーブルの上に多肉植物を置くなどして、寄せ植えのレイアウトを考える。オシャレに植えるコツは後ほど紹介するので、そちらも参考にしてほしい。
- 鉢の底に底穴ネットを敷く。次にゼオライトを入れ、その上に川砂を混ぜた土をのせていこう。
- 多肉植物の苗をポットから取り出す。ついている土はできる限り落とし、長すぎる根は清潔なハサミでカットしておこう。根の長さは多肉植物の高さと同じくらいにするのが目安だ。
- 多肉植物をスコップで土に植えていく。根のまわりをピンセットや割り箸でかき混ぜるようにすると、根が土に入りやすい。
- さらにオシャレな見た目にしたい場合は、鉢の空いた部分に色のついた石や、松の樹皮を砕いたバークチップを入れるのがおすすめだ。
1. 多肉植物とは?

多肉植物とは、葉や茎に水分をためられる種類の植物を指す。そのため葉や茎がぷっくりしていて、全体的に丸みを帯びたフォルムが特徴だ。多肉植物はアフリカや北アメリカ、メキシコ、マダガスカルなどの乾燥地帯に自生し、雨を蓄えるためにこのような形状になったと考えられている。代表的なものにアロエ、セダム、エケベリア、ユーフォルビアなどがあり、サボテンも多肉植物の一種だ。
単体で飾るのももちろん素敵だが、多肉植物には複数の種類を1つの鉢に植える「寄せ植え」が適している。さまざまな種類をまとめて植えることでオシャレな見た目になり、唯一無二の鉢が作れるのだ。
2. 多肉植物の寄せ植えのやり方

ここからは多肉植物の寄せ植えのやり方を見ていこう。寄せ植えに必要なものや具体的な手順を、初心者にもわかりやすく紹介するのでチャレンジしてみてほしい。
寄せ植えに必要なもの
寄せ植えの手順
3. 多肉植物の寄せ植えのコツ

配置や組み合わせる品種を自分で選べるのは寄せ植えの醍醐味だ。多肉植物の寄せ植えをオシャレに見せるには、次の4つのコツを参考にしてみよう。
方向性を決めて組み合わせる
大切なのは最初に寄せ植えのコンセプトを決めておくことだ。たとえば「モルタルデコ」などの造形物と組み合わせて箱庭のようにする、ブック型プランターに寄せ植えしてメルヘンチックな雰囲気にする、小指ほどの小さな多肉植物ばかりそろえてかわいらしい印象にするなどのアイデアがある。これらのコンセプトによって、寄せ植えに適した品種も異なってくる。
同系色で統一する
同系色の多肉植物で寄せ植えにすると、統一感が出てオシャレに見えやすい。多肉植物には銀色がかったものや青っぽいもの、赤く色づくものなどさまざまな色味がある。たとえば青っぽい色味の多肉植物ばかりをそろえたり、同系色の多肉植物を端からグラデーションになるように並べたりするのがおすすめだ。
アクセントとなる多肉植物を入れる
アクセントとなる多肉植物を入れると、雰囲気が締まってグッとオシャレになる。同じサイズの多肉植物ばかり植えていると平坦な印象になるため、背丈の高いものと低いものを組み合わせてメリハリをつけていこう。グリーンネックレスなどの垂れて伸びる品種を加えるのもよい。
わざと左右非対称にする
寄せ植えの際はつい規則的に並べてしまいたくなるが、オシャレに見せるにはあえて左右非対称に植えるのがポイントだ。メインとなる多肉植物は鉢の中心を避けて配置するなど、不規則に配置することでバランスよく仕上がりやすいだろう。
4. 多肉植物の寄せ植え後の管理方法

寄せ植えした多肉植物をキレイに育てるには、その後の管理も重要だ。水やり方法や置き場所など、管理のポイントも紹介する。
水やりの仕方
寄せ植え後は、基本的に土が乾いたタイミングでたっぷり水やりするのがよい。鉢底の穴から水が流れてくるくらいの量を与えよう。水を与えすぎると根腐れの原因となるので、水やりの頻度には注意してほしい。
多肉植物を置く場所
多肉植物は風通しと日当たりのよい場所に置き、直射日光が当たらないようにしよう。室内に置く場合、日光が足りなすぎるとひょろひょろと間延びした形になりやすい。また密集するレイアウトの場合は蒸れやすいため、とくに風通しのよさを重視したい。
伸びすぎてしまったときの対処法
寄せ植えからしばらくたって多肉植物が伸びすぎてしまったら、伸びた部分をカットしよう。カットした部分は再び寄せ植えしても問題ない。その場合、切り口を3~4日乾かしてから植え直し、約1週間後に水やりするのがおすすめだ。
5. 寄せ植えに適した苗の選び方や種類

最後に、寄せ植えに適した苗の選び方や、おすすめの多肉植物の種類を紹介する。どの品種を組み合わせようか迷った際は参考にしてほしい。
苗の選び方
寄せ植えを成功させるポイントは、生育サイクルが同じ品種を選ぶことだ。多肉植物には生育サイクルがあり、生育期ごとに春秋型、夏型、冬型の3種に分けられる。生育期には水やり頻度が増えるため、サイクルの同じ品種を組み合わせることで水やりを管理しやすくなる。夏型と冬型の品種を一緒に植えると、片方が水を多く必要とするのに対し、もう片方は水がそれほど必要ではないため枯れてしまうことがある。
寄せ植えにおすすめの多肉植物
アロエ
長い茎に生えたトゲが特徴的なアロエは、多肉植物の定番といえる品種だ。耐寒性が高く丈夫なため、屋外でも育てやすい。たとえばアロエをメインに植え、まわりにセダムを寄せるデザインなら印象的な寄せ植えになるだろう。
エケベリア
厚みのある葉が何重にも重なり合い、バラのような華やかさがある。キレイな緑色のため白い鉢などに植えると映えやすく、寄せ植えのメインに適している。また白い石に植えると、清潔感のあるさわやかな印象になりやすい。
セダム
ぷくっとした葉が連なった姿のセダムは、控えめな見た目で引き立て役として重宝する。メインの多肉植物のまわりに植えてみよう。セダムのみを使った寄せ植えなら、ブリキ缶などインパクトの強い器で個性を出すのがおすすめだ。
結論
ひとくちに多肉植物といってもさまざまな品種がある。寄せ植えは自分で好きな品種を組み合わせられ、好きな配置にアレンジできるのが楽しい。鉢や土、小物にもこだわり、世界に1つだけのオシャレな寄せ植えを作ってみよう。