1. 積読の意味とは?
まず、積読の意味について解説しよう。
積読という言葉の由来
積読協会によると積読とは、「本を積んで置く」と「読」の音読みである「どく」を組み合わせた合成語が由来といわれている。この言葉の歴史は古く、明治時代に田尻稲次郎氏が雑誌の記事に初めて掲載したもののようだ。言葉の意味は、関心のある書籍を購入しても少しも読まずに、本棚などにそのまま積んである状態をいう。
2. 積読で得られる効果
次に、積読で得られる効果について紹介しよう。
いつか知的好奇心が満たされる
本棚に積読された本は、ただの本であるだけでなく、購入したときに関心のあった事柄の遍歴の1つとしてとらえることも可能だ。購入した時期に読書できなくても、再度関心や興味をもったときにすぐに読書することができ、知的好奇心を満たすことができる。また、部屋にある積読の背表紙や表紙を眺めるだけでも知的好奇心を刺激するといわれている。
本の存在感を楽しめる
現在は、電子書籍を利用する人もいるだろう。しかし、積読された本は紙製の実体のあるものだ。好きなときに本を手にしたり、本棚にある本を眺めたりするだけでも、本自体の存在感を楽しむ効果が得られるといえる。
3. 積読を解消する方法
得られる効果もある積読だが、積読を解消したい場合はどうすればよいのだろうか。
積読専用コーナーを作る
積読するときには、専用のコーナーを作るとよいだろう。段ボールやケースなどに収納すると、本を購入したこと自体を忘れてしまい、興味や関心を抱いた事柄も忘れる可能性がある。そのため、今すぐに読書する予定がなくても、積読コーナーを作っておけば大切な本の死蔵化を防げるだろう。
電子書籍を併用する
積読によって部屋の空間を圧迫し、不快に感じてしまっては積読の効果を得るのも難しいだろう。積読によるスペースの圧迫を防ぐためには、データのみを購入できる電子書籍を併用するのも1つの方法だ。
4. 積読本を消化するためのコツ
最後に、積読本を消化するためのコツを紹介しよう。
ノルマだと感じないようにする
興味や関心のある本も「すぐに読まなければならない」とノルマのように感じていると、積読の効果も薄れてしまうだろう。そのため、積読するときは本をじっくりと楽しめる時間がくることも楽しみの1つとして、のんびりと構えるのがおすすめだ。
気になるところから読む
積読した本を読むときには、興味や関心のある項目から読んだり、ページをただパラパラとめくって気になるところから読んだりするのもよいだろう。読書するときに「最初から最後まで本を読む」と決めると、ノルマのように感じてしまいかねない。
悩み事を考えながら本を開く
積読した本を読むときには、抱えている悩み事を考えながら本を開くのもおすすめだ。手にした本と悩みが関連のない事柄であっても、開いたページから悩みを解決することにつながる言葉やヒントを見つけられるかもしれない。
読書環境を整える
読書を進めたいときには、快適な環境も欠かせない。そのため、部屋の空気を入れ替えたり、水分補給したり、ゆったりとした呼吸を繰り返してみたりなどして準備するとよいだろう。また、照明やインテリアを調整するなど、快適に読書を進められる環境作りも大切だ。
結論
今回は、積読の意味や由来をはじめ、積読で得られる効果や積読を解消する方法、積読本を消化する方法などについて詳しく解説した。積読は、意味のないものと思われがちであるが、実際にはさまざまな効果をもつ。ぜひ、当記事を参考に積読のコツをつかんで、効率的に知的好奇心を刺激したり、養ったりしてほしい。